阪神

11R

桜花賞

芝1,600m

外回りコースを使用。向正面の中間やや左からのスタートで、3コーナーまでの距離は444m。コーナーは非常にゆったりしており、緩やかな下り坂。最後の直線は473.6m(Aコース時)で、残り200m~80mの間に高低差1.8mの急坂が待ち構えている。内回りに比べペースが落ち着きやすく、瞬発力勝負になりやすい。


12-09-11

馬連BOX6点

02.07.08.09

過去10年

1人気 (2-3-1-4)
2人気 (4-2-0-4)
3人気 (1-2-2-5)
4人気 (0-0-0-10)
5人気 (1-0-2-7)
6人気以下(2-3-5-118)


前走

重賞(9-10-10-114)

重賞10着以下(0-1-0-15)

重賞6人気以下(0-1-0-36)

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桜花賞 過去10年 騎手


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阪神芝1,600m(B) 過去5年 騎手


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桜花賞 過去10年 種牡馬


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桜花賞(GI、阪神、芝1600m)

■アスコリピチェーノ 助手騎乗、栗東CW併せ馬。序盤から体を大きく使い、速いラップを刻んで先行馬を追走する。余力十分のまま併走し、ラストではさらに重心をグンと沈めて加速。手応え優勢で併入とした。先週はルージュエヴァイユ(大阪杯3着)に手応えで見劣っていたが、この動きなら大丈夫か。走れる状態。【6】

■イフェイオン 助手騎乗、栗東坂路併せ馬。3歳未勝利を目標に追走。右に大きくヨレる場面はあったものの、しっかり体勢を整えて最後は1馬身抜け出しての先着を果たした。まだパワーを持て余している感があるが、悪くない状態。【6】

■エトヴプレ 藤岡康騎手騎乗、栗東CW併せ馬。古馬2勝クラスを追走。手応え良く直線に入ったように見えたが、仕掛けへの反応が乏しくギアが上がらないまま2馬身の遅れに終わっている。脚捌きそのものは軽快ながら、気持ちの面でブレが大きそう。攻め気配は平凡。【5】

■キャットファイト 助手騎乗、美浦坂路単走。輸送を考慮し終い重点の内容。力みはなく、まとまりのあるシャープな走りで登坂し、ラストでスムーズに手前を替えた。単走と思えない気迫を感じさせたし、中間の攻めは意欲的。前走以上の状態かも。【7】

■クイーンズウォーク 川田騎手騎乗、栗東CW併せ馬。準オープン馬に直線手前で取り付いていき、目一杯負荷を掛けられた相手を馬なりのままアオる。最後は追われた相手がわずかに抜け出してのクビ差遅れ入線に終わったものの、手応えの違いは歴然だった。高いレベルで安定。【7】

■コラソンビート 助手騎乗、栗東CW単走。前走後も引き続き栗東に滞在しており、最終追いも現地で。序盤から躍動感あふれる前向きな雰囲気で速いラップを刻んでいき、ラストもスムーズに加速。ラストではさらにピッチを上げ、駆け抜けた。1週前の3頭併せも豪快動きだったし、万全の仕上がり。【7】

■シカゴスティング 助手騎乗、栗東坂路併せ馬。3歳未勝利に取り付いて併走。ブレの少ないフォームで登坂し、ラストの見せムチにまずまずの反応を示してクビほど先着している。太かった前走を使われた分の上積みはありそう。【6】

■ショウナンマヌエラ 助手騎乗、栗東坂路単走。無理をさせず、リラックスさせて走らせることに主眼を置いた内容。いささか集中できていないような雰囲気はあったが、ラストはこの馬なりに加速できていた。急仕上げな感があった前走時よりはいい状態か。【6】

■スウィープフィート 助手騎乗、栗東坂路単走。雄大なストライドを誇示し、柔軟性あふれる走りで登坂。見せムチからの加速に一瞬だけ手間取ったが、最後は迫力ある伸びを見せた。まとまった休みなく走っており大幅上積みはどうかも、順調と言える。【6】

■ステレンボッシュ 助手騎乗、栗東CW併せ馬。早めに栗東入りして調整されており、最終追いも現地で。先行させた準オープン馬に巧みなコーナーワークで取り付いていき、併走。相手に合わせるように併入としたが、追えば突き放せそうな雰囲気にあった。4カ月ぶりを感じさせない好気配。【7】

■セキトバイースト 藤岡佑騎手騎乗、栗東CW単走。先週の併せ馬で負荷を掛けられたのが実質の最終追い。今週は息を整える程度の内容に留まる。こぢんまりとした走りで気迫の面で物足りなさはあるもの、加速はこの馬なりに滑らかだった。極端なデキ落ちはなく順調だろう。【6】

■セシリエプラージュ 田中健騎手騎乗、栗東坂路単走。他厩舎の先行馬を目標に、体を併せには行かなかったが、バランスのいい走りで登坂。速いラップを刻んでもタレることなく、長くいい脚を使って駆け抜けた。馬体維持を気にすることなく自己ベストを更新する稽古ができているあたり、体調面は文句なしか。【7】

■チェルヴィニア 助手騎乗、栗東CW併せ馬。栗東入りして調整されており、最終追いも現地で。前後に馬を置く“木村厩舎流”の3頭併せで、直線では左右からタイトに挟まれる形。まったくの馬なりを保ってジワッと加速していき、左右2頭が加速したのにもスッと対応し鋭くギアを上げた。結局楽々と1頭に先着、1頭と併入。道中の折り合いは申し分なかったし、絶好の攻め気配。【8】

■テウメッサ 岩田望騎手騎乗、栗東CW単走。栗東入りして調整されており、最終追いも現地で。中3週を考慮し、軽めの調整に留まっている。加速してやや重心は高くなったが、ラストは単走とすればまずまずの気合い乗りで伸びた。大幅上積みこそどうかも、順調だろう。【6】

■ハワイアンティアレ 池添騎手騎乗、栗東CW併せ馬。3歳未勝利を2秒近く先に行かせて発進。コーナーワークであっさり抜きさり、直線ではほぼ単走の形ながらフワッとすることなく、豪快に脚を伸ばした。中間は坂路の自己ベストを更新しているし、華奢な馬の中4週とは思えない好気配だ。【7】

※ボンドガール 嶋田騎手騎乗、美浦ウッド単走。先週鮫島駿騎手が駆け付け、ウッド5F63秒5の猛時計を出したのが実質の最終追い。輸送を控える今週は脚慣らし程度の内容に留まる。若干だけ集中を欠く素振りがあったものの、伸びそのものには迫力あり。半年ぶりでも自分の力は出せそう。(抽選で除外)

■マスクオールウィン 津村騎手騎乗、美浦ウッド単走。先週3頭併せである程度速い時計を出したのが実質の最終追い。今週は単走・馬なりで鞍上とのコンタクトを深めることに主眼を置いた調整だった。折り合いは上々。ラストは脚が溜まっていた分もう少し弾けて欲しかったが、この馬なりに素軽さはあった。中12週を考えれば悪くない仕上がり。【6】

■ライトバック 助手騎乗、栗東CW併せ馬。3歳未勝利2頭を先行させ、直線序盤で前を行く2頭の間から抜け出させる変則の3頭併せ。一切怯まず、鋭い加速であっさり抜きさると、1頭となったラストでは若干フワりとしたものの軽快さを保って駆け抜けた。先週もこの形の調整を行っており、いかにも実戦で良さが出そうだ。時計面も申し分なく、持てる力をフルに出せそう。【7】

■ワイドラトゥール 北村友騎手騎乗、栗東CW単走。捌きにやや硬さがあり、そこまでスパッとは弾けない。それでも一定の力強さを保って走ることはできていた。かなり良く見えた前走ほどの迫力は感じないが、順調な部類。【6】

<追い切り評価>は最終追いを含めた中間の調整全体の総合評価となり、10段階評価(10が最高、1が最低)です。
(Text:Nishimura)


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アスコリピチェーノ4連勝へ

4月7日の阪神競馬場では、牝馬クラシック第1戦・桜花賞(G1、芝1600メートル)が行われる。

昨年の2歳女王アスコリピチェーノ(黒岩)がデビュー4連勝を目指す。新馬戦、新潟2歳S、阪神JFと目下3戦3勝。前走時と同様に今回も栗東へ入厩し、順調に調整されている。昨年はリバティアイランドが阪神JF1着から直行して優勝したが、今年も2歳女王が桜の栄冠を手にするか。

強敵はクイーンズウォーク。昨年の覇者で3冠牝馬のリバティと同じ川田騎手×中内田厩舎のタッグで挑む。未勝利戦、クイーンCを豪脚で差し切って連勝。半兄グレナディアガーズは20年朝日杯FSを制しており、阪神芝マイルも合いそうだ。

トライアルのチューリップ賞を制したスウィープフィート(庄野)も楽しみな1頭。まだ粗削りだが、前走は後方3番手から直線でごぼう抜きして、重賞初制覇を果たした。祖母はG1・3勝のスイープトウショウ。血統的にも魅力がある。

阪神JF2着のステレンボッシュ(国枝)も差はない。前走はメンバー最速の上がりを発揮して首差の2着。展開と立ち回り次第で逆転があってもいい。

チェルヴィニア(木村)も素質上位だ。未勝利戦を6馬身差で圧勝し、アルテミスSで重賞制覇。母は16年オークス2着のチェッキーノで、半兄ノッキングポイントは昨年のダービー5着とクラシックで好走できる血筋だ。5カ月ぶりでも一発に注意。

コラソンビート(加藤士)も侮れない。昨年の京王杯2歳Sでは牡馬を相手にレコード勝ち。阪神JFでも3着に健闘した。休み明けのフィリーズレビュー2着を使った上積みも見込める。

他にも、フェアリーSを勝ったイフェイオン(杉山佳)、フィリーズレビューを逃げ切ったエトヴプレ(藤岡)、アネモネSを制したキャットファイト(上原博)、エルフィンSでスウィープフィートを下したライトバック(茶木)など実力馬、実績馬がそろう。