アフガンの住民死亡で米軍の責任認める | インド・パキスタン・南アジア 最新ニュース

アフガンの住民死亡で米軍の責任認める

ワシントン(CNN) アフガニスタン西部のファラ州で5月4日、駐留米軍の空爆により多数の住民らが死亡したとされる問題で、マレン米統合参謀本部議長 は18日、米軍の責任を正式に認める一方、死者数を正確に把握することは不可能に近いとの見方を示した。国防総省での記者会見で語った。
これまでの調べによると、米軍部隊は同州でイスラム強硬派勢力タリバーンからの攻撃を受けて応戦し、数時間にわたる銃撃戦の末、航空支援を要請。米空軍の 爆撃機が、タリバーン拠点とみられる建物に爆弾を投下した。現地調査の結果、標的となった建物にはタリバーン戦闘員のほかに多数の民間人がいたことが明ら かになり、アフガン側は約140人が死亡したと主張。これに対し米軍は、民間人の死者は数十人だったとの認識を示していた。
米中央軍のペトレイアス司令官はただちにこの件に関する報告書の作成を約束したが、アフガン側の国民感情への懸念もあり、米当局内部での意見調整が長引いていた。会見に同席したゲイツ国防長官によれば、報告書は一両日中に発表される見通しだという。
マレン議長は、この報告書から訓練面などでの課題が明らかになると述べる一方、空爆に関与した兵士らが懲戒処分を受けることはないと明言。アフガン駐留米軍による近距離の航空支援が中止されるとの観測も否定した。