インドと日本の牛の関係
来年の干支の丑にちなんだお話。
ヒンドゥー教のシヴァ神の乗り物は、ナンディン(ナンディン)という牛です。シヴァの寺院の前にはナンディンが祭られています。
このシヴァ神ですが、初期仏教において”天魔 ”として登場します。のちに日本に伝わり、”天魔”が”天満”に転じ祭られたという説があります。また、シヴァ神は、仏教において”大自在天 ”と呼ばれ、菅原道真の御霊には、御霊の威力を”大自在天”に習合させた「天満大自在天神」の神号が追贈されたという説があります。
菅原道真が祭られている天満宮には、牛にまつわる様々な伝承があり、天満宮では牛を神使とされています。ですので、天満宮の境内には、よく牛の像が鎮座しています。
※言い伝えについては、こちら。大阪天満宮「天神様と牛」
シヴァと菅原道真、ナンディと天満宮の牛、遠い昔に繋がっているようです。ちなみに、牛を食べないヒンドゥー教徒にとっては少し皮肉な話ですが、大阪天満宮に鎮座している牛のひとつは、ビフテキのスエヒロの社長さんから奉納されたそうです。
