※BL妄想日記です
苦手な方はお気をつけください。
「ゃっ…う…あっ」
ビクンッビクンッと跳ねながら、泣き声にも似た声を出すカズ
「好きだよ」
「んっ…ぁっ…」
「好きだ」
何度伝えても、溢れてしまう
あの部屋で初めて出会った時から、この劣情があった
俺は、カズに引き出されるんだ
舌と唇が白い肌を染めた後
足を開かせて、抱き起こした
力の抜けた上体を胸で支えながら、ゆっくりと後ろを広げる
「ん…ゃあ…」
ソコはもう柔らかいのに、脇腹に触れてる足が震えてた
こうして時間を掛けて抱こうとすると、あの部屋では分からなかったことがたくさん見えてくる
肌を重ねることが苦手
好きって想うことが苦手
好きって想われることが苦手
委ねるのも、頼るのも、苦手
だからと言って、一人で生きます!なんて現実的じゃないことを望んでるわけでもない
「休憩しよっか」
「…え…ぁっ」
広げた場所から指を抜いて、ベッドの側に置いてある箱に手を伸ばす
自分と、カズの口にも一本咥えさせた
カチッ
ふぅ~
二本の煙が揺れる
「俺の肌、慣れた?気持ちいい?」
「ぶっ…けほっ けほっ」
「全然ダメ?」
「…なんてこと聞くんだよ」
煙吐く振りして顔を逸らしたけど、肌はふわふわ~っと反応してる
「赤い糸が固く結ばれる前にさ、聞いておこうかと思って
この肌、どう?」
「人肌は…苦手」
そうだよね
「でも…サトシのは…合う気がする、かな」
「俺も、カズの肌とぴったり合うな~って思ってた」
「…そうなんだ」
「重ねることが初めから決まってたみたいにぴったりだよね」
「ね?…ははっ」
言葉で確認して、少しだけリラックスしてくれたのが分かった
それが重要ってわけじゃない
だけど、刹那的ではなく育みたいっていうのかな
好きな人とのドキドキ初体験だからね
灰を一度落とす頃には、足の震えが止まってた
咥えてたのを受け取って、二人分の火を消す
「だからさ、俺に合わせて感じてみない?」
つづく