京都

11R

エリザベス女王杯

芝2,200m

外回りコースを使用し、コースを1周強する。内回りコースの直線入り口付近がスタート地点で、1コーナーまでの距離は約400m。向正面途中から3コーナーにかけて4.3mの上り坂が設けられており、3コーナー入口の坂の頂上から4コーナーにかけて一気の下り坂。それ以降は平坦で、最後の直線は404m(Aコース時)。


01-02-03 @1,580





過去10年

1人気 (1-2-2-5)
2人気 (1-0-1-8)
3人気 (4-0-2-4)
4人気 (1-0-1-8)
5人気 (1-2-1-6)
6人気以下(2-7-2-114)


前走

1.0秒以上負け(0-0-0-22)

G3、OP、条件(0-1-1-52)

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騎手

川田将雅(5-3-5-12)20.0% 32.0% 52.0%
和田竜二(3-0-2-19)12.5% 12.5% 20.8%
岩田康誠(2-3-3-17) 8.0% 20.0% 32.0%
松山弘平(2-3-1-20) 7.7% 19.2% 23.1%
ルメール(2-3-0-5) 20.0% 50.0% 50.0%
浜中俊 (2-2-2-13)10.5% 21.1% 31.6%
戸崎圭太(1-2-0-1) 25.0% 75.0% 75.0%
岩田望来(1-1-0-5) 14.3% 28.6% 28.6%
M.デム(1-0-5-10) 6.3% 6.3% 37.5%
坂井瑠星(1-0-1-10) 8.3% 8.3% 16.7%
西村淳也(0-3-0-5) 0.0% 37.5% 37.5%
マーカン(0-0-0-0) 
ムーア (0-0-0-0)
木幡初也(0-0-0-0)
三浦皇成(0-0-0-0)

種牡馬
ディープインパクト(8-8-13-42)11.3% 22.5% 40.8%
ハーツクライ   (7-3-5-37) 13.5% 19.2% 28.8%
ルーラーシップ  (6-3-2-24) 17.1% 25.7% 31.4%
キングカメハメハ (4-2-1-23) 13.3% 20.0% 23.3%
オルフェーヴル  (4-1-0-15) 20.0% 25.0% 25.0%
キズナ      (3-3-1-6) 23.1% 46.2% 53.8%
ロードカナロア  (1-1-0-5) 14.3% 28.6% 28.6%
エピファネイア  (1-0-2-7) 10.0% 10.0% 30.0%
サトノダイヤモンド(1-0-1-1) 33.3% 33.3% 66.7%
ドゥラメンテ   (0-1-1-2)  0.0% 25.0% 50.0%
モーリス     (0-0-1-2)  0.0% 0.0% 33.3%
クロフネ     (0-0-1-2)  0.0% 0.0% 33.3%
ジャスタウェイ  (0-0-1-3)  0.0% 0.0% 25.0%
スクリーンヒーロー(0-0-1-5)  0.0% 0.0% 16.7%

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エリザベス女王杯(GI、京都、芝2200m)

■アートハウス 中内田師騎乗、栗東CW単走。先週強い負荷を掛けられており、今週は指揮官が脚捌きを確認する程度。気負うような面を見せず、スムーズな走りで直線に向かう。ラストは首をリズミカルに使い、四肢も大きく伸ばして加速できていた。8カ月ぶりを感じさせない好気配。【7】

■イズジョーノキセキ 岩田康騎手騎乗、栗東坂路単走。坂の序盤でいったんヨレたが、すぐに体勢を立て直しシャープな走りで登坂。ラストの仕掛けに対しは機敏に回転数を上げることができていた。あと少し伸びやかさが欲しかった感はあるものの、体調は良さそう。先週CWでしっかり攻められており、前走での馬体減りは回復傾向にあるようだ。一定の上積みは見込める。【6】

■ククナ 浜中騎手騎乗、栗東CW併せ馬。おなじく栗東滞在で調整されている国枝厩舎のサリエラと関東勢2騎で併せ馬。外先導の形で相手を迎え入れ、直線では手応え優勢を保つ。最後は切れで勝り、半馬身の先着を果たした。先週もサリエラをアオる動きを見せており、栗東調整はいい方に出ているようだ。いい状態で走れる。【7】

■ゴールドエクリプス 岩田望騎手騎乗、栗東CW単走。序盤から飛ばしていく意欲的な調整。馬場の混雑をものともせず、巧みなコーナーワークで直線に向かうと、仕掛けに力強く反応し余力を残したまま駆け抜けた。先週の坂路時計も速かったし、高いレベルで好調維持。【7】

■サリエラ 助手騎乗、栗東CW併せ馬。中間は放牧から直接栗東に入り調整されている。最終追いは同じ関東馬のククナを追走。直線でやや反応の鈍さがあり、併走から結局切れ負けしての半馬身遅れ入線に終わった。見栄えはどうかも、この馬なりに力強い踏み込みで加速できており体調は悪くなさそう。前走よりはいい状態と言える。【6】

■ジェラルディーナ 団野騎手騎乗、栗東CW併せ馬。2週続けて速い時計を出しており、総仕上げの今週は外で先行させての折り合いを確認する程度の内容だった。オープン馬セッションを迎え撃ち直線で併走。ラストは反応がワンテンポ遅れアタマほど遅れての入線に終わったが、相手は稽古駆けするタイプだし、道中の折り合い自体はまずまずだった。昨年ほどの状態とは言い切れないが、この馬の競馬はできるのでは。【6】

■シンリョクカ 木幡初騎手騎乗、美浦ウッド併せ馬。先週速い全体時計を出しており、輸送を控える今週は鞍上とのコンタクトを深めることを主眼に置いたような内容。古馬1勝クラスを余力十分に追い詰め、相手が先にギアを上げたのに対して機敏に反応し、こちらもスッと脚を伸ばせていた。メリハリ、操縦性と上々の域。前走時から大幅上昇か。【7】

■ディヴィーナ 助手騎乗、栗東坂路単走。先週M.デムーロ騎手が騎乗したCW調教が実質の最終追い。今週は脚慣らし程度の内容に留まる。道中やや散漫さはありつつも、走りそのもののブレは少なかった。前走ほどの迫力は感じないが、極端なデキ落ちはなく順調といえる。【6】

■ハーパー 助手騎乗、栗東坂路単走。無理をさせず反応を確認する程度だった。あと少し躍動感は欲しかったところだが、反応そのものは機敏で素軽さもまずまず。1週前追いを坂路に切り替えたように、大きな上積みを取りに行かず状態安定を意識した中間の調整で、企図した通り順調に来ている。【6】

■ビッグリボン 助手騎乗、栗東坂路併せ馬。古馬2勝クラスに取り付いていき、手応え圧倒で最後は半馬身抜け出しての先着を果たしている。相手が走らな過ぎた感はあり、ビッグリボン自身の切れもそこまでではなかったが、素軽さは上々。前走から一定の上積みはありそうだ。【6】

■ブレイディヴェーグ C.ルメール騎手騎乗、栗東CW併せ馬。古馬3勝クラスを速いペースで追走する意欲的な調整。4角で取り付いていき、気持ちはグッと乗ったが、鞍上は絶妙に我慢をさせる。先に手綱を緩められた相手が加速してきたのに合わせて満を持して促されると、余力十分のまま切れて半馬身の先着を果たした。操縦性、精神面でかなりのレベルにありそう。1週前の切れも圧巻だっだし、前走時からさらに上昇。文句なしの状態だ。【8】

■マリアエレーナ 助手騎乗、栗東CW単走。いつも通り火曜に追い切られている。前向きさにあふれる行きっぷりから直線に入り、ステッキも入る仕掛けに力強く応えて伸びた。単走とは思えない気迫があったのもいい。体調の波が少ないタイプで、引き続き好調域にある。【7】

■ライラック 戸崎騎手騎乗、美浦ウッド併せ馬。2歳未勝利を追走。楽々取り付いて併走に持ち込み、ラストは仕掛けられた相手にクビほど遅れたが輸送を考慮し無理をさせなかったものだろう。先週は自己ベストを更新できており、体調面に不安なし。また良化の余地を残していそうだが、力を出せる状態。【6】

■ルージュエヴァイユ 助手騎乗、美浦坂路併せ馬。強い前進気勢を感じさせ、全体的に荒っぽいがしっかり脚を溜めることはできていた。併走していた古馬3勝クラスに対し手応え優勢を保ち、最後はクビほど抜け出しての先着を果たす。活気十分で、4カ月ぶりの前走で好走した反動は皆無。十分上積みを見込める状態だ。【7】

■ローゼライト 助手騎乗、栗東CW単走。まずまず折り合えていたが、直線に入ると頭の高さが目立ち、鞍上の見せムチにもジワッとしか加速できなかった。急仕上げだった前走で好走した反動が少なからずありそうで、上積みは強調しづらい。【5】


<追い切り評価>は最終追いを含めた中間の調整全体の総合評価となり、10段階評価(10が最高、1が最低)です。
(Text:Nishimura)


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ジェラルディーナ連覇なるか

混戦ムードのエリザベス女王杯(G1、芝2200メートル)が12日、4年ぶりに京都競馬場で行われる。

ここはメンバー唯一のG1ホース・ジェラルディーナ(牝5、斉藤崇)が主役か。名牝ジェンティルドンナの娘で、昨年のこのレースでG1初勝利を果たし有馬記念でも3着に好走した。ここ1年勝利はないが、今年の宝塚記念でも強豪相手に4着と力を見せている。前走オールカマー(6着)をたたき、牝馬同士の今回は負けられない。

良血のディヴィーナ(牝5、友道)が強敵になる。ヴィルシーナの娘で、前走の府中牝馬Sで念願の重賞初勝利を決めた。マイルで3勝しており2200メートルがどうかだが、折り合い次第でこなせるだろう。

3歳勢ではハーパー(牝3、友道)が好レース必至。同世代のリバティアイランドが強すぎたが、桜花賞4着、オークス2着、秋華賞3着と大舞台で堅実に走ってきた。京都の外回りコースもプラスで、古馬相手でも一発は十分ある。

キャリア4戦のブレイディヴェーグ(牝3、宮田)が不気味だ。強烈な末脚が武器で、未勝利戦、1勝クラスともに圧勝。前走ローズSでは32秒台の豪脚を発揮し、マスクトディーヴァがレコードVを決めた中でコンマ2秒差の2着に走った。前走の勝ち馬は秋華賞でも2着に走っており、この馬もG1で十分やれそう。

骨折明けだがアートハウス(牝4、中内田)も侮れない。昨年のローズSを勝ち、秋華賞で5着。今年の愛知杯で重賞2勝目を決めた。

そのほか、マーメイドSで重賞初勝利を決めたビッグリボン(牝5、中内田)、昨年の小倉記念を制したマリアエレーナ(牝5、吉田)、ここ2戦とも重賞で2着にきているルージュエヴァイユ(牝4、黒岩)などが虎視眈々(たんたん)と勝利をうかがう。