※BL妄想日記です
苦手な方はお気をつけください。
「待て~♪」
「やだーっ」
「しよ~♪」
「やだーっ!」
「しますっ!」
「きゃは~っ」
逃げた背中を後ろから抱きしめて
二人でベッドへと倒れ込む
「電気消さないでやっちゃうからね!」
「…えっ?!」
「いっぱい見て、声もいっぱい聴いちゃうからね!」
「や、やだっ」
「やだやだ言ってると、俺とエッチ出来なくなっちゃうんだからね!
それでも…いいんですか?」
「……」
「…ほんとにやだ?
俺に見られるのも、俺に聴かれるのも
本当に…嫌?」
俺を見つめ返す瞳に熱が宿って
トロンと潤む
「恥ずかしい…だけで、嫌じゃないもん」
あぁ…可愛過ぎるぅー!!
今まで見れなかった大野さんをたくさん見て
今まで聴けなかった声をたくさん聴いて
いっぱいいっぱい抱きしめた
はぅ…幸せ過ぎる…
なんだか色々あったけど、これは作戦成功…かな?
「大野さんっ」
「ん~?」
「写真届きましたよ!」
「ほんと?!見たい見たいっ」
家に届いた茶封筒を開けると
"掲載する決定稿"と書かれた帯に
写真が数枚、束になっていた
「これが雑誌に載せるほうですって
おー!腰から下だけだけど、大野さんって分かる!」
「わー!自分じゃないみたい」
「格好いいね!」
「えへへっ ありがとっ」
そしてもう一束
"ボツ"と書かれた帯の写真が数枚
「で、こっちがボツになったやつで……なっ!」
「どれ~?」
「あ、いや…これは…」
「俺も見た~いっ」
「…ダメです」
「えー!なんでー!」
「ダメなの!」
よく晴れた日
庭の芝生の上で、楽しそうにじゃれあう少年達
一人が優しい顔で唇を重ねると
もう一人はとろけそうな…今にもイってしまいそうな顔で
上から覗き込む少年を見つめていた
「顔…写さないって言ったのに!」
「見せてよ~ ニノ~」
「ダメです!」
「見せて~」
「ダメ!!」
「ニノの意地悪っ!」
だって…見せらんないよっ
俺、いつもこんな顔してんの?!
こんな…好きで好きで堪らないって顔しちゃってんの…?
いやぁー!恥ずかしー!
…でも、なんだか不思議な気分
すごく恥ずかしいけど、胸がポカポカする
…大野さんもそうなのかな?
よ~し!
今日も可愛い大野さんをいっぱい抱きしめちゃおう♪
終わり