中山
11R
ステーヤーズステークス
芝3,600m
JRAで施行されている最長距離。内回りコースを使用。正面スタンド前の直線右側がスタート地点で、コースを2周する。最初の1コーナーまでの距離は約340m。直線は約310mで、ゴール前に高低差2.4mの急坂がある。急坂を3度経験し、コーナーも何度も回るため、馬力・スタミナに加え器用さも要求される。
07-11-05
過去10年
1人気 (5-1-2-2)
2人気 (0-2-1-7)
3人気 (2-1-1-6)
4人気 (0-3-3-4)
5人気 (0-1-1-8)
6人気以下(3-2-2-78)
牡、セ(10-9-9-98)
前走
重賞10人気以下(0-1-2-43)
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ステイヤーズS(GII、中山、芝3600m)
■アイアンバローズ 助手騎乗、栗東坂路単走。やや気迫に乏しさはあったものの、ラストまでいい手応えを保って軽快に加速できていた。久々の前走を使われ一定の上積みはありそうだ。【6】
■アケルナルスター 丹内騎手騎乗、美浦坂路単走。先導役の2歳未勝利を目標に進み、体を併せに行かず最後まで単走の形。意図した通り気持ちを最後まで持続させ、長くいい脚を使った。中2週の疲れは感じさせず順調。【6】
■アフリカンゴールド 助手騎乗、栗東CW単走。道中は集中できておらず、直線でもズブさがあったがいつもこんなもの。脚はしっかり伸びており、踏み込みも上々の域だった。この馬なりに安定。【6】
■キングズレイン W.ビュイック騎手騎乗、美浦ウッド併せ馬。重賞馬マイネルファンロンを1秒追走する意欲的な内容。気持ちを乗せて直線入口でジワッと取り付いていくと、直線では相手もよく抵抗したが、これを豪快に抜き去って1馬身の先着とした。仕掛けへの反応は鋭く、脚捌きは軽快そのもの。2カ月半ぶりを感じさせない絶好の気配にある。【8】
■グランオフィシエ 久保田師騎乗、美浦ウッド単走。終い重点の内容。ラストは見せムチへの反応が鈍く、ジリッとした伸びに留まったものの、折り合いそのものは悪くなかった。前走時から攻めは強化されており、上積みを見込んでいい。【6】
■ジェットモーション 助手騎乗、栗東CW併せ馬。新馬を先導し、折り合いを確認する内容。直線序盤で相手のギアチェンジが遅れたので、若干だけペースを緩める。ようやく相手が伸びてきたが、これには対応できずあっさり突き放されての3馬身遅れ入線に終わった。先週も反応に鈍さがあり、攻め気配は強調しづらい。【5】
■シルブロン 稲垣師騎乗、美浦ウッド単走。5馬身ほど僚馬を先に行かせ、一応の目標とする形。前向きさにあふれた雰囲気で進み、直線では仕掛けにスッと反応して長くいい脚を使った。1週前の併せ馬でもいい反応を見せており、4カ月休養での立て直し効果はてきめん。好気配だ。【7】
■セファーラジエル 助手騎乗、栗東坂路単走。1週前のCW追いで強い負荷を掛けており、今週は確認程度の内容。ラストは頭が高くなり、ややワンペースとなったものの、余力を残して伸びることができていた。秋2戦を消化し、着実に良化。【6】
■ダンディズム 助手騎乗、栗東坂路単走。中2週での関東遠征とあって気分よく走らせることを主眼に置いた内容。外ラチ沿いを軽快に駆け上がり、ラストの仕掛けへ機敏にギアを上げることができていた。中9週だった前走で好走した反動は感じられず、高いレベルで安定。【7】
■テーオーロイヤル 助手騎乗、栗東CW併せ馬。チャンピオンズCに出走するメイショウハリオと併走。直線では手応えで圧倒し、ブレの少ないシャープな走りを保って併入とした。少しでも仕掛ければ突き抜けそうな雰囲気。先週も同様にメイショウハリオをアオッており、11カ月ぶりだった前走からの上積みはかなりありそう。【7】
■ヒュミドール 助手騎乗、美浦坂路単走。いつも通り終い重点の単走調整。仕掛けへの反応に鈍さがあり、溜めたほどの切れはなかったが、全体的に前走よりは素軽さが向上していたのはいい。着実に前進。【6】
■フジマサインパクト 助手騎乗、美浦坂路単走。前後に大きく僚馬を置き、それぞれから間隔を取っての変則調整。やや力みはあったものの、直線での仕掛けには力強く踏み込んで脚を伸ばすことができていた。4カ月ぶりにしては急仕上げだった前走から、一定の上積みは見込める。【6】
■マイネルウィルトス 助手騎乗、栗東坂路単走。先週速い時計を出したのが実質の最終追い。今週は折り合い重視の内容となった。集中し、ブレの少ないフォームで登坂し、ラストはいい手応えを保って鋭く切れた。高値安定。【7】
■メロディーレーン 助手騎乗、栗東坂路併せ馬。懸命に追われ、馬なりの相手になんとか併入。攻めではまったく走らない馬で、しっかり追えたこと自体は評価していい。現状の力を出せるのでは。【6】
■レッドジェネシス 小崎騎手騎乗、栗東坂路併せ馬。チャレンジCに出走するアドマイヤビルゴを追走。ラストはいい手応えを保ったまま切れで勝り、1馬身の先着を果たした。1年ぶりだった前走を走っての反動はなさそうなのは何より。使った分の上積みは期待できる。【6】
■ワープスピード 助手騎乗、美浦坂路併せ馬。1週前にウッド併せ馬で速い時計を出しており、今週は折り合いと操縦性のブラッシュアップに専念したような内容。追走してきた古馬2勝クラスにアオられたが、坂路ではまったく走らない馬なので問題なし。お釣りを残した手応えで踏ん張り、併入としている。好調をしっかりキープ。【7】
<追い切り評価>は最終追いを含めた中間の調整全体の総合評価となり、10段階評価(10が最高、1が最低)です。
(Text:Nishimura)
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キングズレイン本領発揮
2日土曜の中山では、JRA平地重賞最長距離のステイヤーズS(G2、芝3600メートル)が行われる。
素質馬キングズレイン(牡3、手塚)が本領を発揮する。2歳時にはG1ホープフルSで上がり最速をマークして3着。将来を期待されながら、その後は休み休みとなっているが、秋初戦セントライト記念(5着)から上昇ムードの今回は重賞初制覇のチャンスだ。
マイネルウィルトス(牡7、宮)は悲願の初タイトルを狙う。前走のアルゼンチン共和国杯を含め、これまで重賞2着が4回。長丁場向きのスタミナもあり、長くいい脚で差し切るか。
ワープスピード(牡4、高木)は前走で芝3000メートルの古都Sを勝利。本格化してきた印象で、血統のイメージ以上に長距離が合う。
他にも、徹底先行のアフリカンゴールド(せん8、西園正)、昨年5着のスタミナ自慢メロディーレーン(牝7、森田)など楽しみな個性派が参戦予定だ。