※BL妄想日記です
苦手な方はお気をつけください。
普遍的なものって無いんだなって、最近思う
今までだって、恋人が望むように振る舞ってきたけど
求められたら逆らえないほどの愛ってやつが
俺の中に存在してることに
気付いてしまった
「これ着て」
「ん?」
渡されたのは、見覚えのある服
…どこで見たんだっけ?
「着替えたらこれも被ってね」
あ~なるほど
あの時の衣装か
明るい茶髪のウィッグを受け取って、寝室に入った
「今日はどういう趣向なんだろ?」
白い雲みたいなのが付いてる赤いカーディガンと
白地に薄い水色のチェック柄のスカートを履く
やっぱりスカートってスカスカするんだよね
女の子は大変だな
前髪を後ろに流して、ウィッグを装着
「よし、完璧っ」
恋人の待つリビングへ急いだ
「お待たせしました、ニノ子です♪」
ソファに座っていた大野さんの横に、腰を下ろす
「ニノ子」
「はいっ」
「可愛いね」
「ありがとうございます♪」
腕を絡めて、肩に頭を寄せてみる
なんでこんなにぴったりハマるんだろう…
「誰にアピールしてたの?」
「…アピール?」
大野さんの隣は安心感ハンパなくて
腕の筋肉とか、血管とか、骨を感じる肩とか
自分の肌で感じられる場所を一つ一つ確かめてるうちに
うっとりしてしまう
「 胸 元 から 乳 首 のサービスまでして見せてさ」
仕事だから着ただけ、仕事だからやっただけ
それは、いつものこと
「ニノ子は…」
だけどね、あなたが見てるかなって
ほんの少しだけ思って
ほんの少しだけ調子に乗ってた
「大野さんを…誘ってました」
「へぇ…」
低い声
…ぞくぞくする
「誘ってよ」
「うん」
収まりの良かった場所から離れて
大野さんの 膝 の上に座る
スカートがひらりと跳ねて
俺を 包 むものは、布切れ一枚
さっきの声で 反 応 しちゃったから
それを太股に 擦 り付けて主張する
「それだけ?」
先に進む許可を得て、片方の肩を出す
いきなり 全 裸 になったら、このオプションを活かせない
大野さんの好きに 手 を加えてもらえるように、少しずつ…
つづく