Netflixでの公開期限が迫らないと観ないのやめたいくせに、またやってしまった
それはさておき、
マイナス70℃でも心は温かくなる映画を観た。
極限の環境での食事の果たす役割の大きさを教えてくれる映画でもある。
とはいえ、一番ツボだったのは、古臭いトイレと洗面所の構造
【映画の基本情報】❊以下ネタバレ含む
2009年に公開された映画『南極料理人』は、実際に南極観測隊員として調理を担当した西村淳のエッセイ「面白南極料理人」を原作としたコメディ作品です。
あらすじ
南極ドームふじ基地で、一年間の共同生活を送ることになった8人の観測隊員たち。その中で、料理人の西村(堺雅人)は、限られた食材と過酷な環境の中、隊員たちの心を癒すために創意工夫を凝らした料理を作り続けます。
日本にいる家族を思いながら、極寒の地で食事を通して絆を深めていく男たちの、ユーモアとペーソスにあふれた日常が描かれています。
主なキャスト
西村淳: 堺雅人
本さん: 生瀬勝久
タイチョー: きたろう
兄やん: 高良健吾
ドクター: 豊原功補
西村の妻・みゆき: 西田尚美
主任: 古舘寛治
平さん: 小浜正寛
盆: 黒田大輔
16年前の公開とあって、出演者もみんな若い。冒頭近くの最初の食事シーンは、食べ方で8人の隊員の個性を表していて、それも"うまい"なと。
物語の展開は落ち着いているので、どこかに山場があるとかドキドキハラハラもない。でも、毎日当たり前のように摂っている食事が、しかも一日一回ではないし、365日繰り返される食事が、精神にいかほどの作用をするのかを丁寧に描いていた。
世の中、料理や食事の場面が出て来ない映画やドラマを数える方が遥かに難しいだろう。しかし、場所が南極でとなると限られてくるのではないか。しかも、極寒の地にに大の男が閉じ込められる「監禁」物語でもある。
終盤、明らか気が触れたと思われる行動を取る隊員が出てくるが、むしろあの環境でああならない方がおかしいだろう。
バターを丸ごとかじる者。夜な夜なラーメンを食べる者。帰りたいと叫ぶ者、泣き出す者。隠さないでさらけ出すのがいい。喧嘩もできないから、仲間割れしている場合じゃない。
ドクターは異次元で、上半身裸で自転車に乗って出かける場面もあって、今風に言えば「バグっている」。
野球や卓球、マージャン、楽器、飲んで歌って、無いなりに楽しもうとする姿が愛しい。
極限の環境での料理の特殊性は映画の中でもいくつか語られているが、個人的に印象的だったのは主任が仮病で休んでいる部屋を主人公西村が尋ねる場面。
主任「風邪引いたみたい」
西村「寒すぎて菌が生きられないから、風邪はあり得ない」
ついでに、ペンギンもアザラシもいない。
正確なセリフではないが、こんな感じだった。映画の中でも、その日の日付とか気温が書かれたホワイトボードが映し出されることがあって、だいたいマイナス40から70℃。国内なら北海道の方ならどんなもんか想像がつくのだろうか。
食べるシーンは毎回何らかの物語がある。それにしても、基本的に缶詰しか材料はないとのことだったが、どうやって作ったのかと思うほど豪華なメニューの日があって、とても不思議だったが、何より人の知恵や技術とは大したもんだなあということだった。
作る方で好きなのは、おにぎりを握るシーン。シンプルだけど、日本人には一番ぐっとくるのではないか。食べる人を思って握る。セリフがないのもいい。何かの片手間ではなく、そのためだけに費やす。
ラーメンのシーンほど、食べるとは何ぞやという人間の根源的テーマを見せてくれたシーンはない。オーロラの観測をおっぽり出して、みんなが夢中で食べる姿を見せているだけなのだが。
元はと言えば、勝手に夜食でラーメンを食べていた隊員がいたせいで、帰国まで5か月ほど残っているのにストックのラーメンを食べ尽くしてしまったことがきっかけだった。
ラーメンの在庫がないから諦めるのではなく、ある材料で作ろうとする姿、そして念願のラーメンを再びみんなで食べるシーン。食事を作るというのは、人への愛以外の何ものでもない。そして、食べるというのは、その愛を受け取ることでもあるのだ。
食べることで心満たされる、というお話。
1年の南極滞在が、家族や恋人との関係を緩やかに変えていく様子を描きながらエンディングに。
暑い日が続く中で見るのは乙でした🤭
お読みいただき、ありがとうございます✨
映画レビューは初めて。難しいですね。往年の淀川さんのようには行きませんが、それではさよなら、さいならかな?
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