京都
11R
マイルチャンピオンS
芝1,600m
向正面の2コーナー奥に延びたポケットからのスタートで、3コーナーまでの距離は712m(Aコース時)。3コーナーにかけて4.3mの上り坂が設けられており、3コーナー入口の坂の頂上から4コーナーにかけて一気の下り坂。内回りに比べ、コーナーは緩やかだが坂の傾斜はきつい。それ以降は平坦で、最後の直線は404m(Aコース時)。
過去10年
1人気 (2-1-2-5)
2人気 (1-4-1-4)
3人気 (2-4-0-4)
4人気 (2-0-1-7)
5人気 (1-0-2-7)
6人気以下(2-1-4-117)
毎日王冠4着以下(0-0-2-13)
富士S5人気以下(0-0-0-26)
スワンS5人気以下(0-0-0-15)
前走
10着以下(0-0-0-38)
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騎手
松山弘平(11-1-8-39)18.6% 20.3% 33.9%
川田将雅(9-9-7-19) 20.5% 40.9% 56.8%
北村友一(4-2-4-23) 12.1% 18.2% 30.3%
ルメール(4-2-1-8) 26.7% 40.0% 46.7%
M.デム(3-6-2-15) 11.5% 34.6% 42.3%
池添謙一(2-6-1-27) 5.6% 22.2% 25.0%
坂井瑠星(2-3-1-18) 8.3% 20.8% 25.0%
和田竜二(2-1-1-42) 4.3% 6.5% 8.7%
岩田望来(1-3-5-12) 4.8% 19.0% 42.9%
鮫島克駿(1-3-0-9) 7.7% 30.8% 30.8%
団野大成(1-1-0-7) 11.1% 22.2% 22.2%
ムーア (1-0-1-3) 20.0% 20.0% 40.0%
モレイラ(1-0-0-5) 16.7% 16.7% 16.7%
横山典弘(1-0-0-8) 11.1% 11.1% 11.1%
西村淳也(0-4-2-8) 0.0% 28.6% 42.9%
横山和生(0-0-0-1) 0.0% 0.0% 0.0%
種牡馬
ロードカナロア (8-7-4-39)13.8% 25.9% 32.8%
ダイワメジャー (6-6-6-41)10.2% 20.3% 30.5%
ハーツクライ (4-4-4-43) 7.3% 14.5% 21.8%
ディープブリランテ(3-2-3-16)12.5% 20.8% 33.3%
キズナ (2-0-2-3) 28.6% 28.6% 57.1%
ジャスタウェイ (2-0-0-6) 25.0% 25.0% 25.0%
Kingman (1-0-0-1) 50.0% 50.0% 50.0%
エピファネイア (1-0-0-5) 16.7% 16.7% 16.7%
オルフェーヴル (1-0-0-10) 9.1% 9.1% 9.1%
ハービンジャー (0-3-6-26) 0.0% 8.6% 25.7%
ルーラーシップ (0-3-2-23) 0.0% 10.7% 17.9%
アメリカンペイトリ(0-0-0-2) 0.0% 0.0% 0.0%
シルバーステート (0-0-0-1) 0.0% 0.0% 0.0%
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マイルCS(GI、京都、芝1600m)
■イルーシヴパンサー 助手騎乗、美浦ウッド単走。1週前に速い時計を出しており、輸送を控えた今週は終い重点の内容。道中でやや集中を欠く素振りはあったものの、手前を替えてからの伸びは上々だった。前走を使われ着実に前進。【6】
■エエヤン 助手騎乗、美浦ウッド併せ馬。先行2頭を大きく追走し、序盤は折り合いを意識させる攻め。やや気持ちは高ぶっていたがなんとか収まりがついており、直線でしっかり溜めた脚を弾けさせ最先着を果たした。伸びは豪快で、上積みは大きそう。【7】
■エルトンバローズ 西村淳騎手騎乗、栗東坂路単走。走路はかなり混雑していたが序盤から重心を沈めて自分の走りに集中。ラストはまったくの馬なりのまま体を大きく使って鋭く切れた。精神面、体調面それぞれでピークの状態にありそう。文句なしの好気配。【8】
■ジャスティンカフェ 坂井騎手騎乗、栗東CW併せ馬。2歳1勝馬を追走する併せ馬。直線に入って相手をロックオンするが、なかなか気持ちが乗らず取り付いていけない。それでも最後はジワッと伸びてクビほど先着を果たした。大幅上積みこそ強調しづらいが、この馬なりに順調。【6】
■シュネルマイスター 助手騎乗、栗東CW単走。早めに栗東入りしており、最終追いも現地で。7Fから時計を出す意欲的な内容で、直線では馬場の真ん中をブレなく進む。ラストは単走とは思えないほどの気迫から、力強く脚を伸ばした。同様に栗東入り調整だったマイラーズC時の6F84秒5から、今回は6F81秒8と大きく時計を短縮できており、体調面はすこぶる良好のよう。高いレベルで安定。【7】
■セリフォス 川田騎手騎乗、栗東CW併せ馬。古馬2勝クラスを追走、直線入口で取り付いていく。相手も懸命に追われて伸びてきたが、これを問題にせずあっさり置き去りにし、馬なりのままグングン伸びて5馬身差の先着を果たした。2週前、1週前とCWラスト1F10秒台を連発しているし、5カ月半ぶりを感じさせない状態。【7】
■セルバーグ 助手騎乗、栗東坂路単走。後半の時間帯とあって荒れた馬場で走りにくさはあったようだが、一定の素軽さを保って加速できていた。あと少し気持ちが乗って欲しい感はあるが、3カ月ぶりを考えれば悪くない状態。【6】
■ソウルラッシュ J.モレイラ騎手騎乗、栗東坂路併せ馬。1週前のCW併せ馬で速い時計を出したのが実質の最終追い。今週はJ.モレイラ騎手が感触を確かめる程度の内容だった。手前の変換で一瞬ヨレかけたが鞍上がなんなく態勢を立て直し、そこからの伸びは鋭さ満点。相手をあっさりパスして1馬身の先着を果たした。鞍上との意思疎通ぶりは上々で、引き続き好調域にある。【7】
■ソーヴァリアント 助手騎乗、美浦ウッド単走。気持ちが乗っていないのか、終始鞍上がおっつけ気味。それでも直線半ばからは力強い踏み込みからまずまずの加速を示した。自分の力は出せそう。【6】
■ダノンザキッド 北村友騎手騎乗、栗東CW単走。テンション面を気遣って、序盤は極力ゆっくり入る調整。時計となったのは3Fからで、まずまずの加速は示せていたが終始頭が高く、集中を欠いていたあたりは気になる。ギリギリ及第点の仕上がりか。【5】
■ダノンスコーピオン 助手騎乗、栗東坂路単走。先週速い全体時計を出しており、今週は終い重点の内容。終いは仕掛けられたほど弾けなかった印象だが、それでも1F11秒9をマークしている。気持ちの乗りであとひと息かもしれないが、走れる状態だ。【6】
■ナミュール 助手騎乗、栗東坂路単走。リズム重視で坂の途中まで折り合いに専念したような内容。坂の途中で手綱を緩められると馬自ら重心を沈めてスパッと切れた。全体時計は遅いものの、折り合い面強化と考えれば好感が持てる。好調維持だ。【7】
■バスラットレオン 鮫島駿騎手騎乗、栗東坂路単走。中1週となるため終い重点の内容。ややトモが流れるが、それでも馬なりのまま悪くない加速を示せており疲れは感じさせない。持てる力は出せそう。【6】
■ビーアストニッシド 田中健騎手騎乗、栗東坂路単走。序盤は頭が高く走りに集中できていないような雰囲気。ラストもややフワッとしていたが。脚捌きそのものは軽快だった。体調は悪くなさそうで、5カ月ぶりだった前走よりはいい状態か。【6】
■マテンロウオリオン 横山典騎手騎乗、栗東CW併せ馬。序盤は馬の後ろでじっくり我慢をさせ、直線半ばから仕掛けられるメリハリを意識した内容。力みを感じさせず、鞍上の意のままに脚を溜め、ラストは豪快に切れて4馬身の先着を果たした。課題のテンション面に進境が感じられるし、前走からの上積みは大きそうだ。【7】
■レッドモンレーヴ 助手騎乗、美浦ポリ併せ馬。輸送を考慮し、疲れを残さないことを重視した内容。余力十分に先行馬へ取り付き、相手に合わせるように併入とした。あと少し気迫が欲しいところだが、稽古では目立たないタイプで懸念視は不要だろう。順当に良化。【6】
<追い切り評価>は最終追いを含めた中間の調整全体の総合評価となり、10段階評価(10が最高、1が最低)です。
(Text:Nishimura)
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セリフォス連覇へ
秋のマイル王者を決めるマイルCS(G1、芝1600メートル)が19日に行われる。舞台は4年ぶりに京都競馬場に戻る。
安田記念を連覇中のソングラインが不在のここは、昨年の覇者セリフォス(牡4、中内田)が絶対的な中心だ。3歳だった昨秋に富士S、マイルCSと連勝。今春の安田記念でもソングラインの2着に好走した。デビューから10戦して掲示板を外したことがなく、安定感は抜群。休み明けでも首位争いは確実だ。
最大のライバルは、21年NHKマイルCの覇者シュネルマイスター(牡5、手塚)。昨秋は案外な競馬もあったが、今春のマイラーズCで重賞3勝目を飾り、安田記念でも3着と再び軌道に乗った。前走の毎日王冠は、前が開かず大外へ持ち出すロスもあって3着に惜敗したが、立ち回り次第でG1・2勝目も十分だ。
3歳馬エルトンバローズ(牡、杉山晴)はG1初挑戦でも魅力たっぷり。春に素質が開花し、未勝利、1勝クラスと連勝。ラジオNIKKEI賞で重賞初勝利を決めると、前走・毎日王冠ではソングラインを鼻差で下して4連勝を飾った。内回りとはいえ京都芝1600メートルでも強い勝ち方をしており、大舞台でも楽しみはある。
紅一点のナミュール(牝4、高野)も差はない。末脚が武器で、昨年はオークス3着、秋華賞2着と健闘した。前走の富士Sは、休み明けながら鋭い伸び脚を見せて快勝。牡馬相手でも一発が期待できる。
ソウルラッシュ(牡5、池江)は前走の京成杯AHで重賞2勝目。休み明けに加えて、ハンデ59キロを背負いながらも押し切った。キャリアを重ね、着実に力をつけており、今回はたたいた上積みも見込める。展開次第で上位争いが可能だ。
他にも、重賞2勝のソーヴァリアント(牡5、大竹)、昨年の2着馬ダノンザキッド(牡5、安田隆)、春に京王杯SCを勝ち、前走・富士S2着のレッドモンレーヴ(牡4、蛯名正)など実力馬がそろう。