青猫のポケットから出てきた的な・⑤ー3 | 黒チョコの嵐さんと大宮さん妄想書庫

黒チョコの嵐さんと大宮さん妄想書庫

嵐さんが好きです。二宮さんが好きです。大宮さんが好きです。

こちらは妄想書庫でございます。大変な腐りようです。足を踏み入れる方は、お気をつけくださいませ。

※BL妄想日記です


苦手な方はお気をつけください。





















「ねぇ」

「ん?」

「大野さんってさ、人のどこ見てるの?」

「どこって…」

「大ちゃんは雰囲気じゃない?」

「智くんはオーラ見てそう」

「リーダーは表情で判断してそう」

「ん~…」

「で?正解は?」

「顔かなぁ」

「嘘つけ!」

「なんでニノが嘘って言うんだよぉ~」

「顔なんか見てないくせに!」

「あははっ 智くん全否定されてるし」

「見てるもん!ニノのその吹き出物、痛そうだなって思ってるもん!」



…え?



「ニノの吹き出物…?」

「あ!ほんとだ!痛そーっ」

「それはデカイな…大丈夫か?」



皆に言われて鏡を見ると、それはそれは見事な吹き出物が頬に出来ていた



「…気付かなかった…いでっ」



指で触ると、歯茎も一緒に痺れるような痛みが走る



「ね!オイラちゃんと見てるもんっ!」



なにを見てんだかいまいち分からないけど

俺がどんな風貌になったって大野さんには関係ないのかも



完敗だね…




「それさ、明日のコンサートまでに治らなくない?」

「…ごめん」

「いや、いいんだけど」

「吹き出物あってもニノはニノだから

大丈夫、格好いい!」

「みんな…ごめんね」

「いやいや、謝ることじゃないから」

「うん…ごめん」

「そんな落ち込まなくても大丈夫だって!」

「…メイクさんに薬貰ってきます」



楽屋を出た






皆を騙すようなことしちゃって申し訳なかったな…

こんな吹き出物も出来ちゃったし



ポケットからクリームを取り出す



「はぁ…別人クリームかぁ……ん?」



続けて使用しますと、ごく稀に吹き出物が現れます



「こいつのせいかっ!」




違う、俺のせいだ






それからすぐに薬は塗ったけど、吹き出物を抱えたままのコンサートになった

メンバーはちゃんと笑いに変えてくれて、言わなかったけど、心の中で謝罪しながら、感謝した



そんな中、大野さんだけは

吹き出物さえも愛おしそうな目で見てて

別人クリームが効かなかった訳が、少しだけ分かった





















終わり




締め切りを決めない気まま更新にしたら、完結までに物凄い時間が掛かってしまいました。


最後までお付き合いくださいました皆様、ありがとうございましたm(_ _)m