僕の手を・19 | 黒チョコの嵐さんと大宮さん妄想書庫

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嵐さんが好きです。二宮さんが好きです。大宮さんが好きです。

こちらは妄想書庫でございます。大変な腐りようです。足を踏み入れる方は、お気をつけくださいませ。

※BL妄想日記です


苦手な方はお気をつけください。





















「なにが怖いか、聞いてもいい?」


「…えっと…あの…」



もう二度とないと思ってた

これは、あの時をやり直すチャンスかもしれない



…今度こそ、正直に伝えるんだ





「傷付けたから…ニノが苦しくなって…


それで、二度とこうやって向き合えないって思って


でも、だから、ちゃんとしなきゃって思って…

それでも…近くに居るだけでもまた傷付けるんじゃないかと思って

…それでいっぱい考えて…それで…それで…」



「ゆっくりでいいよ」



ゆっくり…正直に…



「翔くんと…生きることに決めたのかと思った

ニノが笑ってくれるならそれでいいんだ

本当にそう思った、でも泣いてて…」



「うん」



「資格ないのに、ニノと手を繋いじゃって


駄目だって分かってるのにどうしても離したくなくて

いっぱい反省したのに、また同じことしてる自分がいて…

でもニノがまた手を伸ばしてくれて…それで…


俺を…好きとか…なにがなんだか…」



「うん、自分勝手でごめん」



「違う!ニノが謝ることない!

ごめん…ニノ

ごめんなさい…」




正直な気持ちを言った


今度こそ、ちゃんと、隠さずに言えたと思う



目の前のニノは…


泣いてない



この部屋に入ってきた時と同じ


真っ直ぐに俺を見てくれてる




俺は、やり直せたのかな…











知らなかった

大野さんが、こんなこと考えてたなんて



俺の側には、ずっと翔ちゃんが居てくれて、話もいっぱい聞いてもらった

それで気持ちがすごく楽になった



だけど大野さんは、一人で考えて、一人で悩んで…

ずっと一人だったんだ



「ごめん」って言うだけで、涙が溢れるくらい、ずっと





「大野さん」

「ごめん…ニノ…ごめんね…」

「謝らなくていいよ、誰も悪くないじゃない」

「でも…ごめん…」

「俺こそごめん、弱くて…向き合えなくて」

「ニノはっ…謝ること…ないって…言ってるのにっ」




大野さんが泣いてる



綺麗だな…



こんな時に不謹慎だけど

大野さんの涙は、とても綺麗だ




「分かった、これからは二人とも、ごめんは無しにしよう」




過去の事は、過去として

今、清算されたのかもしれない



やっと…前を向いて、歩けるのかもしれない

















つづく