妄想小説です。BLの意味が分からない方&不快に感じる方はブラウザバックでお願いします。
「世の中には翔ちゃん右が好きっていう人も沢山いるのに・・・だって、翔ちゃんってば確かに帝王っぽいけど時々、急に乙女みたいな表情するじゃん?俺千葉の時とかさぁ・・・?」
「は?言ってる意味が分かんねーよ!!俺千葉って何だよ・・・異世界かどっかの話か?」
リア設定と非リア設定をごっちゃにしたら意味分からなくなるね by瑞樹
「もぉ・・・しつこいなぁ」
頑なに色々と諦めようとしないS井の態度にだんだんとA葉もエスカレートしていき、抵抗を押さえ込もうと力を込めると、
「イテッ・・・お前、マジでバカ力だよな?」
S井が苦痛に顔を歪め、それが妙に情欲的でA葉の肉食スイッチが完全にONになった。
「俺の方が力強いんだからいい加減で諦めてよ?」
「イヤだ・・・離せよっ!!」
「やーだ・・・」
既に若干の涙目のS井。
・・・優しくしたいのに。
そんなに抵抗されたら無理やりにでもやるしかないじゃん?
「・・・雅紀?」
A葉の瞳の奥に怪しい光が灯ったことに気がついたS井が焦って彼の名前を呼ぶと、
「ちょっと・・・黙ってて」
Aは・・・勢いのまま唇を奪った。
唇に触れた柔らかくて温かい感触、好きな相手から与えられるそれは絶対的に心地よくて。
けれどA葉からのキスを素直に受け入れられないS井は、A葉の唇から逃れたくて顔を背けようと必死になる。
いつも優しくて穏やかなA葉の強引な口づけに驚きながらも、感じる快感の方が勝ってしまい上手く息継ぎができずに苦しくなった。
「・・・んっ・・・ふ」
「ふふ・・・翔ちゃんってば可愛い♡」
A葉は一旦、キスを中断してS井の顔を見つめてクスリと笑う。
「ヤダ・・・ってば」
上気した頬と潤んだ瞳・・・トロンとした表情でそんな風に言われたところでA葉からすれば1ミリの説得力もない。
「・・・っ?!」
A葉はまたS井の唇を塞ぐとこじ開けるようにして舌を滑り込ませ、歯列をなぞりながら口内を犯していく。
・・・何で?
キスくらいで・・・何でこんなになってんだよ・・・俺。
こう見えても女性との経験ならそれなりに豊富なS井は、今までに一度も主導権を相手に渡したことなんてない。
なのにどうして・・・こいつ相手にロクな抵抗もできなくなってんの・・・俺。