※BL妄想日記です
苦手な方はお気をつけください。
「優しくしたいのに…早く貰いたくてこんな顔になってた」
行為だけではなくて、人と深く関わることにも不安があるんだろう
それを受け止められないようでは駄目だ
「ごめんね」
欲を噛み殺して、微笑んだ
「…うん」
元より人を疑わない気性なんだよね
真っ直ぐ過ぎて、人知れず傷付くんだろう
「潤」
だから、俺に僅かでも偽りがあってはならない
「…ん?」
「口付けして欲しい
欲に溺れてたから、潤を貰う前に清めたい
その唇で、お願い」
この人を支えるのは俺なんだから
ふわりと触れた唇
間近で見つめ合うと、髪を掴んでいた手が離れていた
「いい?」
「…ん」
怯えていた瞳が期待の色へ変わる
不安気な潤もかなりいいけど、これは初夜だから
大切に慈しもう