宮部みゆき ブレイブストーリー 上・中・下

ようやく読み終えた。長かった。1000ページ強にも及ぶ大作。

一日2時間程度でも、結局1ヶ月位かかっちゃいましたね。

ネタばらしになるかもしれないけど。。



「僕が、僕の運命を変え、切り拓いていかなければ、いつまで経っても同じ場所にいて、同じ事を繰り返すだけ」

「間違いを繰り返しても、そこから引き返し、考え直し、生きて、懸命に生きて、また自分たちの道を切り拓いてゆくこと
にこそ意味があります。僕のビジョンに、そのチャンスを与えて下さい。」

自分の憎しみを受け入れ、魔にうち勝ち、運命の塔に辿り着いたワタルが言い放った言葉。

まさにこれが著者が言いたかった事なのであろうと。

それを小学生の主人公に設定したのも、時代が抱える明るみになってきた家族間問題を取り上げたかったからなのだろうと。

ファンタジー小説と思いきや、物凄く現実味を帯びた作品。

想像していたものとは違い、度肝を抜かれました。オススメ。映画版も見てみたい。

これってもう8年も前の作品なんだ。