妄想小説です。BLの意味が分からない方&不快に感じる方はブラウザバックでお願いします。

 

 

 

 

 

結果、O野の予想は大正解。

 

「なんだよ、これ!!」

 

翔が抗議の声を上げると、

 

「だってこれしか方法ないでしょー?2人だけ手錠に繋がれて・・・なんて怪しすぎるってば」

 

潤の隣に陣取ったA葉が邪気のない笑顔で答える。

 

「・・・やっぱり」

 

「っていうか、我々・・・巻き込まれ事故じゃないですか!」

 

・・・そう。

 

潤の右手に新たに装着された手錠に繋がれたのはA葉、その隣にニノで最後がO野。

 

5人揃って手錠に繋がったその姿に、特典映像班は歓喜の声を上げる。

 

仲が良いにも程がある。

 

そんな言葉を体現したような5人の姿。

 

納得しきれない翔と、2人で報道に放り込まれるよりは遥かにマシだといった表情の潤。

 

「つか、これマジでトイレどうすんの?」

 

「一緒に・・・とか勘弁してくださいよ!」

 

「俺ら、6日間もそれで生活してきたんだよ?」

 

「えっ・・・超楽しくない?」

 

「つか、俺と潤の手錠生活のラストがなんでこんなんになるんだよ!ああ・・・もう!ガチャガチャガチャガチャうるせーな!!」

 

わちゃわちゃと揉めながら移動する5人の姿は噂を呼び、彼らが移動する方向には人だかりができる。

 

それはお堅い報道フロアも同じ有様で、前代未聞の出来事にスタッフたちがスマホで連写しまくりだ。

 

結局、そのまま翔の楽屋に乱入し、さすがにスタジオにまでメンバーを同行させるなんてことはできるはずもなく。

 

時刻は午前0時をとっくにすぎ、翔が収録を終えて楽屋に戻ると、

 

「(ス)お疲れさまでした!」

 

と、特典映像班の笑顔に出迎えられて手錠も回収されていた。

 

「え・・・終わりなの?」

 

「(ス)はい、もう十分です・・・最後に最高の画も撮らせていただきましたし、今日はゆっくりご自分の時間を満喫してください。それでは、次の企画でお会いしましょう」

 

彼らはそういうと撤収して行き、そこには5人だけが残された。

 

「・・・マジで?」

 

と、些かショックを受けた翔に笑顔で近づいた潤が、

 

「じゃあ、そういうことで・・・しょおくん、お疲れ様でした♡」

 

トドメを刺した。

 

「・・・潤?」

 

「しょおくん・・・残念だけど瑞樹の意向で企画が終了した段階で俺たちの関係はリセットされるんだってさ」

 

「・・・なんで!!」

 

「・・・固定のCPが存在すると次のお話に差し障りがあるからだそうですよ?」

 

「サザエさん方式なんだって。この世界は続くけれど過去のエピソードはなかったことになるみたい」

 

「・・・そんなぁ・・・あんなに苦労してあの展開だったのに・・・あんな可愛い潤がたった1回とか(泣)」

 

「しょおくん・・・下品な言い方しないで(💢)」

 

「ま、翔くんもこれからさ?別のペアでの話ができるかもしれねーじゃん?潤とだけだなんてもったいなくね?」

 

「・・・う・・・それは・・・そうだけど」

 

「じゃあ、そういうことですので、リセットです♡ by瑞樹」

 

「・・・最低だな?」

 

(終)

 

どこかであとがきあげます。