中山

11R

ホープフルステークス

芝2,000m

内回りコースを使用。正面スタンド前の直線右端がスタート地点で、コースを1周強する。最初の1コーナーまでの距離は約405m(Aコース時)。直線は約310mで、ゴール前に高低差2.4mの急坂がある。スタート後すぐとゴール前で二度急坂を経験するため、馬力・スタミナが要求される。


過去9年

1人気 (5-1-0-3)
2人気 (2-1-3-3)
3人気 (1-2-1-5)
4人気 (0-2-1-6)
5人気 (0-0-0-9)
6人気(1-3-4-81)


前走

0.3秒以上負け(0-0-0-31)

1勝クラス3着以下(0-0-0-18)

1勝クラス以下で4人気以下(0-0-0-31)


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騎手]
ルメール(36-18-15-48)30.8% 46.2% 59.0%
戸崎圭太(20-26-18-97)12.4% 28.6% 39.8%
M.デム(13-9-14-75) 11.7% 19.8% 32.4%
菅原明良(9-14-10-78) 8.1% 20.7% 29.7%
三浦皇成(8-16-13-115) 5.3% 15.8% 24.3%

横山和生(7-5-4-57)  9.6% 16.4% 21.9%
武豊  (4-6-5-21)  11.1% 27.8% 41.7%
松山弘平(4-2-0-21)  14.8% 22.2% 22.2%
松岡正海(3-6-2-57)  4.4% 13.2% 16.2%
佐々木大(2-2-2-14)  10.0% 20.0% 30.0%

マーカン(2-1-1-7)  18.2% 27.3% 36.4%
坂井瑠星(2-0-1-17)  10.0% 10.0% 15.0%
ムルザバ(2-0-0-1)  66.7% 66.7% 66.7%
藤田菜七(1-0-1-32)  2.9% 2.9% 5.9%
鮫島克駿(0-2-0-8)   0.0% 20.0% 20.0%

今村聖奈(0-1-0-1)   0.0% 50.0% 50.0%
ドイル (0-0-1-5)   0.0% 0.0% 16.7%
モリス (0-0-0-1)   0.0% 0.0% 0.0%


[種牡馬]
ルーラーシップ  (15-14-18-143) 7.9% 15.3% 24.7%
ドゥラメンテ   (7-11-12-69)  7.1% 18.2% 30.3%
キズナ      (7-4-6-67)   8.3% 13.1% 20.2%
ゴールドシップ  (5-17-6-156)  2.7% 12.0% 15.2%
キタサンブラック (4-3-1-25)  12.1% 21.2% 24.2%

ワールドエース  (3-4-1-26)   8.8% 20.6% 23.5%
レイデオロ    (3-1-3-7)   21.4% 28.6% 50.0%
サトノダイヤモンド(2-1-1-20)   8.3% 12.5% 16.7%
マクフィ     (1-0-2-7)   10.0% 10.0% 30.0%
スワーヴリチャード(0-1-0-1)   0.0% 50.0% 50.0%

キンシャサノキセキ(0-0-1-14)   0.0% 0.0% 6.7%
ブリックスアンドモルタル(0-0-0-3)0.0% 0.0% 0.0%
Siyouni      (0-0-0-1)   0.0% 0.0% 0.0%


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ホープフルS(GI、中山、芝2000m)

■ゴンバデカーブース 助手騎乗、美浦ウッド併せ馬。外の2頭を追走。序盤からかなりの気合い乗りで、直線手前でグンと体を沈めてキャッチアップすると、2頭をあっさりパスして早めに抜け出す。鞍上がフワりとせないよう気合いを入れるとさらにギアを上げ、結局それぞれに2馬身ほどの先着を果たした。先週はまだ重苦しさがあったようだが、このひと追いでほぼ万全。【7】

■ヴェロキラプトル 助手騎乗、栗東坂路単走。輸送を考慮し終い重点の単走追い。序盤はやや力みが目立ち、加速しても頭が高いままだったが脚捌きそのものは軽快で心肺機能などは問題なさそう。3カ月ぶりを考えれば悪くないデキ。【6】

■アンモシエラ 助手騎乗、栗東坂路単走。初の関東圏でのレースに臨むので、軽めの調整に留まる。一定の素軽さはあるものの気迫は物足りず、踏み込みも浅いか。ラストは溜めたほどは弾けなかった。中間は馬なりオンリーだし、攻め気配は平凡。【5】

■アドミラルシップ 横山琉騎手騎乗、美浦ウッド併せ馬。2歳未勝利に取り付いて併走。やや気圧されたような感があり、手応えも見追ったが相手が稽古駆けするタイプなので致し方無い面もあるか。中間は攻めを強化。初戦よりはいい状態で走れそう。【6】

■サンライズジパング 助手騎乗、栗東坂路併せ馬。大先輩ノットゥルノと併走。手前が安定しないのかブレの大きな走りで若さを覗かせるが、加速はスムズ。手応えでは優勢で、クビ差遅れに踏みとどまった。ジリ脚でいかにもダートが良さそうではあるが、気配そのものは上々。【7】

■シンエンペラー 国分優騎手騎乗、栗東坂路単走。20日にホウオウアマゾン(阪神Cに出走)を子供扱いしたCW併せ馬が実質の最終追い。24日は息遣いを確認する程度の内容だったが、ラストは馬自ら気持ちを乗せて鋭く切れた。心身ともにきわめて高いレベルにありそう。抜群の好気配。【8】

■テンエースワン 助手騎乗、栗東坂路単走。走路に馬の多い時間帯ではあったが、まずまず自分のリズムを保って登坂。見せムチに反応しジワッとはあるが加速して駆け抜けた。先週もCWで強い負荷を掛けられており、脚元や体調面に不安なし。自分の競馬はできそうだ。【6】

■インザモーメント 助手騎乗、栗東坂路単走。21日にCW併せ馬をこなしたのが実質の最終追い。24日は坂路を14-14で入り息を整えた程度だった。21日の併せ馬では古馬2勝クラスを相手に互角以上の動き。中9週とひと息入っているとは思えない好仕上がりだ。【7】

■タリフライン 助手騎乗、美浦ウッド併せ馬。1秒以上先に行かせた古馬2勝クラスに取り付いていく意欲的な内容。併走してからはやや一本調子になってしまったが、それでも手応えにお釣りを残し併入に持ち込んでいる。あとひと追い欲しい感はあるものの、動ける状態。【6】

■シリウスコルト 助手騎乗、美浦坂路単走。20日のウッド併せ馬で速い時計を出しており、24日は坂路単走でバランス面などの微調整に徹した。ブレの少ないフォームを保ち、長くいい脚を使って走り切っている。踏み込みは力強く、体調はすこぶる良さそう。好気配。【7】

■ショウナンラプンタ 鮫島駿騎手騎乗、栗東坂路単走。20日にオープン馬ディアスティマと併せられ気合いを入れられたのが一応の最終追い。24日は息遣いを確認する程度の内容だった。道中はやや頭が高く集中ぶりもそこそこながら、ラストでは気持ちを切り替えしっかり加速。この馬なりに順調と言える。【6】

■ディスペランツァ 助手騎乗、栗東坂路併せ馬。20日に自己ベストを更新する強い負荷を掛けたのが実質の最終追い。24日はデビュー前の新馬を相手に息を入れる感覚を確認するような軽い内容だった。やや気負いはあったものの、最後まで余力十分のまま併入としている。大型馬なだけにまだ良くなりそうな雰囲気はあるが、中9週だった前走からは着実に良化。【6】

■レガレイラ 助手騎乗、美浦ウッド併せ馬。前後に馬を置く隊列で入り、直線では左右2頭の真ん中に割って入る“木村厩舎流”の最終調整。年長馬相手にまったく貫禄負けすることなく、直線半ばで満を持して促されるとスッと加速しそれぞれに半馬身ほどの先着を果たした。中間も質の高い併せ馬をこなせており、能力全開に期待できる状態。【7】

■ホルトバージ 助手騎乗、栗東坂路単走。20日にCW併せ馬をこなしたのが実質の最終追い。24日は息遣いを確認する程度の内容だった。走り全体はこぢんまりしており、踏み込みも浅めだが素軽さはまずまず。この馬の競馬はできそう。【6】

■ウインマクシマム 松岡騎手騎乗、美浦ウッド単走。コーナーで先に行く馬を一応の目標とし、大きくマクってオーバーテイク。1頭となった直線では鞍上が気を抜かせないよう仕掛け、ウインマクシマムは豪快な伸びで応えた。使われるごとに調子を上げているようで、持てる力をフルに出せる状態。【7】

■センチュリボンド 助手騎乗、栗東CW併せ馬。2歳未勝利に取り付いて併走。ラストで切れ負けして半馬身遅れ入線だが、これは相手が良く走ったか。センチュリボンド自身も仕掛けへの反応は機敏でしっかり伸びていた。好調維持。【7】

■サンライズアース 助手騎乗、栗東坂路併せ馬。20日にCW併せ馬でM.デムーロ騎手が気合を入れたのが実質の最終追い。今週は息遣いを確認する程度の内容だった。デビュー前の新馬と併せ、最後は自然と前に出て半馬身の先着。あと少し切れて欲しかったが、初戦を使った分の上積みはありそうだ。【6】

■ミスタージーティー 助手騎乗、栗東坂路単走。あえて他馬で混雑する時間帯に追い、しっかり自分のリズムを保って登坂。走りがどうしても小さく、このあたりは成長待ちだが、加速は滑らかでセンスの高さは感じさせた。悪くない状態。【6】

<追い切り評価>は最終追いを含めた中間の調整全体の総合評価となり、10段階評価(10が最高、1が最低)です。
(Text:Nishimura)


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良血シンエンペラー3連勝へ

今年最後のJRA・G1、ホープフルS(芝2000メートル)が28日に中山競馬場で行われる。

世界的な良血馬シンエンペラー(牡、矢作)が人気を集めるだろう。新馬戦を快勝すると、続く京都2歳Sも差し切ってデビュー2連勝。将来が楽しみな素質馬で、無傷でのG1制覇に期待がかかる。全兄ソットサスは19年の仏ダービー馬で、20年凱旋門賞を含めてフランスでG1・3勝。血統的にも魅力たっぷりだ。

最大のライバルは、同じく3連勝を狙うゴンバデカーブース(牡、堀)。新馬戦を逃げ切ると、前走のサウジアラビアRCは最後方から追い込んで勝利した。完成度が高く、自在性があり、距離延長にも対応できそう。久々でもいきなり力を発揮する。

ヴェロキラプトル(牡、高野)もデビュー2連勝中。新馬戦は逃げ切り、野路菊Sは中団から差し切った。前走のレースぶりを見る限り、距離延長はプラスに出そうだ。

センチュリボンド(牡、庄野)は未勝利、黄菊賞と芝2000メートルで連勝中。タフな中山の馬場は向きそうで、先行力を生かせれば一発がある。

3カ月ぶりのシリウスコルト(牡、宗像)も侮れない。2走前の新潟2歳Sは5着だったが、前走の芙蓉Sを快勝。距離を延ばして良さが出た。中山芝2000メートルで勝っている点は大きな武器になる。

抽選対象の収得賞金400万円組にも素質馬がずらりと並ぶ。ドゥラメンテ産駒のミスタージーティー(牡、矢作)は、半姉に重賞ウイナーのタッチングスピーチ、半兄に菊花賞2着のサトノルークスがいる良血馬。新馬戦で強い勝ち方を見せており、G1でも楽しみだ。牝馬のレガレイラ(木村)は前走アイビーSで32秒7の上がりを発揮して3着。発馬が鍵だが、うまく末脚を生かせるようなら面白い。

他にも、ライラックの半弟アドミラルシップ(牡、相沢)など、抽選突破ならチャンスがありそうな馬がめじろ押しだ。