妄想小説です。BLの意味が分からない方&不快に感じる方はブラウザバックでお願いします。
A葉の運転で彼のマンションへと到着、そのまま縺れるようにしてキスを交わした2人。
キス自体はしていたけれど、それ以上の展開は・・・2人にとっては初めての経験だった。
ここで、大問題が勃発。
「雅紀・・・ちょっと待て」
「なんで?」
「どうして俺が下⁉️」
「え、だって俺、翔ちゃん抱きたい」
「俺だってお前を抱くつもりだったんだけど⁉️」
雅紀のマンションのベッドルーム、寝心地の良いマットレスの上で2人の攻防戦が繰り広げられている。
現状、組み敷かれているのはS井の方。
身長的には大差ないものの、体格的にはA葉の方が細く見える。
けれどゴリゴリの肉食系のA葉に、S井はすっかり押されていた。
本気で抵抗すればA葉を剥がすことは可能だろうに、何故かS井はそれができず口では対抗していたものの行動が伴わずにいる。
A葉はS井を組み敷くのが楽しいのかニコニコと笑顔で見下ろしていて、そろそろヤバイかも・・・と。
S井はA葉に組み敷かれながらなんとか逃れようともがいてみるも、ガッチリと上から押さえ込まれていて動けない。
A葉は力が強い・・・いわゆるバカヂカラというやつで、しかも瞬発力的にもA葉の方が上。
S井の抵抗をものともせず自信たっぷりな表情で見下ろされて、S井はすっかり狼狽えていて既に悪態もつけずにいる。
そして、その綺麗な顔が、ゆっくりとS井へと降りてきた。
S井はA葉の顔面偏差値の高さに見惚れつつも、咄嗟に近づいてきたA葉の顔を押し返した。
A葉も負けじと力を込めるが、ここで一旦は拮抗状態に陥る。
S井はこのままだと完全に主導権を握られてしまうと気力を振り絞って何とか抵抗を試みるも、それも虚しい結果になってしまった。
A葉はS井の反応を見て楽しむかのように余裕の表情を見せつつS井へ懐柔作戦を決行。
「翔ちゃん・・・大丈夫だってば・・・俺に任せて?」
「だから、どうしてそうなるんだよ?!いいから雅紀・・・場所を変われってば!!」
「やだよ?俺が翔ちゃんを抱くんだもん」
「何でだよ?どっちかっていうと、お前が抱かれるタイプだろ?」