
「獣の奏者」 Ⅰ:闘蛇編 Ⅱ:王獣編 上橋菜穂子・著 講談社文庫
リョザ神王国の闘蛇村に住む少女エリンは、大公の宝である闘蛇を死なせた罪を問われた母との別れを機に幸せな日々は一転する。
死地を逃れて辿りついた先で蜂飼いのジョウンに救われたエリンは、母と同じく獣ノ医術師を目指すが…。
上橋さんの「精霊の守り人」はよく本屋で見かけていたんですが、「獣の奏者」は実は最近まで知りませんでした。
先日、新聞で本の紹介コーナーを読んでいたら、続編のⅢ:探求編、Ⅳ:完結編のことが書かれていて興味を持ったんですよね。
それでも単行本だったらまだ躊躇したんですが、文庫化されたのでえいやっと買ってみたわけです。
純粋な?ファンタジー小説はそんなに得手ではないのでどうだろうと思っていましたが、読み始めたら一気に読んでしまいました。
歳とってからはちょっとした表現でも涙もろくなってしまったんですが、1冊目の最初の方で早くも目頭熱くなってしまいました。
振り返ってみるとそんなに特異な展開でもないと思うのですが、蜜蜂の話が象徴するように生き物の不思議や考察が奥深く、エリンの成長過程の思考探索が大変面白かったです。
また王獣のイメージがまざまざと頭の中に浮かんできて、エリンを通しての洞察なんですが、自分が見てるかのような気持ちになるんですよね。
王獣のリオンが愛おしい!
エクとアルも愛おしい!
毛並みを触りたくなります~。
勧善懲悪な話になっていないのもいいですね~。
当初はこの2冊で完結のハズだったようですが、ここで続編が発行されました。
Ⅲ・Ⅳの単行本を買おうかどうしようか…文庫化まで待てるのか私?
だって、王獣編の終わり方はあれはあれでいいかもしれませんが、その後が気になりますよね~?
とりあえず、王獣編の続きがあることに安堵?している私です。
でも手を出しやすい「精霊の守り人」の方を買ってしまうかも…。