「メコン・インド経済回廊」を日本政府支援
日本政府はメコン川流域とインドをインド洋を介して結ぶ「メコン・インド経済回廊構想」の具体化を支援する。構想の中核となるベトナム―カンボジア
―タイを結ぶ高速道路を実現するため、中核国のタイと共同で7月、研究会を設立。民間資金を導入したインフラ整備を進めるための金融・法制面の枠組みづく
りを支援し、日本の政府開発援助(ODA)との組み合わせで構想の実現を狙う。高速道路はベトナム南部の都市ホーチミンからカンボジアの首都プノンペン、タイの首都バンコクを経てタイ南部でインド洋に面するラノン、パンガ、パクバラに至る。日本政府は麻生太郎首相が4月に提唱した、670億ドル(約6兆6000億円)の資金援助でアジアの経済規模を倍増させる「アジア経済倍増構想」の柱として推進する。