メヘンディ | インド・パキスタン・南アジア 最新ニュース

メヘンディ

インド・パキスタンの女性のおしゃれ、メヘンディ(ヘナ)について紹介します。


インド・パキスタン・南アジア 最新ニュース-mehendi  メヘンディ(ヘナ)

インド・パキスタン・南アジア 最新ニュース-aishwarya   手に塗っている赤いのがメヘンディ(ヘナ)


メヘンディ(ヘナ)とは、植物で肌を一時的に染めるものです。女性や子供の手足の装飾、年配の方(男性も)の白髪染めに使われます。いったん染めると2週間~1ヶ月もちます。


ヘナは、熱帯-乾燥帯で育つ双子葉植物ミソハギ科の植物で、木の高さは2~6m、葉の大きさは1.5~5cmです。この葉の分子は、35℃~45℃の温度のときに、たんぱく質と結合しやすい性格を持つため、肌、髪の毛、つめ、皮、絹、羊毛を染めるために使われます。ヘナ生産地世界1はインド・ラジャスターン州です。


インド・パキスタン・南アジア 最新ニュース-henna   ヘナの木


北インド、パキスタン、バングラデシュではヘナ粉末が使われ、南インド、スリランカ、東南アジアでは、磨り潰した生の葉が使われます。


ヘナの葉は抗カビ・防虫効果もあり、ヘナの花は香水にも使われます。アメリカ食品・医薬品局は、肌を染色するためのヘナを認可していないため、毛染め以外のヘナの輸入と使用を禁じています。(日本でそんな話は聞いたことがないので驚きです。)



インド・パキスタン・南アジア 最新ニュース-henna powder   ヘナ粉末

ヘナの葉はそのままでは染色力がありません。ヘナの葉を乾燥させて粉末にし、水などと練ってペースト状にします。それを肌に塗ると、皮膚の表皮に浸透して肌を染めます。レモン汁や濃い紅茶、芳香油などの精油を混ぜると染まりが持続します。


このペーストを手などに塗ると、ヘナは徐々に皮膚に浸透していき、肌に塗ったペーストが乾燥すると、肌から剥がれ落ちます。ここで、砂糖とレモンを練ったものを肌に塗ると、染まりの色が鮮やかになります。最終的に乾燥しきったらヘナを水で洗い流します。石鹸は染まりが悪くなるのでダメです。


手や足の皮膚は他の部分よりも厚いので、ヘナが浸透しやすく染まりが長持ちします。日が経つとヘナが薄くなってきますが、これはヘナ自体が薄くなるのではなく、新しく表皮が再生され皮膚が生まれ変わるから薄く見えるのです。


ヘナについて  Wikipedia(英語)