東京
11R
ダイヤモンドS
芝3,400m
年に1度ダイヤモンドSが行われる、東京競馬場の最長コース。向こう正面の真ん中付近がスタート地点。コースを1周半、コーナーを6回回る。最初の3コーナーまでは約260m。直線は525.9m。何度もコーナーを回るため、外々を回らされる馬は不利。特殊な長距離で、かつ坂を4回上るため非常にスタミナを要求される。
馬連5点 09-08-05
06.07-05.06.09
過去10年
1人気 (5-1-1-3)
2人気 (2-2-3-3)
3人気 (0-1-2-7)
4人気 (1-0-0-9)
5人気 (0-2-1-7)
6人気(2-4-3-85)
牝馬(0-0-1-8)
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ダイヤモンドS(GIII、東京、芝3400m)
■グランスラムアスク 古川奈騎手騎乗、栗東CW単走。中2週での再東上となるので4Fから流す程度に留まる。活気はまずまずながら終始頭は高かったし、口向きの悪さも鞍上が制御できていないような感じがあった。攻め気配は強調しづらい。【5】
■サリエラ 助手騎乗、美浦ウッド併せ馬。先週速い時計を出しており、今週は折り合いを強化させることを意識した終い重点の内容。直線では3頭横並びの併走に持ち込み、外の2頭に合わせるように併入とした。落ち着き、加速ともに申し分なし。中13週とひと息入れて、大きく立ち直ってきたか。【7】
■テーオーロイヤル 菱田騎手騎乗、栗東坂路単走。先週CWで強い負荷を掛けられたのが実質の最終追い。今週は坂路単走でリズム重視の内容を消化した。序盤にピタッと折り合って進み、ラストは素軽さを保ってしっかり加速。目標のレースへ、狙い通りの好気配で臨めそう。【7】
■トロピカルライト 丸田騎手騎乗、美浦ウッド併せ馬。先行2頭を外から大きくマクる3頭併せ。直線では切れ負けしてそれぞれに遅れ入線となったが、小倉遠征からの中2週で無理をさせなかったもの。この馬なりにはまずまずの加速ができていた。反動は感じられず、中8週の前走を使った分だけの上積みはありそう。【6】
■ニシノレヴナント 助手騎乗、美浦ウッド併せ馬。8馬身ほど先に行かせた相手を追走し、序盤から速いラップを刻む意欲的な調整。外を大きく回って直線半ばで取り付くと、そのまま相手に合わせて併入とした。終始抜群の手応えで、追えば大きく突き抜けてもよさそうな雰囲気。文句なしの好気配だ。【8】
■ハーツイストワール 助手騎乗、美浦ウッド併せ馬。古馬1勝クラスを追走し、直線入口から併走。終始楽な手応えを保ち、ブレの少ないシャープな走りから併入とした。デキ落ちは一切感じられず、高いレベルで安定。【7】
■ヒュミドール 助手騎乗、美浦坂路単走。ベテランらしくまとまった走りで登坂するが、ラストの切れはいまひとつ。ステッキを何発も入れられ、なんとか1F12秒6(一杯)でまとめた。ズブいのは年齢的なものを考えれば致し方ないか。本数、負荷そのものは十分で、ひとまず順調と言える。【6】
■メイショウユズルハ 助手騎乗、栗東CW単走。同厩の馬に追走させ、後ろの馬を意識させつつ折り合わせる長距離戦仕様の調整。意図した通りしっかり脚を溜めた状態で直線に入ると、追われてやや頭が高くなりはしたが、この馬なりにジワッと伸びた。芝適性はどうかも、攻め気配だけ見れば悪くない。【6】
■ワープスピード 菅原明騎手騎乗、美浦ウッド併せ馬。外先導の形で折り合い面を強化するような内容。直線入口で相手を迎え入れ、相手が加速してくると即対応してこちらもギアを上げる機敏さがあった。乗り込み量は十分過ぎるほどで、ほぼ万全の仕上がり。【7】
■ワンダフルタウン 助手騎乗、栗東CW単走。直線に入って促されると首をリズミカルに使って、力強い伸びを示した。もう少し素軽さは欲しいところだが、休み明けを2回使われ着実に前進。【6】
<追い切り評価>は最終追いを含めた中間の調整全体の総合評価となり、10段階評価(10が最高、1が最低)です。
(Text:Nishimura)
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重賞初V狙うワープスピード
天皇賞・春にもつながる長丁場のダイヤモンドS(G3、芝3400メートル)が17日に東京競馬場で行われる。
ステイヤーズS4着のワープスピード(牡5、高木)が重賞初勝利のチャンスだ。重賞初挑戦の前走は好位から踏ん張って好走。長距離での安定感を見せつけた。立ち回り次第で差し切りも十分にある。
良血馬サリエラ(牝5、国枝)も楽しみだ。昨年の目黒記念では0秒1差の3着に健闘した。スタミナが豊富で長距離はプラス。どんなレースになるか注目だ。
その僚馬のハーツイストワール(牡8)は一昨年のアルゼンチン共和国杯で2着。近走はひと息だが、巻き返し可能な地力を備える。
他にも、前走で3勝クラスを快勝したニシノレヴナント(セン4、上原博)、万葉S5着のワンダフルタウン(牡6、高橋忠)などが一発を狙う。