中京

11R

高松宮記念

芝1,200m

向正面の真ん中付近がスタート地点。スタートから120mは緩やかな上り坂、その後3~4コーナーにかけては緩やかな下り坂が続く。コーナーはやや急なスパイラルカーブ。最後の直線は412.5mで、残り340m地点から240m地点にかけて高低差約2mの急坂が設けられており、傾斜は中山に次ぎ2番目にきつい。ラスト240mは平坦。


02-03-10

馬連BOX6点

05.06.08.14

過去10年

1人気 (1-1-2-6)
2人気 (2-4-0-4)
3人気 (2-1-3-4)
4人気 (1-0-1-8)
5人気 (1-1-0-8)
6人気以下(3-3-4-120)


7歳以上(2-0-2-49)


前走

6着以下牝馬(0-0-0-21)

10着以下(0-1-1-40)

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高松宮記念 過去10年 騎手


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中京芝1,200m 過去5年 騎手


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高松宮記念 過去10年 種牡馬


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高松宮記念(GI、中京、芝1200m)

■ウインカーネリアン 三浦騎手騎乗、美浦ウッド単走。1週前に自己ベストに迫る速い時計を出しており、今週は鞍上とのコンタクトを確認するような内容。まずまずのリズム感で直線に向かい、一瞬加速に手間取った感はあったものの、ラストは躍動感ある伸びを見せた。順調。【6】

■ウインマーベル 助手騎乗、美浦ウッド併せ馬。終い重点とはいえ、7馬身ほど先行させた3歳1勝馬を追走する意欲的な内容。4角手前で取り付き、気迫十分で併走状態に持ち込む。直線では馬なりのまま力強く伸び、スッと半馬身抜け出しての先着を果たした。1週前は強い負荷を掛けられ猛時計を出せているし、体調面は万全だろう。持てる力をフルに出せそう。【7】

■シャンパンカラー 吉田豊騎手騎乗、美浦ウッド併せ馬。3歳1勝クラスを外から大きくマクる併せ馬。ややエンジンの掛かりに鈍さはあったものの、軽快な脚捌きから併入に持ち込んでいる。前走大敗のダメージは感じられず、順当に良化。【6】

■シュバルツカイザー 助手騎乗、美浦ウッド単走。道中はやや散漫さがあり鞍上がおっつけ通し。それでもラストは力強い掻き込みから、いい伸びを示した。体調は安定していそうで、自分の競馬はできるのでは。【6】

■ソーダズリング 武豊騎手騎乗、栗東坂路単走。不動の主戦を背に序盤から速いラップを刻んでいく。いかにも走りへのモチベーションが高そうな雰囲気で、ブレの少ないフォームを保って登坂。ラストはまったく無理をさせずとも、グンと体を沈めて切れた。好気配。【7】

■ディヴィーナ 助手騎乗、栗東坂路単走。この馬なりに集中して登坂。ラストはワンペースになったものの、仕掛けにまずまずの反応を示すことはできていた。体を大きく減らしてしまった香港遠征帰りを考えれば、悪くない仕上がり。【6】

■テイエムスパーダ 富田騎手騎乗、栗東坂路単走。いかにも活気十分といった雰囲気で序盤から進んでいく。斜め前方を行く別厩舎の馬を坂の途中であっさりパスし、ラストは手応え一杯になってしまったものの1F12秒1でまとめてみせた。先週CWで速い時計を出せているように、体調や脚元面に不安なし。前走からの上積みは大きそう。【7】

■トウシンマカオ 助手騎乗、美浦ウッド単走。中2週を考慮し、リラックスして走らせることを主眼に置いたような内容となった。直線に入って口向きの悪さを見せたが、許容範囲。促されたラストでは四肢を大きく伸ばして豪快に加速できていた。高値安定。【7】

■ナムラクレア 長谷川師騎乗、栗東CW単走。道中からやや気乗りしないような雰囲気があり、直線では指揮官がステッキ2発を入れてようやく加速するといった内容だった。それでもここでしっかりやれること自体、体調面は問題なしか。前走を使われた分の前進に期待。【6】

■ビクターザウィナー K.リョン騎手騎乗、中京競馬場芝単走。火曜日に本番の舞台で追われる。物見をするなど集中ぶりはどうかも、坂を苦にせずスイスイと加速できていたし、脚もしっかり伸びていた。持てる力は出せそう。【6】

■ビッグシーザー 助手騎乗、栗東坂路単走。前方視界に他馬がいたがテンションを上げすぎることなく、自分のリズムで登坂。ラストは滑らかに加速し、最後の最後に気合いを入れられるとさらに切れた。好調そのもので、高いレベルで安定。【7】

■マッドクール 坂井騎手騎乗、栗東坂路単走。先週CWで速い時計を出したのが実質の最終追い。今週は終い重点の内容で反応面の強化に徹した。まずまず落ち着いて登坂し、ラストは馬なりのまま、さらに深く踏み込んでしっかり加速できていた。海外遠征帰りからの初戦と考えれば、悪くない仕上がり。【6】

■マテンロウオリオン 助手騎乗、栗東坂路単走。古馬2勝クラスと併走。相手がバテて脱落したこともあり、早めに抜け出す格好だった。見た目上は先着だが、マテンロウオリオン自身、序盤に溜めたほど弾けていなかった印象。先週の動きも重苦しかったし、前走を使われての変わり身は強調しづらい。【5】

■ママコチャ 助手騎乗、栗東坂路単走。1週前のCWで強い負荷を掛けられたのが実質の最終追い。輸送を控える今週は終い重点の内容をこなした。口向きが安定しなかったあたり、まだ精神面にブレはありそう。それでもラストはしっかりとした加速を見せていた。スプリンターズS時ほどの迫力は感じさせないが、自分の競馬はできそうだ。【6】

■メイケイエール 池添騎手騎乗、栗東坂路単走。精神面に、リラックスして走らせることを意識した単走・終い重点の内容。ラストはやや伸びあぐねた感もあったが、一定の素軽さは最後までキープできていた。3カ月半ぶりだった前走より、いい状態で走れそう。【6】

■モズメイメイ 藤岡佑騎手騎乗、栗東坂路併せ馬。オープン馬へ活気十分に取り付いていき併走。ラストは切れで勝って1馬身の先着を果たした。終始掛かり気味で、走りのバランス的にも粗削りだが、とにかく体調面は良さそう。休み明けを使われた分の良化は見込める。【6】

■ルガル 西村淳騎手騎乗、栗東坂路単走。序盤から集中しきったシャープな走りで登坂。ラストは斜め前方にいた他馬を仮の目標として、気持ちを乗せてさらに加速し切れに切れた。精神面、体調面ともに言うことなし。前走よりさらに数段上の状態で、文句なしの仕上がりだろう。【8】

■ロータスランド 助手騎乗、栗東坂路併せ馬。オープン馬ディオを追走。手応えは相手のほうが勝っていたが、ロータスランドも仕掛けに対し力強く反応し1馬身の先着を果たした。前走時から着実に良化。【6】

<追い切り評価>は最終追いを含めた中間の調整全体の総合評価となり、10段階評価(10が最高、1が最低)です。

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ウインマーベル3連勝で戴冠だ

いよいよ春のG1シリーズが開幕する。春の短距離王決定戦・高松宮記念(芝1200メートル、24日=中京)は今年も混戦ムードだ。

中心は、重賞連勝中のウインマーベル(牡5、深山)か。阪神Cと阪急杯を制し、勢いに乗って悲願のG1取りに挑む。昨年は不良馬場に泣いて10着だったが、22年スプリンターズSでは3歳馬ながら首差2着に入った実績馬。スタートは鍵になるが、発馬五分ならG1初制覇のチャンスだ。

トウシンマカオ(牡5、高柳瑞)も重賞連勝中。昨秋の京阪杯で連覇を果たすと、前走オーシャンSも快勝した。プラス12キロだった前走を使って、上昇ムードで本番に挑める。

ママコチャ(牝5、池江)は昨年のスプリンターズSでG1初制覇を決めた。前走の阪神Cは5着と案外だったが、中間はリフレッシュさせて順調そのもの。巻き返しを期待していい。

今回こそとビッグタイトルを見据えるのはナムラクレア(牝5、長谷川)。重賞4勝馬で、昨年は高松宮記念2着、スプリンターズS3着と短距離での安定感は抜群だ。他の距離も含め、7度目のG1挑戦で悲願成就か。

シルクロードSで重賞初制覇を決めたルガル(牡4、杉山晴)も楽しみな存在。前走は2番手から抜け出し、3馬身差で押し切る強い内容だった。初のG1舞台でも力差はない。

ソーダズリング(牝4、音無)は前走の京都牝馬Sで重賞初V。行きっぷりのいいレースぶりを見ると、短距離に適性がありそうで、初めての1200メートルで一発があっていい。

他にも、昨年のスプリンターズS2着馬マッドクール(牡5、池添)、センテナリースプリントCでG1初勝利を挙げた香港馬ビクターザウィナー(セン6、シャム)、今回が引退レースとなる重賞6勝のメイケイエール(牝6、武英)など、楽しみなメンバーがそろう。