彼と彼のささやかな無意識・17 | 黒チョコの嵐さんと大宮さん妄想書庫

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こちらは妄想書庫でございます。大変な腐りようです。足を踏み入れる方は、お気をつけくださいませ。

※BL妄想書庫です


苦手な方はお気を付けください





















「そんな大事なことを忘れるくらいテンパってたなんて…

ほんと自分のことばっかりでごめん」

「いいえ、全然大丈夫ですっ」



格好いい恋人でいたいのに、なんでこんなに情けないんだろう

ニノが側に居てくれるからなんとか踏み留まってるけど、本当はすごく情けない奴なんだ

そこはもう隠せない、隠しようがない



…隠さなくていいのか



俺にはニノが居る

そこだけは無敵



情けないついでに甘えさせてもらおう

遠回しの無駄な気遣いや真意を探る真似は必要ない

察することが出来ないのは怠慢だ!なんていう強がりも邪魔だからぽいっと捨てる




「ねぇ、ニノ」

「はい」

「準備って、どうやってたの?」

「どうやってって…」



解していたのに無表情だったニノのそこ

この不可解な矛盾が解明出来たなら、そこに表情が戻って、ニノにもっと気持ちよくなってもらえるかもしれない

だから知りたい



「見たいな」

「…へ?」

「見せて?」

「そんな…人に見せるもんじゃ…」

「お風呂場で準備してくれてたんだよね?」



早く帰宅した時もシャワーを済ませていたのは、準備してくれてたからだよね



「お風呂場じゃなかった?トイレ?ベッド?」

「ここ…ですけど…」



勢いに押されて肯定したニノを見て、さらに直球で押す



「見たいな、見たいなー、参考にしたい!そしたら俺が解す時も時間短縮出来るかもしれないしっ」

「でもっ」

「そうだよね、恥ずかしいよね、電気消すねっ」



お湯から出て、ドアを少しだけ開けて腕を伸ばす



ぱちん



洗面所から届く淡い光だけになったお風呂場

ほんのりと薄暗くて、輪郭だけが照らされる



「場所はこっち?」



あとで俺が入ると分かってるお湯の中で、ニノがそこを積極的に解すとは考えられない

身体をひょいと抱き上げて、二人の場所を交替する



「あの…ほんとに?」

「うんっ」

「…ほんとにやらないとダメ?」



ニノが躊躇うのは当たり前だ

勢いだけで見せてもらおうなんて思っていない

そこまで甘えては男が廃る



「大丈夫、安心して、まずは俺の 自 慰 を披露するから」

「はっ?なんでっ?!」

「ニノにだけ恥ずかしい思いさせるわけないでしょ」

「そういう問題じゃ…」

「俺が出張の時とか、ニノが出張の時とか

寂しい一人の夜に、ニノを想ってどうやって 抜 く のか興味ない?見てみたくない?」

「きっ…興味?!ないっ…こともないですけど!そういうのは一人でやるから盛り上がるのであって!」

「ニノが目の前に居たほうが盛り上がるに決まってる」



笑顔のニノも、戸惑うニノも

これは大きな声では言えないけど、怖がるニノも、泣いてるニノも

俺はどんなニノでも 抜 け る 自信がある



片膝を曲げて、湯船の縁にトンと踵を乗せる


ぽろーんとオープンになっている腹の下

ふうっと短く息を吐いて、手を伸ばした
















つづく