みなさんこんにちは!
相良です!
そろそろ空気が乾燥し、乾燥肌の我々にとって辛い季節がやってきましたね…
しかし、今年は毎日マスクを付けているので、唇も頬も乾燥しにくい気がしています
マスクって美容効果も期待出来るのかも…!
(せっかく綺麗になっても、マスクの下を公開する機会が少ないので意味ないですが(笑)
さて、今回はYouTubeにアップしているこちらの動画のコメント欄に度々寄せられるご質問にお答えしていこうと思います。
東京藝術大学 音楽学部の声楽科入試の体験談の動画です。
入試までの流れ・入試当日の流れなど、私達が体験してきたことをお話ししています
よくお寄せいただくのは、こちらのご質問
「私は高校〇年生ですが、今からでも藝大入試に間に合いますか?」
単刀直入に申し上げます…!
私達では「間に合うかどうか」は全くお答えできません ごめんなさい…!!
いつもきちんとお答えできず心苦しいのですが、
お答えできないのには、大きく分けて2つの理由があります!!
理由その①
個々の能力が分からないため
私達には質問者さんの歌の素質、音楽に関するスキル等をどの程度持っているのかが分かりません。
例えば、歌の先生に初めてレッスンしていただく時に、
先生が「志望校に合格する見込みはあるのか」を判断するには沢山の判断材料が要ります。
例えばまず、持ち声の質です。
声楽は身体そのものが楽器なので、声帯はもちろん声帯を覆っている骨格、共鳴腔の広さなど、持って生まれた素質に大きく左右されます。(酷ですが…)
他にも、ピアノが弾けるのか、楽譜の読み書きが出来るのか、音楽のセンスはあるか、
志望校に対する想いがどれだけあるのか、目標に向かって精一杯努力出来るのか…など、
たくさん、たくさん考慮すべきところがあります。
(ピアノやソルフェージュの分野では、歌とは別のレッスンを受ける必要がありますので、それぞれの専門の先生に聞いてみてね)
さらに、それらを1回のレッスンで全て把握することは難しいです。
何回かレッスンを積み重ねて、やっと見えてくる良さなどもありますし、
素質やスキルを持っていたとしても、努力を積み重ねられるかはとっても大事ですよね。(努力も才能のうち)
その人、その人の状況によって、高2から始めても間に合うのか、高3から始めても間に合うのか、などは大きく変わってきます。
そのため、コメント欄でのご質問にお答えすることが難しいのです。
理由その②
上手い人でも落ちる可能性はあるため
何じゃそりゃって感じですよね
しかし、藝大入試の現実は厳しいです。
有名な学生コンクールで上位入賞していたとしても、合格できない方もいます。
入試は1回のみなので、体調や心境によって本番で力を出し切れないこともあります。
さらに、上手くても審査員の先生方に「伸びしろがない」と判断された場合には合格できないこともあるようです…。(歌の伸びしろって難しい…)
かく言う私も、高校1年生の頃から藝大を目指して毎日本気で努力し、
藝大の教授からも合格の可能性はあると言われておりましたが、現役合格は逃しました←
一浪してます☆
声楽科の定員は54名。
それをパートごとに割り振るので、ソプラノは20名少々、その他のパートなら10名前後しか合格できません。
このように不確定要素が多く、門戸の狭い試験なので、
応援していたとしても、
「今からでも本気でやれば大丈夫!!」
など、無責任なことは言えないのです…m(__)m
例え、理由その①に書いてあるようなことをお話いただいたとしても、
「あなたなら大丈夫!」とか、「あなたは難しいかも…」など言うことは限りなく難しいです…(すみません
)
本人が合格のために沢山の努力を重ねてきて、
本番間近を迎えて初めて、周りにいる私達が
「あなたなら大丈夫!自分を信じて、行ってらっしゃい!」
と元気づけることが出来るのだと思います。
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音楽大学の入試対策では、進研模試や代ゼミの模試を受けた時みたいに志望校判定を知ることが出来ません。
では、
「藝大合格の可能性がどのくらいあるか知りたい」
と思ったとき、一体どうすれば良いのでしょう…?
もうお気づきかと思いますが、それはやはり
直接歌の先生のレッスンを受けて、お聞きしてみること
しかないと思います。
前述の通り、実際にレッスンしてみなければ分からないことが沢山あります。
そして、藝大入試には対策しておくべきことが山ほどあるので、
本気で目指したいなら尚更、自分が受けるべきレッスンを調べて、
一分一秒でも早く行動を起こした方が良いです。
時間がもったいない!!
私の知人に、高校3年生から藝大の声楽科を目指し、1浪して合格した方がいます。
その方は、来る日も来る日も厳しいレッスンを必死で受けていましたが、箸にも棒にも掛からぬ状態で、先生から「藝大合格の可能性は低い」と見なされてしまいました。
それでも、「どうしても藝大に行きたい」一心で、血の滲むような努力を続けました。
…その結果、見向きもしなかった先生を徐々に振り向かせることに成功し、挙句の果てに合格を手にしたのです。
本気で藝大を目指すならば、これからやるべきことが山のようにあります。
「今からでも間に合うのか」と考えている人よりも、
「今からでも間に合わせてやる!!!」
と思っている人の方が何倍も強いです。
あなたには努力をする覚悟がありますか?
努力の源となる「藝大に行きたい理由」が明確にありますか?
先生に見込みがあるか見ていただいたとしても、最後に物を言うのはやはり本人の気持ちと努力なのだと思います。よほどの天才でない限り(笑)
全ての音大受験生に幸あれ
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P.S.
たまに他学科志望の方からご質問を受けるのですが、
学科によって試験内容が大きく異なるため、基本的に他学科のことについてはお答えできません
試験内容をよく調べて、専門の先生に伺ってみてください