夏目漱石の「坊っちゃん」を
初めて読みました
読んだ方も多いでしょう
漱石は好きで
「明暗」以外の
主な作品は読んでいますが
何故か「坊っちゃん」は
読んでいませんでした
特に理由はありません
小気味よいリズムを感じて
読み進むことができました
ストーリーを
ご存知の方も多いと
思います
江戸っ子の主人公が
教員として松山に赴任
すったもんだがあって
「悪者」を懲らしめる
かなり大雑把ですが
そんなお話です
痛快な小説として
読まれることが多いと
思います
ただ
解説にも
記述がありましたが
坊っちゃんと山嵐は
松山の教員を退職
赤シャツと野だいこは
変わらず教員として
学校に残っています
読んだ後に
空しさを感じたのは
そのせいでしょうか?
登場の機会は
少ないにもかかわらず
印象に残ったのは
ばあやの
清(きよ)の存在感です
清の存在なくして
この作品は成り立たないと
思います
それから
今は
「暴力はダメだよ」と
言う人も多いだろうな
と思いました
私の記憶に
間違いがなければ
ほぼ同時期に
「草枕」を書いている
漱石は
やはり凄い作家だな
とも感じました