阪神

11R

大阪杯

芝2,000m

内回りコースを使用し、コースを1周強回る。正面スタンド前の直線4コーナー出口付近からのスタートで、1コーナーまでの距離は325m。スタートしてすぐ急坂があるため、ペースは上がりにくい。3~4コーナーのカーブは内回りにしてはゆったりしている。最後の直線は356.5m(Aコース時)。


02-11-13

馬連BOX6点

03.06.08.11

過去10年

1人気 (2-2-3-3)
2人気 (4-1-1-4)
3人気 (0-1-0-9)
4人気 (2-1-3-4)
5人気 (0-1-0-9)
6人気以下(2-4-3-75)


6歳以上(0-2-1-46)


関東馬(0-1-1-31)


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大阪杯 過去10年 騎手


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阪神芝2,000m 過去5年 騎手


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大阪杯 過去10年 種牡馬


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大阪杯(GI、阪神、芝2000m)


■エピファニー 杉原騎手騎乗、栗東CW単走。栗東入りして調整。序盤から前向きさにあふれた雰囲気で速いラップを刻んでいく。ラストはやや重心が上ずる面もあったが、加速そのものはスムーズ。内を回ったとはいえ5F63秒4(馬なり)は自己ベストを大幅更新の数字だ。中5週で短期放牧を挟んで美浦1本、栗東1本の調整は前走同様。高値安定で臨めそう。【7】

■カテドラル 助手騎乗、栗東坂路単走。ピッチ気味でこぢんまりとした感のある走り。渋った馬場のなかスパッとは弾けなかったものの、しっかり踏み込んで加速ラップで締めくくれていた。大幅上昇こそどうかも、この馬なりに安定。【6】

■キラーアビリティ 助手騎乗、阪神競馬場芝単走。帰国検疫を挟んで阪神競馬場に入っており、追い切りを本馬場で行った、レースと同じ内回りコースを流した程度。時計に派手さはないものの、落ち着きがありラストは体を伸び伸びと使えていた。精神面はいい状況にありそう。サウジ遠征からの中4週でも、自分の競馬はできるだろう。【6】

■ジオグリフ 北村宏騎手騎乗、栗東CW併せ馬。栗東入りして調整されており、最終追いも現地で。“木村厩舎流”の前後に馬を置く隊列から直線では挟まれる形の3頭併せを行った。引っ張りきりの手応えで進み、仕掛けを敢えて遅らせる。満を持してのゴーサインにスッと反応し1頭に先着、1頭と併入とした。若干太かった前走を叩かれ、気配は急上昇。【8】

■スタニングローズ 助手騎乗、栗東坂路単走。1週前に強い負荷を掛けられており、今週は反応面に磨きを掛けるような終い重点の内容。ゆったりとしたリズムで力みなく登坂。ラストは馬自ら気合いを入れて重心を沈め、最後の最後でもう1枚ギアを上げることができていた。10カ月半ぶりをまったく感じさせない好仕上がりだ。【7】

■ステラヴェローチェ 酒井騎手騎乗、栗東坂路単走。やや力みがあり、終始右へ張り気味に登坂。バランスはいまひとつながら、お釣りを残した手応えで伸びることができていた。久々だった前走を快勝した反動が少なからずありそうだが、極端なデキ落ちまではなさそう。【6】

■ソールオリエンス 嶋田騎手騎乗、美浦ウッド併せ馬。2頭を追走し、直線では最内を突く3頭併せ。比較的速いラップを刻んでもブレのないフォームで追走し、ラストは見せムチに反応し迫力ある伸び脚から1頭に先着、1頭と併入とした。関西輸送を控えた当週にウッド5F65秒台を出したのがどちらに出るかだが、体調面に不安なし。持てる力は出せるのでは。【6】

■タスティエーラ 助手騎乗、美浦ウッド単走。中間にウッド5F63秒7と自己ベストを更新する時計を出せており、心肺機能に関しては既に仕上がっている。輸送を控えた今週は精神面の鍛錬に注力したような内容で、単走でリズムを保って走らせた。直線で若干だけフワッとしたものの、許容範囲。ラストはまったくの馬なりながら四肢を大きく使ってしなやかに伸びることができていた。健康状態はすこぶる良好で、持てる力をフルに出せそう。【7】

■ハヤヤッコ 助手騎乗、栗東CW併せ馬。栗東入りして調整。桜花賞に向け、同じく栗東入りしているステレンボッシュの目標役を務めた。走りに集中している感がなく、アオられあっさり突き放されての4馬身遅れ入線。稽古駆けしない馬ではあるが、さすがに物足りない。【5】

■ハーパー 助手騎乗、栗東CW単走。序盤から集中した雰囲気で進んでいき、直線では乗り手の促しへ機敏に反応。重い馬場を感じさせず、軽快に加速できていた。あと少し気迫を出せていればなお良かったが、中13週を考えれば悪くない状態。【6】

■プラダリア 池添師騎乗、栗東坂路単走。他馬が視界に入る状況だったが、ブレの少ないフォームで自分の走りに集中。渋った馬場をものともせず、力強い踏み込みから自然体で加速し駆け抜けた。1週前は格下馬にアオられたが、そこで負荷を掛けたことでグンと良くなってきたよう。ほぼ万全の状態。【7】

■ベラジオオペラ 上村師騎乗、栗東CW併せ馬。1週前に強い負荷を掛けており、今週は終い重点でバランスの調整などに注力した内容。早めに相手へ取り付き、併走状態で息を入れさせることを意識させ、ラストは楽にアタマほど抜け出して先着を果たした。好気配だった前走時からもう1段階状態を上げてきたか。【7】

■ミッキーゴージャス 安田師騎乗、栗東CW単走。指揮官が息遣いを確認する程度の内容。好バランスで、いかにも体幹が強そうな走りを見せる。直線では気持ちを乗せてスムーズに加速、ラストでさらにもうひと伸びした。中10週とひと息入れたことで、さら成長を果たしたようだ。充実一途で、いい雰囲気で臨めそう。【7】

■リカンカブール 高倉騎手騎乗、栗東坂路併せ馬。3歳未勝利に取り付いて併走。やや荒削りで踏み込みも若干浅いが、気持ちを維持して併走し手応え優勢で併入とした。中11週とひと息入ったが、悪くない状態。【6】

■ルージュエヴァイユ 助手騎乗、栗東CW併せ馬。栗東入りして調整。桜花賞に出走予定のアスコリピチェーノとスパーリングを行った。外先導から直線で迎え入れ、熱のこもった追い比べを展開。相手もよく伸びてきたが、手応えで優勢を保ったまま併入としている。栗東での最終調整は自身初だが、それを感じさせない好気配。【7】

■ローシャムパーク 上野騎手騎乗、美浦ウッド併せ馬。やや気負いこそあったものの先行馬に勢いよく取り付いていき、直線では追われる相手を横目に自然体で加速し1馬身の先着を果たした。体調面は申し分なし。持てる力はフルに出せそう。【7】

<追い切り評価>は最終追いを含めた中間の調整全体の総合評価となり、10段階評価(10が最高、1が最低)です。

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タスティエーラ巻き返し期待

31日は大阪杯(G1、芝2000メートル=阪神)が行われる。

好メンバーがそろったが、中でもダービー馬のタスティエーラ(牡4、堀)に注目が集まる。昨年皐月賞2着、ダービー1着、菊花賞2着とクラシックで常に首位争いをしてきた。前走の有馬記念は直線で不利を受けて不完全燃焼の6着。スムーズなら巻き返し必至だろう。

同世代の皐月賞馬ソールオリエンス(牡4、手塚)が巻き返しを狙う。近走はひと息の結果だが、展開にも恵まれなかった。強烈な末脚を持っており、2戦2勝の2000メートルで本領を発揮する。

ベラジオオペラ(牡4、上村)も差はない。重賞2勝の実績で、ダービーは勝ち馬とはタイム差なしの4着だった。展開次第で一発は十分ある。

5歳勢ではローシャムパーク(牡5、田中博)が面白い。昨年函館記念とオールカマーを連勝。前走の香港Cはスタートで出遅れて8着も、力負けではなかった。発馬五分ならこのメンバーでも楽しみはある。

今回こそG1初勝利を目指すのはプラダリア(牡5、池添)。前走の京都記念を快勝するなど、G2で3勝を誇る。展開と立ち回り次第で上位争いになるだろう。

牝馬勢も面白い。ミッキーゴージャス(牝4、安田翔)は3連勝で愛知杯を制覇。G12勝のミッキークイーンが母で、伸びしろも大きい。

ハーパー(牝4、友道)は安定感抜群。リバティアイランドと同世代でG1は未勝利だが、桜花賞4着、オークス2着、秋華賞とエリザベス女王杯で3着と、大舞台で上位争いしてきた。ここでも崩れず走れるだろう。

スタニングローズ(牝5、高野)は阪神芝2000メートルで行われた22年秋華賞を勝っている。長期休養明けでも軽視禁物だ。

その他、小倉大賞典で重賞初Vを決めたエピファニー(牡5、宮田)、復調気配の皐月賞馬ジオグリフ(牡5、木村)など、実績馬がそろう