僕の手を・26-1 | 黒チョコの嵐さんと大宮さん妄想書庫

黒チョコの嵐さんと大宮さん妄想書庫

嵐さんが好きです。二宮さんが好きです。大宮さんが好きです。

こちらは妄想書庫でございます。大変な腐りようです。足を踏み入れる方は、お気をつけくださいませ。

※BL妄想日記です


苦手な方はお気をつけください。





















「はぁっ…はぁっ…」



言葉を無くして震える唇

空を泳ぐ瞳は、涙が浮かんでる



……怖いの?




「大野さん」

「ごめんなさい…ごめんなさい…」

「なんで謝るの?」

「…触ると…傷付けるから…早く俺から離れて…」



触ると傷付ける?


なんの話をしてるんだろう



大野さんに触れられて傷付いたことなんてないのに

傷付いてなんかいないのに




「大野さん、俺を見て」

「やだ…傷付いたニノ…もう見たくない…見たくない…」

「見て!」

「やっ…」



横に逸らされていた顔を

無理矢理 俺に向けさせた



過去の、どの瞬間の俺が脳裏に張り付いてるのか分からない



だけど、大野さんはここに居たんだ…



付き合いましょうって言葉だけを交わして浮かれていた俺とは

正反対の所に居たんだね



もっと大野さんの気持ちを考えるべきだったのに


そんな簡単なことじゃなかったのに




「ほら見て、傷付いてない」

「…ぅ…っ…嘘…つかないで…」

「嘘じゃないよ」

「ニノは…いつも泣いてた…」

「泣いてるのは大野さんでしょ」

「…嫌われるの…怖い…」

「嫌いになんてなれないよ」



傷付いてるのは大野さんなのに

傷付けたのは俺なのに



どうしたら安心してもらえる?



大野さんの怖さと不安を、もっとちゃんと聞かないと…