絶炎・12 | 黒チョコの嵐さんと大宮さん妄想書庫

黒チョコの嵐さんと大宮さん妄想書庫

嵐さんが好きです。二宮さんが好きです。大宮さんが好きです。

こちらは妄想書庫でございます。大変な腐りようです。足を踏み入れる方は、お気をつけくださいませ。

※BL妄想日記です


苦手な方はお気をつけください。





















「ニノ」

「はい?」

「なんかあった?」



テレビを消した大野さんは、さっきまでとは違う真面目な顔でこっちを見てた



「特になにも無いですけど」

「この前ここに来た時も、うちに来た時も、なんか変だなって思ってた」

「そうなんですか?俺、なんか変なんですかね?」

「話せよ、なんでも聞くぞ」

「えっと…だから、なにも無いんですけど」



俺は一人で頑張るんだ

必死に頑張ってれば、きっといいことある



…ある、よね?



だって、頑張ればいいこと…無い、のかな



無いのかもしれない

これから先、一つも無いのかもしれない



どんなに頑張っても過去は振り払えなくて

希望は簡単に消されて

事あるごとに気持ちは沈んでいく



やりたいことからも目を逸らさなくちゃいけなくなって

大野さんと関わりのある未来も無くなって…



犬にだって当たり前のようにあるものが、俺には無いから

頑張っても無理だから

だから、誰にも必要とされないんだ



それって、ちょっとだけ、寂しいな




「グーと、チョキと、パー

どれがいい?」

「…え?」



じゃんけん?

するの…?



「チョキ、かな」



ピースって、大野さんによく似合う



「よっしゃ、じゃ…」



親指と人差し指でL字を作ってる



随分おしゃれなチョキだなぁ~

…なんて見惚れてたけど、それはそんな可愛らしいものじゃなかった




「…ひっ……い゙っ…」



つねるなんて生易しいもんじゃない

肉をむしり取ろうとでもしているかのように

二本の指は頬を捻上げた



「痛いか?」



痛すぎて、その問いに答えることも出来なくて

でもそれが不服かのように、左手も加わった



「ぃっ……い゙っ……ぅ…ぐ…」



両頬が、容赦なく捻り上げられる



なんでこんなことするんですかって聞きたかったけど

あまりに痛すぎて、頭が真っ白になった

















つづく