妄想小説です。BLの意味が分からない方&不快に感じる方はブラウザバックでお願いします。
『しょおくんのバカ・・・内緒だって言ったのに』
潤が心情を示すみたく死んだ魚の目をしていることに気がついて、
「・・・ヤベ」
ボソリと呟いた翔。
「ふーん・・・俺のことは蹴り出すくせに、翔ちゃんとはそんなに長くお風呂入るんだ?」
なんて言いつつA葉が視線で潤を愛でる中、
「まぁまぁ、あまりプライベートなことには突っ込まないでおきましょう?」
ニノが2人分のアイスティーを運んできてそれぞれの前に置いた。
「ありがとう、ニノ」
潤が照れた表情でアイスティーのグラスを自分の方へ引き寄せるとストローの袋を破ってグラスに挿し、
「美味しい・・・」
一口飲んでから小さく呟いた。
琥珀色の美しい紅茶と、その中にある透明なアイスが窓から差し込む柔らかな光を受け、キラキラとまるで宝石のように輝いていた。
「アールグレイです。Jはストレートが好きですよね?」
「うん」
「はい、翔さんはミルクティーですね」
ニノはそう言うとミルクの入った小さなポットを、彼のアイスティーのグラスのそばに添えた。
「サンキュー」
なんとなく気まずさの漂う空気感の中、2人は無言でアイスティーを飲んでいた。
そんな翔と潤を、相変わらずのニヤニヤ顔で眺めていた3人。
やがてスタッフが近づき、
「そろそろ準備をお願いします。お店の開店時間までに終了させなくてはいけませんし時間に余裕はあまりありません」
そう伝えると、5人は頷いて準備に取り掛かり始めた。
そもそも、翔と潤の遅刻で時間は押し気味だったのだ。
ニノとO野とA葉にスタッフが付いてメイクとヘアメイクを始め、翔と潤は手錠を外してもらってからゴソゴソと自分のカバンを漁って髭剃りを取り出した。
2人の髭剃りはお揃いで、1つは翔がメンバーにプレゼントした商品だった。
「お、使ってくれてるんだな」
と、翔がそう笑うと、
「だって、これ仕上げ用としては最高だもん・・・確かにクローザーだった」
潤が照れたような微笑みを浮かべた。
「そっか、うれしい」
「・・・そう?」
「嬉しいって」
「・・・うん」
ゾリゾリと髭剃りをしつつも醸し出す雰囲気は、まるで付き合い始めの恋人同士のようなそれ。
当然ながらニノたち3人の耳はダンボ状態。
「絶対に何かあったな、あの2人」
「あー・・・もう、間違いないですね?」
「っていうかさ、手錠に繋がれて生活するだけであんな風になるもん?」
「あなたの目は節穴ですか?あの2人は元々イチャイチャしてたじゃないですか?」