妊娠したいと思ったら「妊娠力」を高めましょう!
「妊娠力」というと子宮や卵巣などの問題を想像しがちですが、ここでは身体と心も含めた総合的な健康のことを妊娠力と呼びたいと思います。
婦人科系にまつわる病気以外にも、ストレスや不摂生といった、日常のふとしたことが不妊の引き金になっているケ-スがとても多いからです。
妊活=不妊治療ではありません。
それに不妊治療を受けるにしても、根本的な原因を改善しておかないと妊娠までたどり着けない可能性もあります。
このブログでは不妊治療を受ける前に妊娠したいと思ったら知っておきたい&改善しておきたい不妊の原因を解消法とともに紹介していきます。
妊娠したいのになかなかできないなら、まずは妊娠しやすい体づくりが大切です。
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妊活体験談
40歳で妊娠できました。!! 本当にありがとうございました。 34歳と結婚が遅く、冷え性や甲状腺機能低下症などあり、いつも疲れやすく家では、眠ってばかりでした。 不妊の検査では、高プラクチン血症、多のう胞性卵巣症候群、子宮筋腫、黄体機能不全と、いろいろ見つかり、果たしてこれで妊娠できるのだろうかと、不安ばかり大きくなりました ...
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妊娠したいならまずはタイミング法
妊娠のタイミングを計る目安として、基礎体温があります。基礎体温を毎朝欠かさず記録し、折れ線グラフをつくっていくと、しだいに低温相と高温相に分かれていき、排卵しているかどうかがわかるようになります。 より正確な排卵日を知るためには、婦人科で尿中・血中のホルモンの量を調べたり、超音波検査をしたりする必要があります。
排卵日は妊娠のチャンスです。卵子の寿命は排卵後12~24時間くらいですが、精子の寿命は2~3日あります。 つまり、排卵日以降に交渉を持つよりも、排卵日直前に交渉を持ったほうが、卵管に精子がたくさん集まったところに卵子がやってくるわけですから、妊娠する確率は高くなります。
妊娠したいと思ったら回数を増やしてみて
不妊治療のストレスが原因となってセックスレスになるケースがあります。「赤ちゃんが欲しい」と不妊治療をはじめたのはいいけれど、毎月、排卵期にセックスをしようとすると、どうしても気持ちが萎えてしまうというご夫婦も少なくありません。
セックスが義務や強制に思えてくると、ストレスが溜まってきてしまいます。このストレスが高じると。男性の場合は勃起障害(ED)になることがあります。
不妊治療であせりは禁物です。
ご夫婦の気持ちは不妊に影響をおよばしますから、不調なときは無理をせず、自然な気持ちでセックスができるようになるまで持ちましょう。また同時に、新鮮な気持ちを保つためにも、お互いに自分磨きを怠らずに相手のことを思いやって生活していきましょう。
必ず妊娠出来る方法は?妊娠確率を上げる妊娠しやすい3つの方法
妊娠しやすい体位と性交後の安静を心がけましょう
セックスの際、膣の中に射精された精子は子宮顯管を通り抜けて子宮に入ります。精子がスムーズに子宮内に入れるようにするには、子宮の入り口に精子が溜まるように工夫してあげることです。
このとき、子宮前屈と子宮後屈の人とでは、子宮口の向きと精液が溜まる方向が異なるため、それぞれにあった体位をとる必要があります。
子宮口の向きに合うように陰茎(ベニス)の挿入角度を変えることで妊娠の確率が高まることが期待されます。
子宮前屈の場合は、子宮口が精液の溜まる部分に向いているので、正常位や側仰位(横向き)といった体位で行なうことによって。子宮に精子が進入しやすくなります。
子宮後後屈の場合は、精液が溜まる場所と子宮口が離れているので、女性がうつ伏せ姿勢になる後背位〔胸膝位一腹臥位〕や後側位(横向き)といった体位で行なうと精子がスムーズに入りやすくなります。
いずれもセックスが終わったとたんに動くのではなく、そのまま横になった状態で15分以上静かにじっとしていてください。その際、女性は精子が体外へ流れ落ちないように、膣の位置を高くした姿勢をとり、膝頭をくっつけて膣囗を塞ぐようにするのも効果的です。
また、セックス直後のシャワーや入浴は避けたほうがいいです。
妊娠したいと思ったらタバコはご夫婦ともにやめましょう
タバコの煙には200種類以上の有害物質が含まれています。とくに二コチンやタールは血管を収縮させるため、生殖器官の血流が低下し、ホルモンの分泌に悪影響をおよぼします。
女性の喫煙は卵巣の老化を招き、卵子の質が低下することで妊娠率が低下、流産率が上昇します。
またタバコを吸わない女性に比べると、流産や早産が多く、未熟児や低出生体重児が生まれやすいともいえます。
男性の喫煙は精液所見を悪化させます。精液の所見が良い場合でも、精子の遺伝子が破壊されることで、妊娠率の低下につながります。
さらに女性の場合、妊娠後も喫煙を続けると、子宮内胎児の発育が遅延したり、胎盤に異常をきたしたり、胎児奇形、死産、出生後の身体発育遅延、知能発育遅延が起こる可能性があります。
タバコは「百害あって一利なし」です。
妊娠を望むのであれば、ご夫婦ともに真剣に禁煙に取り組みましょう。禁煙は不妊治療を成功させるだけでなく、生まれてくる赤ちゃんや大切なパートナーの健康のためにも必要なことなのです。
妊娠しやすい体重
最近の女性の間では「やせていること=美しい」とする風潮が強まってきています。「もっとやせなくちゃ」とダイエットを続けていくうちにどんどんエスカレートして、気がついたら摂食障害になっていたというケースも少なくありません。
無理なダイエットは、女性ホルモンの分泌をつかさどる脳の視床下部の機能を抑制させ、月経不順や無月経、無排卵といった排卵障害を引き起こします。
一方、太りすぎも脂肪代謝がうまくいかずにホルモン産生に障害が生じ、排卵を妨げてしまいます。食習慣を改め。軽度の食事制限と適度な運動でゆっくりと体重を減らしていきましょう。
肥満度を測定する世界共通の指標として、BMIという適正体重の算出方法があります。統計的にみて、性別や年齢に関係なく、BMIが22のときが一番病気になりにくいとされています。自分の体重が適正かどうか、目安としてきちんと知っておくことも大切です。
妊娠しやすい食べ物、食事
妊娠力をアップさせるためには、食生活も見直す必要があります。とくに偏食、摂食障害ぎみの人は、栄養バランスのとれた食事を1日3回規則正しく食べるよう心がけましょう。
また、最近では仕事で忙しくしている女性も多く、きちんと食事がとれていなかったりします。そんなときはあまり神経質になりすぎずに、足りない栄養はサプリメントなどで補いながら工夫してみてくだい。
栄養バランスのとれた食事といっても何を意識していいかわからないものですが、まずポイントは、細胞を形作るために必要な成分である夕ンパク質、リン脂貿、コレステロールを摂取することです。そして、そのタンパク質の合成を促進するために必要なビタミン、ミネラルを摂取すること。
からだを構成するのはひとつひとつの細胞です。妊娠の要である卵子もそんな細胞からできています。細胞を元気にするための食事を楽しんでアレンジすることが、食生活の見直しにつながります。
お酒の飲みすぎには注意しましょう
お酒には血管を拡張させて血液の循環をよくする効果や、気持ちをリラックスさせる効果がありますが、飲みすぎると不妊の原因になる可能性があります。男性の場合、飲みすぎが勃起障害(ED)を引き起こすこともあります。
不妊とアルコールの因果関係については、現在はまだはっきりと証明されていません。ただし、過度の飲酒は肝臓を壊しますし、不妊治療を受けているご夫婦は飲みすぎに注意してください。週に2日、休肝日を設けて深酒は控えましょう。
大したことではないと自分で思い込んでいることが、妊娠できない可能性を高めることにつながるということをお忘れなく。
適度な運動を毎日つづけましょう
適度な運動はストレスや肥満の解消につながるだけでなく、からだをめぐる血液の循環をよくする作用があります。
女性の場合は、からだを動かすことで骨盤内の血流の滞りが解消され、子宮や卵巣といった生殖器官の働きが良くなります。一方、男性もからだの機能が向上し、勃起力や射精能力が高まります。
ただし、マラソン選手やバレリーナのように限界まで桃戦するような過度な運動はストレスとなります。女性の場合、ストレスは月経不順の原因になりますので過度な運動は避けましょう。
どのような運動をするかはご自身の体力に合わせて選ぶとよいでしょう。散歩やジョギング、水泳、ヨガなどがお勧めです。最近ではピラティスも注目されています。
また特別な運動をしなくても、腹筋運動や手足の曲げ伸ばし、軽いストレッチなど、家事や仕事の合間にできる軽い運動を毎日続けて行なうことが大切です。息抜き程度に運動をつづけていきましょう。