彼と彼のささやかな無意識・27 | 黒チョコの嵐さんと大宮さん妄想書庫

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こちらは妄想書庫でございます。大変な腐りようです。足を踏み入れる方は、お気をつけくださいませ。

※BL妄想書庫です


苦手な方はお気を付けください





















「昨日ね、すっごいこと発見しちゃった」

「すごいこと?」

「聞きたい?」



いたずらっ子みたいな顔してるなぁ

あの野獣のような強い雄はどこへ行ってしまったんだろう?




夜明けまで続いた行為

意識がぷつりと切れる寸前を映像で覚えてる



ぶるぶるっと大きく 身 体 を 震 わ せ た 大野さん


細く長く息を吐きながらスローモーションのように倒れてくる


最後に、触れるだけのキス



その後、一緒に堕ちたんだと思う




「おはよぉ、ニノ」

「…おはよぉございます」

「すっごく気持ちよかったね」

「…うん」



携帯が震えて目が覚めると、甘い顔が間近にあった


今更なのに、なんだか恥ずかしい


先にシャワーを浴びようとしたけど、足腰はふらっふら



「抱っこするぅ~」

「うわぁ~」



結局、嬉しそうな大野さんに支えてもらって、一緒にシャワーを浴びた




大野さんの背中を拭いて、大野さんに背中を拭いてもらって


心も身体もさっぱり、すっきり


今日も一日頑張りましょうね


そんな清々しさに包まれている脱衣所だったのに



「ねぇねぇニノぉ…聞きたい?」



後ろから抱き締められて、首筋に息を吹き掛けるように囁かれる

大野さんを素肌で 感 じ て る この状態でそんなことされたら



「…ん、聞きたい」



こう答える以外になにも出来ないよぉ




「あのね、ニノのそこに表情があるのは知ってたし、その表情が戻ったことはすっごく嬉しかったんだけどね?


俺はついに発見しちゃったんだ

なんと!


乳 首 にもー!


表情があったんだよーっ!」



……はい?



「ほらほらっ」

「あっ」



脇の下から腕が回された

羽交い締めに近い格好になると、鏡の中の俺は 胸 を 突 き 出 し て 困惑している



「ニノ見える?今はぁ…ニコニコ 乳 首 だねっ」



この二つの突起物が、ニコニコ…?



「昨日気付いた時はキラキラ 乳 首 だったんだよー

あ、ニノもニノのキラキラ 乳 首 、見たい?」

「けっ…結構です!」

「なんで~?一緒に見よ~」



肩の上にあった両手が胸に降りてくる



「あっ!だめっ 触っちゃだめっ」

「えー?なんでぇ?」

「会社に行けなくなるからっ!」

「じゃあ…こっちをキラキラにする?」



両腕で胸を死守していたら、無防備な尻に腕が伸びていた



「だめですっ!」


「こっちもダメなの?」


「だめに決まってるでしょーっ」

「もしかして…また無表情になってるんじゃ…?」

「え?」

「確認するぅ~」

「ちょっ…だめぇっ」



あっ 尻を揉んじゃだめっ

あぁっ 割 れ 目 を開いちゃだめっ

はあんっ そこに 指 を 入 れ ちゃだめだめだめぇー!



「会社!仕事!」


「だいじょーぶ、だいじょ~ぶぅ」

「いやぁー!だめぇー!」

「確認しないと心配で心配で…仕事に集中出来ないかもしれない…」



うわー!しょんぼりしたー?!

でもでも!それはズルいもんっ!



「…分かりました、それなら仕方ないですね」

「やった!じゃあ早速ぷりぷりお尻の中に隠されているそこの表情確認を…」

「尻も、 乳 首 も、今夜確認しましょう」

「え?」

「大野さんが集中してお仕事がんばったら、きっとそこも、 乳 首 も、最高にニコニコですよ!あははっ うふふっ ですよ!しかもキラキラも加わってシャララ~ンですよ!

そしたらついでに尻もきゃっきゃと笑ってるでしょうし、俺もなぜか積極的にああーん!なんて、ねっ!」



どう?!惹かれる文句満載じゃない?!



「仕事がんばったら…夜はニコニコでキラキラ?」

「そう!」


「ニノも…ああーん?」


「そうそう!」

「全部一緒に確認してくれる?」

「もっちろーん!」


「そっか、それなら仕事がんばる…」



ふぅ、完璧だ


これでこの場はしのげる…



「けど、やっぱり今も気になるぅ~」

「きゃー!だめぇーっ!」



胸 と 尻 を 押さえながら部屋を 逃 げ 回 る 真 っ 裸 の俺と、それを楽しそうに追い掛ける 真 っ 裸 の彼




…平和な朝です






「いってきます」

「いってらっしゃい、いってきます」

「いってらっしゃい、気を付けてね」

「はいっ」

「んふふっ」

「あははっ」



一緒に部屋を出る

向かう場所も一緒



俺と彼の、ささやかな二人暮らし



大切な一日の始まりだ





















終わり