妄想小説です。BLの意味が分からない方&不快に感じる方はブラウザバックでお願いします。

 

 

 

 

「お前ってホント嫌な奴だな!そんなだから・・・友達いなさそうだもんな?!」

「それはお互い様だろ?お前も友達は多くはなさそうだし。どうせ仕事が友達的な感じなんだろ?」

 

「・・・うるさい」

 

「・・・図星か ww」


潤はニヤニヤしながらS井の白衣の肩をポンと叩く。

「悪かった、お詫びに今日はランチ奢ってやるよ」

S井がどんな反応を見せるか楽しみでワクワクする。

「・・・お前なんか嫌いだし!」

予想通りの反応、S井らしい物言いに顔が綻ぶのを止められない。

「そうか?でも俺はお前のこと・・・案外好きだけどな?」

「・・・え?!」

潤の言葉に、S井が今度は目を大きく見開いてフリーズしてしまった。

「・・・・・・」

「なぁ、S井。お前の力が必要だ・・・俺に協力してくれ」

言うが早いか潤はS井の腕を掴んで引き寄せると、強引に彼の形の良い唇に自分のそれを寄せる。

「んっ・・・」

その柔らかくて甘い感触をもっと味わいたくて。

 

潤が角度を変えてより深く味わおうとすると、S井の両腕が抵抗するように彼の胸を押し返す。

ぎこちない仕草がS井がこのような行為に慣れていないことを証明しているかのようだ。

「んーっ」

S井は潤を押す腕に力を込めながら必死に首を振って抵抗して見せるものの、そんな反応さえ潤は可愛くて堪らなくもっと深く彼を感じたくなる。

 

唇を舌でノックするように突いてやると、

「・・・ふっ・・・ん」

一瞬、唇が緩んだ隙に舌を滑り込ませる。

S井の口内は熱に満ちていて、その全てを堪能しようと生き物のように動く舌の動きに翻弄されたS井の身体から力が抜け、潤にされるがままになり始めた頃。

「んっ・・・!!」

S井の両手が突然グイッと伸びて来たかと思うと、不意を突いたみたく強引に身体を突き放されてしまった。

 

「お前って・・・最低!」

口を手の甲で拭ったS井が潤を睨みつけて怒鳴った。

「あっ・・・ごめん」

怒り顔のS井を前に、まるで魔法がとけたようにフッと素に戻った潤が呟いた。