阪神

11R

阪神ジュベナイルF

芝1,600m

外回りコースを使用。向正面の中間やや左からのスタートで、3コーナーまでの距離は444m。コーナーは非常にゆったりしており、緩やかな下り坂。最後の直線は473.6m(Aコース時)で、残り200m~80mの間に高低差1.8mの急坂が待ち構えている。内回りに比べペースが落ち着きやすく、瞬発力勝負になりやすい。



過去10年

1人気 (5-1-0-4)
2人気 (1-4-0-5)
3人気 (1-1-3-5)
4人気 (1-0-4-5)
5人気 (2-0-0-8)
6人気(0-4-3-121)


前走

ファンタジーS2着以下(0-0-1-27)

未勝利戦(0-1-0-22)

1勝クラス2着以下(0-0-0-15)

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騎手

和田竜二(19-27-11-162) 8.7% 21.0% 26.0%
ルメール(18-11-11-37) 23.4% 37.7% 51.9%
浜中俊 (14-6-10-89) 11.8% 16.8% 25.2%
松山弘平(13-21-14-149) 6.6% 17.3% 24.4%
坂井瑠星(11-16-10-82) 9.2% 22.7% 31.1%
鮫島克駿(10-10-10-84) 8.8% 17.5% 26.3%
酒井学 (7-5-6-86)   6.7% 11.5% 17.3%
西村淳也(5-6-8-47)   7.6% 16.7% 28.8%
古川吉洋(3-3-3-48)   5.3% 10.5% 15.8%
永島まな(1-3-1-12)   5.9% 23.5% 29.4%
横山武史(1-1-5-19)   3.8% 7.7% 26.9%
北村宏司(1-1-0-5)   14.3% 28.6% 28.6%
大野拓弥(1-1-0-8)   10.0% 20.0% 20.0%
ムルザバ(0-1-1-3)   0.0% 20.0% 40.0%
松岡正海(0-1-0-6)   0.0% 14.3% 14.3%
中井裕二(0-1-0-22)   0.0% 4.3% 4.3%
田口貫太(0-0-1-13)   0.0% 0.0% 7.1%
モリス (0-0-0-0)

種牡馬
ロードカナロア  (26-26-24-221) 8.8% 17.5% 25.6%
ハーツクライ   (22-12-20-152)10.7% 16.5% 26.2%
エピファネイア  (18-15-15-118)10.8% 19.9% 28.9%
ダイワメジャー  (14-22-16-132) 7.6% 19.6% 28.3%
オルフェーヴル  (8-3-10-81)  7.8% 10.8% 20.6%
リアルスティール (4-3-1-17)  16.0% 28.0% 32.0%
ディスクリートキャット(2-3-0-12)11.8% 29.4% 29.4%
ブリックスアンドモルタル(1-0-0-3)25.0% 25.0% 25.0%
スワーヴリチャード(0-1-1-1)   0.0% 33.3% 66.7%
ロゴタイプ    (0-1-2-2)   0.0% 20.0% 60.0%
ダノンバラード  (0-1-0-14)   0.0% 6.7% 6.7%
ニューイヤーズデイ(0-0-1-3)   0.0% 0.0% 25.0%
ファインニードル (0-0-0-8)   0.0% 0.0% 0.0%
カリフォルニアクローム(0-0-0-0)
アルアイン    (0-0-0-0)


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阪神JF(GI、阪神、芝1600m)

■アスコリピチェーノ 助手騎乗、栗東CW併せ馬。放牧先から直接栗東に入厩し、最終追いも現地で。1週前に猛時計を出しており、確認程度の内容となった。先に行かせた古馬2勝クラスに馬なりで取り付くと、手応え優勢で併走。そのまま併入とした。そこまでスパッとは切れなかったものの、力強さは十二分。能力全開に期待していい。【7】

■カルチャーデイ 酒井騎手騎乗、栗東坂路単走。1週前の併せ馬で気合い注入は完了。今週は終い重点の単走調整となった。序盤はしっかり我慢してブレの少ないフォームで登坂。手綱を緩められたラストで機敏に手前を替え、馬なりを保って鋭く切れた。荒れた時間帯の馬場をモノともしない推進力があり、好仕上がりだ。【7】

■キャットファイト 大野騎手騎乗、美浦ウッド併せ馬。2歳1勝馬を目標に進み、直線入口でキャッチアップ。並び掛けてやや気圧されたような雰囲気があり加速に一瞬手間取ったものの、ゴール手前でしっかりギアを上げ半馬身の先着としている。華奢な体ながら先週目一杯の負荷を掛けているのはいい。まだ良化の余地は感じるが、体調は良さそう。【6】

■クイックバイオ L.モリス騎手騎乗、栗東坂路併せ馬。同じ阪神JFに登録があった(レースは回避)ヒヒーンと併走。追われて伸びを欠く相手を横目に、馬なりを保ってクビほどの先着を果たした。クイックバイオ自身集中を欠く素振りがあり、精神面でのブレは大きそうだが、体調面は上々の域か。【6】

■コスモディナー 松岡騎手騎乗、美浦ウッド併せ馬。輸送を考慮し、外先導で折り合い重視のメニューを消化。後方からの相手を迎え入れ、直線に入ったところで手前の変換にモタついたのか大きくバランスを崩す場面があったものの、態勢を立て直してからの伸びは軽快。相手を問題にせず突き放した。あとひと追い欲しい感はあるが、ひとまず走れる態勢だろう。【6】

■コラソンビート 助手騎乗、美浦ウッド単走。先週横山武騎手を背に3頭併せをこなしたのが実質の最終追い。今週は輸送とテンション面を考慮し、単走調整となった。まったくの馬なりながら序盤から小気味良く回転数を上げ、直線ではいい意味での遊びを感じさせつつ、滑らかに加速。最後までブレの少ないフォームで駆け抜けた。前走でレコード勝ちした反動は一切感じさせず、高いレベルで安定。【7】

■サフィラ 助手騎乗、栗東坂路単走。先週CWで5F64秒2という猛時計を出したのが実質の最終追い。今週は敢えて他馬で混雑する時間帯に追い、集中を確かめるような調整だった。意図した通り自分のリズムを保って脚を溜め、ラストでいい加速を披露。あと少し伸びやかさが欲しいところだが、このあたりは成長待ちか。現時点の力はフルに出せそう。【7】

■シカゴスティング 助手騎乗、栗東坂路単走。先週CW3頭併せでそれなりの負荷は掛かっており、今週は疲れを残さないよう終い重点の調整。やや踏み込みが浅く見せムチへの反応もやや鈍かったものの、ギアが入ってからの伸びは悪くなかった。大幅上積みはどうかも、この馬なりに順調。【6】

■スウィープフィート 助手騎乗、栗東坂路単走。中1週を考慮して終い重点の内容。しっかり脚を溜め、ラストは軽快にギアを上げることができていた。日曜も時計を出せており、状態はこの馬なりに安定か。【6】

■ステレンボッシュ C.ルメール騎手騎乗、栗東CW単走。早めに栗東入りしており、最終追いも現地で。道中やや力みがあり、その分しっかり脚が溜まらなかったようだが、気持ちは維持してお釣りを残した手応えで駆け抜けた。デキ落ちはなく順調と言える。【6】

■スプリングノヴァ 助手騎乗、栗東坂路単走。前向きさがあり序盤からやや掛かり気味で進んでいく。さすがに最後は止まってしまい、無理をさせず馬なりを保って駆け抜けた。見栄えは悪いが、非力で坂路ではまったく走れないタイプなのでそこまで懸念視する必要はないだろう。先週のCW追いでは豪快に動けており、体調面は良さそう。自分の競馬はできる。【6】

■テリオスルル 助手騎乗、美浦ウッド併せ馬。準オープン馬を相手に速いラップを刻む意欲的な内容。気迫十分に相手を追い詰めると、直線半ばで豪快に抜け出し3馬身の先着を果たした。急仕上げに思えた前走を使われ、大きく上昇か。【7】

■ドナベティ 坂井騎手騎乗、栗東坂路単走。先週の古馬2頭を相手に豪快に動いたCW併せ馬が実質の最終追い。今週は鞍上との意思疎通を深めることに専念した軽め調整に留まる。前進気勢を感じさせつつも、鞍上との折り合いはぴたり。ラストは首をリズミカルに使う躍動感あふれる動きから軽快に伸びた。精神面でかなりいい状況のようだし、体調もすこぶる良好。急仕上げだった前走時から大幅な上積みがありそう。【7】

■ナナオ 助手騎乗、栗東坂路併せ馬。デビュー前の新馬を追走し、序盤から速めのラップを刻む意欲的な調整。気迫十分に併走へ持ち込み、ラストはしっかり負荷を掛けられ3馬身突き放しての先着を果たした。直前でこれだけやれるあたり、馬体や脚元になんら不安のない証左だろう。好仕上がり。【7】

■ニュージェネラル 田口騎手騎乗、栗東CW併せ馬。前後に新馬を置き、直線では真ん中に割って入る3頭併せ。序盤に力みがあったようで、直線での伸びはややワンペースになったものの馬なりを保ってそれぞれに先着を果たした。まだ良くなりそうな雰囲気は感じるが、ひとまず順調。【6】

■プシプシーナ 浜中騎手騎乗、栗東坂路単走。中1週となるため鞍上が反応を確かめる程度の内容。折り合いはまずまずながら、ラストは気持ちが乗っていないのか溜めたほどの切れがなかった。上積みは強調しづらく、よくて平行線か。【5】

■ミライテーラー 中井騎手騎乗、栗東坂路単走。1週前に速い時計を出しており、今週は反応を見る程度。そこまでスパッとは切れなかったものの、余力十分に力強い踏み込みで登坂できていた。いかにもダートが良さそうだが、気配そのものは悪くない。【6】

■ルシフェル 助手騎乗、栗東CW併せ馬。先週ある程度速い時計を出しており、今週は操縦性など細かい部分のブラッシュアップに努めたような内容。中日新聞杯に出走するGI馬キラーアビリティを7馬身先に行かせ、4角過ぎで楽に取り付く。直線ではどちらが古馬かわからないほどの素軽さで相手をアオり、余力十分のまま併入とした。中間の動きも申し分なく、絶好の状態。【8】



<追い切り評価>は最終追いを含めた中間の調整全体の総合評価となり、10段階評価(10が最高、1が最低)です。
(Text:Nishimura)


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アスコリピチェーノ3連勝目指す

2歳女王を決める阪神JF(G1、芝1600メートル、阪神)が10日に行われる。

新潟2歳Sの覇者アスコリピチェーノ(黒岩)がデビュー3連勝を目指す。新馬戦を上がり33秒3の豪脚で差し切ると、続く新潟2歳Sは牡馬相手に快勝した。休み明けになるが、中間は栗東に入厩し、調整は順調。末脚を生かせる阪神外回りは合いそうで、一気にG1初勝利を決めるか。

出走馬で唯一の3勝馬コラソンビート(加藤士)がライバル。前走の京王杯2歳Sは、紅一点ながらレコードVと強い内容だった。1400メートルで連勝中だが、未勝利戦はマイルで勝利しており、距離に不安はない。

ボンドガール(手塚)も素質は十分だ。新馬戦はのちのアルテミスS覇者チェルヴィニアを下して勝利。休み明けの前走サウジアラビアRCは2着に敗れたが、3着シュトラウスが続く東スポ杯2歳Sを制しており、ハイレベルな牡馬を相手に能力を示した。ダノンベルーガの半妹という血統も魅力だ。

サフィラ(池添)も19年朝日杯FSを制したサリオスの全妹という良血馬。2走前の未勝利戦を圧勝し、前走アルテミスSでも2着に好走した。阪神芝外回りで勝利実績があるのは強みだ。

カルチャーデイ(四位)は新馬戦、ファンタジーSと2連勝。前走は前崩れの中、好位から抜け出して押し切った。マイルは初めてだが、立ち回り次第で克服可能だ。

休み明けだが、キャットファイト(上原博)もポテンシャルが高い。前走のアスター賞は好位から抜け出して5馬身差で圧勝。2歳コースレコードもマークしており、このメンバーでも力差はない。

他にも、萩Sを快勝したルシフェル(斉藤崇)、新馬戦、サフラン賞と連勝中のスプリングノヴァ(鮫島)、赤松賞を制したステレンボッシュ(国枝)などが女王の座を狙う。