京都

11R

菊花賞

芝3,000m

菊花賞と万葉Sが行われるコースで、外回りコースを1周半強走る。3コーナー手前の上り坂途中がスタート地点で、最初のコーナーまでは208m。コーナーを6回回るため、内をロスなく立ち回れる馬が有利。また、3~4コーナーに設けられた高低差4.3mの坂を2回通るため、スタミナや折り合いも不可欠。最後の直線は404m(Aコース時)。





過去10年

1人気 (4-0-2-4)
2人気 (1-2-0-7)
3人気 (2-1-1-6)
4人気 (1-2-1-6)
5人気 (1-1-1-7)
6人気(1-4-5-120)


前走

神戸新聞杯4着以下(0-0-1-39)


キャリア6〜8戦(8-7-10-72)

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騎手

武豊  (3-1-2-7)23.1% 30.8% 46.2%
ルメール(2-1-1-3)28.6% 42.9% 57.1%
M.デム(1-1-1-4)14.3% 28.6% 42.9%
和田竜二(1-0-1-8)10.0% 10.0% 20.0%
川田将雅(1-0-1-9) 9.1% 9.1% 18.2%
北村宏司(1-0-0-3)25.0% 25.0% 25.0%
池添謙一(0-0-0-8) 0.0% 0.0% 0.0%
横山典弘(0-0-0-7) 0.0% 0.0% 0.0%
松山弘平(0-0-0-7) 0.0% 0.0% 0.0%
田辺裕信(0-0-0-5) 0.0% 0.0% 0.0%
坂井瑠星(0-0-0-3) 0.0% 0.0% 0.0%
三浦皇成(0-0-0-1) 0.0% 0.0% 0.0%
西村淳也(0-0-0-1) 0.0% 0.0% 0.0%
モレイラ(0-0-0-1) 0.0% 0.0% 0.0%
岩田望来(0-0-0-0)
横山武史(0-0-0-0)
角田大河(0-0-0-0)

種牡馬
エピファネイア  (0-1-0-0) 0.0% 100.% 100.%
ハーツクライ   (0-0-2-17) 0.0% 0.0% 10.5%
ハービンジャー  (0-0-0-10) 0.0% 0.0% 0.0%
ヴィクトワールピサ(0-0-0-2) 0.0% 0.0% 0.0%
キズナ      (0-0-0-2) 0.0% 0.0% 0.0%
ゴールドシップ  (0-0-0-1) 0.0% 0.0% 0.0%
サトノダイヤモンド(0-0-0-0)
モーリス     (0-0-0-0)
サトノクラウン  (0-0-0-0)
グレーターロンドン(0-0-0-0)
キタサンブラック (0-0-0-0)
シルバーステート (0-0-0-0)
ドゥラメンテ   (0-0-0-0)
デクラレーションオブウォー(0-0-0-0)

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菊花賞(GI、京都、芝3000m)

■ウインオーディン 三浦騎手騎乗、美浦ウッド単走。前進気勢が強いが鞍上がしっかり制御。直線では外ラチ沿いを進み、大きなストライドから力強く伸びた。中間の乗り込みも順調で、型どおり上昇。【6】

■サヴォーナ 助手騎乗、栗東坂路単走。前向きさにあふれ、若干だけ頭は高いが左右のブレは少ないシャープなフォームで登坂。ラストで鞍上が仕掛けるとグッと力強く踏み込んで伸びた。先週のCW併せ馬で目一杯追われ、今週も坂路で速い時計を出す負荷を掛けられるあたり、体調はすこぶる良さそう。高いレベルで好調維持。【7】

■サトノグランツ 助手騎乗、栗東坂路単走。先週のCW3頭併せでほぼ仕上がっており、今週は微調整に徹した程度。まったく無理をさせなかったが、軽快な脚捌きで登坂する。ギアチェンジに少しだけ手間取ったが、最後の伸びは豪快だった。前走快勝の反動は感じられず、依然好気配。【7】

■ショウナンバシット 秋山真騎手騎乗、栗東CW併せ馬。先週強い負荷を掛けており、今週は馬なりに徹した調整。外先導で準オープン馬を迎え入れ、相手に合わせるように併入している。並ばれてからの反応がややズブかったものの、最後まで一定の素軽さはあった。この馬なりに順調。【6】

■シーズンリッチ 助手騎乗、栗東CW単走。前走後は栗東に残って調整されており、最終追いも当地で。負荷をそこまで掛けない、テンション面を考慮した軽めの内容を消化している。終始頭が高く、ラストもそこまで気持ちが乗っていなかったのか溜めたほどの切れはなかった。変わり身は強調しづらい。【5】

■ソールオリエンス 横山武騎手騎乗、美浦ウッド併せ馬。準オープン馬を追走し、直線では内側に進路を取る併せ馬。ギリギリまで併せに行かず、満を持して仕掛けられるとさすがの切れから測ったように抜き去って半馬身差の先着を果たした。操縦性や脚捌きは申し分なし。上々に思えた秋初戦の前走時から、もう1段階状態を上げてきた印象だ。【7】

■タスティエーラ J.モレイラ騎手騎乗、美浦ウッド併せ馬。先週自己ベストを更新する負荷を掛けられていたが、今週もある程度序盤から出していく意欲的な調整。2頭を追走し、最内に入った直線では入口の時点で先頭に出る勢いを見せる。そのまま抜群の手応えを保ち、外の2頭が伸びてくるとその分反応してギアを上げ、最後はそれぞれを半馬身ほど突き放しての最先着フィニッシュを果たした。とても春以来とは思えない気迫があり、体もしっかり使えている。絶好の仕上がり。【8】

■ダノントルネード 西村淳騎手騎乗、栗東CW併せ馬。長め7Fから時計を出す意欲的な内容。直線はさすがに手応えが鈍ったが、目標に置いた古馬1勝クラスを力強く交わして1馬身の先着を果たしている。1週前の時計をパスしているが、これだけ動ければ問題ない。自分の競馬はできそうだ。【6】

■ドゥレッツァ C.ルメール騎手騎乗、美浦ウッド併せ馬。目標の準オープン馬を外からマクっていく併せ馬。序盤からピタッと鞍上と折り合い、すんなり相手に取り付く。体を並べた直線では追われてバタついた相手を弄ぶようにアオり、最後にスッと抜け出て半馬身の先着。走りのバランス、精神状態ともにかなり高いレベルにありそう。好気配。【7】

■トップナイフ 横山典騎手騎乗、栗東CW単走。先週強い負荷の併せ馬をこなしたのが実質の最終追い。今週は鞍上との意思疎通を深めることに主眼を置いたような内容だった。やや走りがこじんまりとしていたが、柔軟性はまずまず。ラストの仕掛けには気持ちを乗せて伸びることができていた。まだ良化の余地を感じるものの、自分の競馬はできそう。【6】

■ナイトインロンドン 助手騎乗、美浦ウッド併せ馬。輸送を考慮し、脚捌きを確認する程度の軽い内容。古馬2勝クラスに対し、外から優勢の手応えを保って併入している。あと少し機敏さは欲しいものの、体を大きく使えていたのはいい。前走時もデキとしては悪くなく、引き続き順調。【6】

■ノッキングポイント 北村宏騎手騎乗、美浦ウッド併せ馬。先週ある程度速い全体時計を出しており、今週は意識的に我慢させる内容。先行2頭を追って直線ではギリギリまで仕掛けを待ち、満を持して促されると鋭く反応して1頭に先着、1頭と併入とした。折り合い面強化は好感。いい状態で走れそう。【7】

■ハーツコンチェルト 助手騎乗、栗東CW単走。前走後は栗東に残り調整されている。最終追いも当地で行われ、折り合い重視の内容をこなした。あと少し力強さは欲しいところだが、気持ちは乗っていたようだし、脚捌きも軽快。大幅上昇はどうかも、前走よりいい状態で走れる。【6】

■パクスオトマニカ 田辺騎手騎乗、美浦ウッド併せ馬。コーナーワークで外の相手に取り付き併走に持ち込む。そこまでスパッと切れなかったものの、優勢の手応えを保って半馬身抜け出した。先週のハード追いが奏功し態勢が整ってきたか。持てる力はしっかり出せそう。【6】

■ファントムシーフ 助手騎乗、栗東坂路単走。先週のCW3頭併せが実質の最終追い。今週は疲れを残さないよう、息を整える程度の内容だった。序盤はいい折り合いを見せてじっくり脚を溜め、促されたラストでは躍動感にあふれる力強いフットワークから伸びた。上積みはかなりありそう。【7】

■マイネルラウレア 助手騎乗、栗東坂路併せ馬。準オープン馬に早々と取り付き併走。ラストは手応えで圧倒し、半馬身の先着を果たしている。やや掛かり気味だったあたりがどうかも、体調面は不安なし。前走時から一定の上積みは感じられる。【6】

■リビアングラス 坂井騎手騎乗、栗東坂路単走。先週かなり強い負荷のCW併せ馬を消化しており、今週はテンションを上げすぎないことに専念したような内容。序盤は鞍上としっかり折り合い、ラストでは滑らかに加速できていた。体を大きく使えていたのは好感。持てる力をフルに出してきそうだ。【7】


<追い切り評価>は最終追いを含めた中間の調整全体の総合評価となり、10段階評価(10が最高、1が最低)です。
(Text:Nishimura)


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タスティエーラ2冠奪取へ

今年のクラシック最終戦の菊花賞(G1、芝3000メートル)が3年ぶりに京都競馬場で行われる。

ダービー馬タスティエーラ(牡、堀)が秋初戦を迎える。皐月賞は2着も、ダービーでは大接戦を制した。前哨戦を挟まず直行する点がどうかだが、ここに向けて調整は順調。モレイラ騎手との初コンビで2冠目に期待だ。

皐月賞馬ソールオリエンス(牡、手塚)がダービーのリベンジを狙う。デビューから無敗で皐月賞を制したが、ダービーは首差2着に敗れた。前走セントライト記念は4角で不利を受けて2着も、本番で雪辱を果たすか。血統的にも菊花賞の舞台は魅力だ。

ファントムシーフ(牡、西村)も春に大舞台で活躍した。共同通信杯で重賞初Vを決めると、皐月賞3着、ダービーは8着。前走の神戸新聞杯は逃げて3着も、悪い内容ではなかった。折り合いのつく馬で、菊舞台でも好レース必至か。

重賞2勝のサトノグランツ(牡、友道)も楽しみだ。ダービーは展開に泣き11着に敗れたが、秋初戦となったトライアルの神戸新聞杯をレコード勝ち。夏を越しての成長が見られ、ひとたたきした上積みも見込める。これから活躍しそうな素質馬で一発も十分だ。

トップナイフ(牡、昆)の巻き返しにも期待。ホープフルSでは逃げて鼻差2着に健闘した実力馬。春のクラシックは2戦ともスタートで出遅れて7、14着に終わったが、前走の札幌記念は自分から動く形で2着に健闘。発馬を五分に出て自分の競馬ができるようなら要注意だろう。

新潟記念を制したノッキングポイント(牡、木村)も差はない。ダービーは勝ち馬から0秒2差の5着に健闘し、前走は古馬相手に重賞初制覇を決めた。

他にも、神戸新聞杯2着のサヴォーナ(中竹)、4連勝で重賞初挑戦のドゥレッツァ(尾関)も侮れない。