※BL妄想書庫です
苦手な方はお気を付けください
「昨日ね、すっごいこと発見しちゃった」
「すごいこと?」
「聞きたい?」
いたずらっ子みたいな顔してるなぁ
あの野獣のような強い雄はどこへ行ってしまったんだろう?
夜明けまで続いた行為
意識がぷつりと切れる寸前を映像で覚えてる
ぶるぶるっと大きく 身 体 を 震 わ せ た 大野さん
細く長く息を吐きながらスローモーションのように倒れてくる
最後に、触れるだけのキス
その後、一緒に堕ちたんだと思う
「おはよぉ、ニノ」
「…おはよぉございます」
「すっごく気持ちよかったね」
「…うん」
携帯が震えて目が覚めると、甘い顔が間近にあった
今更なのに、なんだか恥ずかしい
先にシャワーを浴びようとしたけど、足腰はふらっふら
「抱っこするぅ~」
「うわぁ~」
結局、嬉しそうな大野さんに支えてもらって、一緒にシャワーを浴びた
大野さんの背中を拭いて、大野さんに背中を拭いてもらって
心も身体もさっぱり、すっきり
今日も一日頑張りましょうね
そんな清々しさに包まれている脱衣所だったのに
「ねぇねぇニノぉ…聞きたい?」
後ろから抱き締められて、首筋に息を吹き掛けるように囁かれる
大野さんを素肌で 感 じ て る この状態でそんなことされたら
「…ん、聞きたい」
こう答える以外になにも出来ないよぉ
「あのね、ニノのそこに表情があるのは知ってたし、その表情が戻ったことはすっごく嬉しかったんだけどね?
俺はついに発見しちゃったんだ
なんと!
乳 首 にもー!
表情があったんだよーっ!」
……はい?
「ほらほらっ」
「あっ」
脇の下から腕が回された
羽交い締めに近い格好になると、鏡の中の俺は 胸 を 突 き 出 し て 困惑している
「ニノ見える?今はぁ…ニコニコ 乳 首 だねっ」
この二つの突起物が、ニコニコ…?
「昨日気付いた時はキラキラ 乳 首 だったんだよー
あ、ニノもニノのキラキラ 乳 首 、見たい?」
「けっ…結構です!」
「なんで~?一緒に見よ~」
肩の上にあった両手が胸に降りてくる
「あっ!だめっ 触っちゃだめっ」
「えー?なんでぇ?」
「会社に行けなくなるからっ!」
「じゃあ…こっちをキラキラにする?」
両腕で胸を死守していたら、無防備な尻に腕が伸びていた
「だめですっ!」
「こっちもダメなの?」
「だめに決まってるでしょーっ」
「もしかして…また無表情になってるんじゃ…?」
「え?」
「確認するぅ~」
「ちょっ…だめぇっ」
あっ 尻を揉んじゃだめっ
あぁっ 割 れ 目 を開いちゃだめっ
はあんっ そこに 指 を 入 れ ちゃだめだめだめぇー!
「会社!仕事!」
「だいじょーぶ、だいじょ~ぶぅ」
「いやぁー!だめぇー!」
「確認しないと心配で心配で…仕事に集中出来ないかもしれない…」
うわー!しょんぼりしたー?!
でもでも!それはズルいもんっ!
「…分かりました、それなら仕方ないですね」
「やった!じゃあ早速ぷりぷりお尻の中に隠されているそこの表情確認を…」
「尻も、 乳 首 も、今夜確認しましょう」
「え?」
「大野さんが集中してお仕事がんばったら、きっとそこも、 乳 首 も、最高にニコニコですよ!あははっ うふふっ ですよ!しかもキラキラも加わってシャララ~ンですよ!
そしたらついでに尻もきゃっきゃと笑ってるでしょうし、俺もなぜか積極的にああーん!なんて、ねっ!」
どう?!惹かれる文句満載じゃない?!
「仕事がんばったら…夜はニコニコでキラキラ?」
「そう!」
「ニノも…ああーん?」
「そうそう!」
「全部一緒に確認してくれる?」
「もっちろーん!」
「そっか、それなら仕事がんばる…」
ふぅ、完璧だ
これでこの場はしのげる…
「けど、やっぱり今も気になるぅ~」
「きゃー!だめぇーっ!」
胸 と 尻 を 押さえながら部屋を 逃 げ 回 る 真 っ 裸 の俺と、それを楽しそうに追い掛ける 真 っ 裸 の彼
…平和な朝です
「いってきます」
「いってらっしゃい、いってきます」
「いってらっしゃい、気を付けてね」
「はいっ」
「んふふっ」
「あははっ」
一緒に部屋を出る
向かう場所も一緒
俺と彼の、ささやかな二人暮らし
大切な一日の始まりだ
終わり