血炎・33 | 黒チョコの嵐さんと大宮さん妄想書庫

黒チョコの嵐さんと大宮さん妄想書庫

嵐さんが好きです。二宮さんが好きです。大宮さんが好きです。

こちらは妄想書庫でございます。大変な腐りようです。足を踏み入れる方は、お気をつけくださいませ。

※BL妄想日記です


苦手な方はお気をつけください。





















俺はなにを言ってるんだろう…



身体も、頭の中も

制御出来ない波に襲われて

馬鹿みたいに「いたい」と繰り返した






動きが止まって、激痛がなくなると

大野さんは身体を繋げたまま、強く抱きしめてくれた



「痛くしてごめん…」


「だい…じょ…ぶ…」



練習…台無しにしちゃったな



せっかく役に立てるチャンスだったのに



また失敗だ…











涙が止まる頃、身体を強く抱きしめていた腕が離された



間近にすごく優しい顔が見えて

胸がぎゅっとしてしまう



…また涙が出ちゃう



慌てて口角と瞼に力を入れて、大丈夫です!の笑顔を作る




「ふふっ…なんだその顔」



頬に残った涙を拭ってくれた大野さんは


笑いながら頬をつねって



「痛いなら、いればいいんだよ」



そう言った




なんか…日本語おかしくないですか?




「…大野さん?」



顔の力を抜いて、真っ直ぐに見つめると

俺の手をまたきゅっと握ってくれた





何度目か分からないキスが落とされて

大野さんは、またゆっくりと動き始めた



だけど「痛い?」とは聞かれなかった

俺も「痛い」と言わなかった



温かいお湯に包まれて、ふわふわ浮いてるみたい



じわじわ熱くなったり、時々わっと沸騰したり



肌が触れてることが心地好くて

大野さんがすごく優しくて…




練習だってこと、ちゃんと分かってる



だけど、なぜか「守られている」という感覚がしてしまう



そして、絶え間なく呼ばれる「ニノ」という声が

まるで愛しい人を呼んでるみたいで…




それから練習が終わるまで、俺はずっと、ぽかぽかしていた

















つづく