私はカウンセリングを学んでいるのですが、人の心は繊細なんだなと思います。
必ずしも全員に当てはまるものではありませんが、深層心理が与える影響というのを考えさせられました。
子どもが欲しい、でもなかなかできないという状況で、家族連れの姿や小さい赤ちゃんや子どもを見ると苦しくなったりします。そういうものを見たくない、と思ったりします。
これは「子どもが欲しい」、でも「私は子どもができない」という、相反する気持ちがある状態です。
その「できない」というのは「私には無理だ」「うまくいかない」という否定の気持ちです。
つまり、自分には手に入らないものだと思い、無意識に子どもを遠ざけよう、諦めようとしているということ。
その奥に、実は「子どもを欲しいと思えない心理」が隠れている場合がある、というお話です。
ちょっと複雑かもしれませんが、子どもが欲しいと願いながらも、心の奥底で子どもを持つことに対する不安や恐れが隠れていて、無意識のうちに子どもを遠ざけるような心理状態や行動に出る、ということがあるようなのです。
私たちの心ってとても不思議なんです。
心に強く願うことは実現しやすくなりますが、不安や恐れがあるとその実現を妨げてしまうことがあるんです。
子どもが欲しいと思っているのに、子どもを持つことを恐れている心理とはどんなものなのでしょう。
〇自分が子どものころに辛い思いをした。自分の子どもにもそういう思いをさせるのではないか。
〇いい親にはなれないんじゃないかという不安。
〇自己嫌悪や自己肯定感が低く、自分の子ども(分身のようなもの)をかわいがれないかもしれない恐れがある。
〇子どもに対してイライラする。我慢強い人ほど、子どものわがままが許せないと感じる。
〇両親がよくケンカをしていたのを止めることができなかった。無力な自分を感じている。
〇子どもを産むこと(出産)に嫌な感覚がある、女性であることを拒否したい思いがある。
他にも細かいことはいろいろあるのですが、お聞きした一部をご紹介しています。
まず自分の中に、子どもを持つことに対しての不安や恐れがあるかどうかを問いかけてみて、なんとなくそんな気がする方は、なぜそう思うのか考えてみましょう。
子どものころに感じた解消できない思いがあるなら、その部分を癒し解放してあげることで、不安や恐れを手放すことができると思います。
誰かに話して受け止めてもらったりするのもいいかもしれません。
「子どもが欲しい」というまっすぐで素直な気持ちだけが残れば、より妊娠しやすい状況がやってくると思います。