中山

11R

スプリンターズS

芝1,200m

おむすび型の外回りコースを使用。向正面入口付近の坂の頂上がスタート地点で、スタートから最後の直線途中まで高低差約4.5mの下り坂が続く。向正面は約275mで、その後の3コーナーのカーブは非常に緩やか。直線は約310mとローカル場並みに短いが、ゴール前に高低差2.4mの急坂がある。






過去10年

1人気 (5-0-1-4)
2人気 (1-4-0-5)
3人気 (2-2-0-6)
4人気 (0-0-0-10)
5人気 (0-1-2-7)
6人気以下(2-3-7-99)


前走

キーンランドC5人気以下(0-0-1-18)

セントウルS3着以下(1-0-2-31)

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騎手

横山武史(12-10-8-41)16.9% 31.0% 42.3%
戸崎圭太(7-15-9-62) 7.5% 23.7% 33.3%
石川裕紀(7-2-3-47) 11.9% 15.3% 20.3%
武豊  (5-1-2-13) 23.8% 28.6% 38.1%
丸田恭介(4-3-4-28) 10.3% 17.9% 28.2%
川田将雅(3-2-1-9)  20.0% 33.3% 40.0%
西村淳也(2-0-0-4)  33.3% 33.3% 33.3%
浜中俊 (2-0-0-11) 15.4% 15.4% 15.4%
横山典弘(1-4-4-24)  3.0% 15.2% 27.3%
池添謙一(1-0-0-11)  8.3% 8.3% 8.3%
松山弘平(0-3-1-10)  0.0% 21.4% 28.6%
北村友一(0-2-1-5)  0.0% 25.0% 37.5%
角田大河(0-0-1-0)  0.0% 0.0% 100.%
坂井瑠星(0-0-0-6)  0.0% 0.0% 0.0%
団野大成(0-0-0-5)  0.0% 0.0% 0.0%
富田暁 (0-0-0-2)  0.0% 0.0% 0.0%

種牡馬
ロードカナロア  (15-11-10-100)11.0% 19.1% 26.5%
ルーラーシップ  (4-0-1-14)  21.1% 21.1% 26.3%
モーリス     (3-3-1-15)  13.6% 27.3% 31.8%
マクフィ     (2-2-2-9)   13.3% 26.7% 40.0%
Frosted      (2-0-1-0)   66.7% 66.7% 100.%
ミッキーアイル  (2-3-1-25)   6.5% 16.1% 19.4%
アイルハヴアナザー(1-4-1-21)   3.7% 18.5% 22.2%
Dark Angel    (1-1-0-2)   25.0% 50.0% 50.0%
リアルインパクト (1-0-2-17)   5.0% 5.0% 15.0%
エイシンヒカリ  (0-1-2-5)   0.0% 12.5% 37.5%
クロフネ     (0-1-1-7)   0.0% 11.1% 22.2%
ゴールドアリュール(0-1-1-11)   0.0% 7.7% 15.4%
レッドスパーダ  (0-1-0-14)   0.0% 6.7% 6.7%
Caravaggio    (0-0-0-0)

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スプリンターズS(GI、中山、芝1200m)

■アグリ 横山典騎手騎乗、栗東坂路併せ馬。僚馬グラティアスを目標にして早めに取り付くが、ある程度左右の距離を取って自分のリズムに集中させるような内容。序盤ゆったりだった分、あとひと切れ欲しかった感はあるものの、手応えは十分残っており脚捌きも軽快だった。順調と言える。【6】

■ウインマーベル 助手騎乗、美浦ウッド併せ馬。古馬2勝クラスを追走。コーナーワークで取り付き、併走に持ち込むと仕掛けに対し力強く反応。2馬身の先着を果たした。時計は地味だが、もともと稽古は地味なタイプ。先週、今週と強い負荷の内容をこなしたことは評価できる。一頓挫あった前走時よりいい状態で走れそう。【6】

■エイシンスポッター 助手騎乗、栗東坂路併せ馬。古馬3勝クラスを目標に進むが、やや前進気勢に欠け坂の半ばでもまだ差があるような状態。そこから鞍上が懸命に仕掛けるとようやくギアを上げ、猛然と伸びて併入とした。反応面は気になるものの、最後の脚はさすがの迫力。自分の競馬はできそうだ。【6】

■オールアットワンス 助手騎乗、美浦ウッド併せ馬。道中から前向きさにあふれており、早めに目標の馬に取り付き併走状態で4角を通過。まったくの馬なりのまま、外の相手が加速すると自然と呼応してギアを上げ、併入としている。素軽さは上々で、仕掛ければいくらでも突き放せたような雰囲気。牧場でかなり順調に仕上げられたようで、中8週を感じさせない好気配にある。【7】

■キミワクイーン 助手騎乗、美浦ウッド併せ馬。古馬2勝クラスを追い、巧みなコーナーワークで取り付いていく。体を並べてからの加速は機敏そのもので、スッと抜け出し懸命に追われる相手を楽に振り切って1馬身の先着としている。まったくの楽走ながら時計はウッド5Fの自己ベストを更新。2カ月半ぶりだった前走からグンと上昇か。【7】

■ジャスパークローネ 団野騎手騎乗、栗東坂路単走。上々の前進気勢を感じさせて進みつつも脚はしっかり残っており、ラストの仕掛けでスムーズに加速できた。時計はこの中間で最速の4F50秒1(強め)。レース当週にこれだけの時計を出せるあたり、体調面になんら不安なしということだろう。高いレベルで安定。【7】

■ジュビリーヘッド 北村友騎手騎乗、栗東坂路単走。1週前に併せ馬で負荷を掛けており、輸送を控えた今週は流す程度。序盤はやや集中を欠くような素振りもあったが、ラストはまずまずの軽快さを保ちブレなく走れていた。ここまでの乗り込みは順調だし、この馬の力を出せる状態だろう。【6】

■テイエムスパーダ 富田騎手騎乗、栗東坂路単走。掘れた馬場に脚を取られるような場面が再三あり力強さという点で物足りなさはあったものの、ラストの仕掛けにはしっかり反応しギアを上げることができていた。極端なデキ落ちはなく、順調と言える。【6】

■ドルチェモア 西村淳騎手騎乗、栗東坂路併せ馬。先週ある程度速い時計を出したのが実質の最終追い。今週は2歳新馬相手に終い重点の内容消化となった。取り付いてからややモタモタしてしまい、走りのバランスは相手の方が良く見えたぐらい。促されたラストでさすがに古馬の貫禄から半馬身ほど抜け出して先着したが、そこまでの鋭さはなかった。良化に手間取っている感があり、よくて平行線。【5】

■ナムラクレア 長谷川師騎乗、栗東坂路単走。坂の入口あたりで荒れた馬場にバランスを崩しかけるが、スッと立て直し気持ちを途切れさせることなく登坂。ラストはこの馬らしい機敏な反応から鋭く切れた。精神面のメリハリ、加速した際の脚捌きともに言うことなし。万全の状態と言える。【7】

■ナランフレグ 丸田騎手騎乗、美浦ウッド併せ馬。3頭併せで直線では最内に進路を取る。1頭が脱落し、もう1頭との追い比べに。最後はやや相手の脚勢が勝るも、ナランフレグ自身素軽さを保って併入としている。時計そのものは上々のレベルで、これは相手(2歳1勝クラス・シリウスコルト)が良く走ったか。乗り込みは順調だし、持てる力は出せそう。【6】

■ピクシーナイト 福永師騎乗、栗東坂路併せ馬。坂に入っての序盤でやや右にモタれてしまうが、許容範囲。鞍上がしっかり制御し、ラストに仕掛けられると力強く伸びて1馬身の先着を果たした。前走時より素軽さが増しており、この馬なりの復調気配は感じるところだ。【6】

■マッドクール 助手騎乗、栗東坂路単走。行きたがってしまい、口向きの悪さもあるなど全体的に粗削りな走りだが活気は十二分。余力を残して自己ベストを大きく更新する4F50秒3で駆け抜けている。体調面はすこぶる良好で、持てる力をフルに出せそう。【7】

■ママコチャ 川田騎手騎乗、栗東坂路併せ馬。序盤はピタッと折り合い、相手をアオりつつ併走。満を持して鞍上からゴーサインが出されると気持ちを入れて一気に加速し、追いすがる相手を2馬身突き放しての先着を果たした。脚捌きは軽快そのもの。中間の攻め気配も申し分なく、絶好の状態で走れそう。【8】

■メイケイエール 助手騎乗、栗東CW単走。いつも通りゆったり入り、時計になるのは4Fからというスタイル。行きたがって頭が高くなるのもいつも通りで、直線ではまずまずスムーズに加速できていた。あと少し気迫を出して欲しいところだが、悪くない仕上がり。【6】

■モズメイメイ 助手騎乗、栗東坂路併せ馬。古馬1勝クラスに取り付き併走する。やや気負い気味だったが鞍上が懸命に制御。追い比べで相手がバテて失速、モズメイメイも止まり加減ながら1F12秒7(一杯)にまとめて4馬身の先着とした。全体時計4F50秒9なら上々。精神面のブレがどうかだが、活気があるのはいい。順調だろう。【6】

<追い切り評価>は最終追いを含めた中間の調整全体の総合評価となり、10段階評価(10が最高、1が最低)です。
(Text:Nishimura)

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ナムラクレア悲願の栄冠へ

秋のG1シーズン開幕戦・スプリンターズS(芝1200メートル)が10月1日の中山競馬場で行われる。

主役不在で混戦ムードだが、重賞4勝のナムラクレア(牝4、長谷川)が念願のビッグタイトルを手にするか。1200メートルでは【5・1・1・1】と安定感抜群。昨年のスプリンターズSはロスのある競馬で5着、今年の高松宮記念では2着に好走した。前哨戦のキーンランドCも快勝し、スムーズなら今回こそG1初制覇のチャンスだろう。

快速ジャスパークローネ(牡4、森秀)が強敵。CBC賞、北九州記念を逃げて重賞連勝した。今回がG1初挑戦だが、今の勢いならこのメンバーでも好走可能だろう。

良血ママコチャ(牝4、池江)も侮れない。ソダシの全妹で、2走前の安土城Sが圧巻の勝ちっぷり。日本レコードタイで完勝した。初の1200メートルだった北九州記念も半馬身差の2着。同馬もG1初挑戦だが、血統的にも大舞台での活躍が楽しみだ。

アグリ(牡4、安田隆)は4連勝で阪急杯を制覇した実力馬。1200メートルでは未勝利だが、前走セントウルSでも豪脚を発揮して2着。G1でも力差はないだろう。

一昨年のこのレースの覇者ピクシーナイト(牡5、音無)の変わり身にも警戒したい。休み明けの前走セントウルSはスタートでつまずいて8着と、度外視していい。たたき2走目で本領発揮となれば怖い。

そのほか、重賞6勝の実績馬メイケイエール(牝5、武英)、セントウルSを逃げ切ったテイエムスパーダ(牝4、木原)、函館スプリントSを制したキミワクイーン(牝4、奥村武)や、重賞2勝の3歳牝馬モズメイメイ(音無)など、実績ある楽しみなメンバーがそろう。