妄想小説です。BLの意味が分からない方&不快に感じる方はブラウザバックでお願いします。

 

 

 

 

智と同じように中央階段を上がり、そして右の階段を登ってから奥の廊下を進み突き当たりの一室に入る。

そこは潤の私室であり、A葉をベッドへと放り投げてから潤は扉を閉めるために部屋の入り口へと戻った。

部屋の中に無駄は一切なく、クラシカルな雰囲気のベッドやチェスト、デスクセットが置かれていた。

A葉が室内を見回しているとすぐに潤が近づいてきてジャケットを脱いでネクタイを緩めると、ベッドの奥で怯えたような表情を浮かべるA葉を押し倒してそのままキスをした。

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そしてここは智の自室。

智はN宮をベッドに転がすと、まずはパーカーを有無を言わさず取り上げる。

 

「なにするんだよ・・・!」


N宮からすれば、どうして自分がそんな扱いを受けなければならないのか理解出来なかっただろう。

 

そんなN宮の訴えを無視した智は、パーカーの下に着ていたシャツの処理に取り掛かる。

 

まずはきっちりと上まで留められている彼のシャツのボタンを3つほど外した。


力なく抵抗するN宮、けれどその動作は智に対してはなんの意味もなさず、やがてボタンを外し終わった智によってシャツの前を完全に開かれてしまった。

露わになった白い肌・・・胸元に薬の効果で屹立している乳 首に智は軽く歯を立てる。

「あっ・・・!」

それを口に含んで吸い上げれば、慣れない刺激にN宮の口から悲鳴じみた声が上がった。

「やめっ・・・くっ・・・あぁ・・・っ」

とめどなく漏れる声・・・けれどそれは甘い吐息とはほど遠く、追い詰められたN宮が背中を弓形にしてピクピクと震えた。

「・・・もうイったのか・・・早いな」

含み笑いをした智、けれどその直後、何かを思い出したようにベッドを離れる。

肌けた胸を大きく上下させながら智の動きをN宮は視線で追い、何をされるかも知れない恐怖感からか既にポロポロと涙を流していた。

 

もはや虚勢を張る気力もないらしく、ひたすらに彼の動きを追うN宮を横目でチラ見した智は、床に投げたジャケットのポケットから試験管のようなものを数本散り出した。

・・・いつの間に潤が渡したのか、それはS井がヤケクソ的に潤に押し付けていたN宮のラベル付きの試験管だった。