妄想小説です。BLの意味が分からない方&不快に感じる方はブラウザバックでお願いします。

 

 

 

 

「はい・・・随分と反対したんですね、O野さん」

 

「うん、俺が表舞台じゃなくて裏で・・・智くんのマネージャーになりたいって言った時にね。だって・・・ほら、俺だってイケメンだし」

 

「ええ・・・カッコいいですもんね」

 

「普通に反応されると恥ずかしくなるじゃん・・・その時にさ、智くんは一緒にやろうって言ってくれた。事務所からも散々引き止められた・・・でも、俺は支えたいと思ったんだよね、智くんのことを」

 

そこまで聞いて、

 

「あの・・・O野さんから聞いているかどうかは分かりませんが」

 

カズがオズオズと口を開く。

 

元から人と関わることは苦手なはずなのに、智の器に入っているからなのか自然と言葉が出てくるのだから不思議だ。

 

「同じグループで支えて欲しかったっていう気持ち・・・今でも持っているみたいですよ、O野さん」

 

その言葉にピクリと眉を動かしたS井は、

 

「そっか・・・カズには智くんの心・・・分かるんだな。うん、分かってる・・・智くんが俺が芸能界を辞めたことを気にしてることも知ってる。でも、俺はこの決断を後悔したことなんて一度もないから」

 

そう言って晴れやかに笑った。

 

「・・・好きなんですか?O野さんのことが」

 

カズの不意打ち的な言葉に、

 

「・・・ストレートだな。好きだよ?友達として・・・そして人間的にも彼のカリスマ性にも惚れ込んでる」

 

S井は照れたような表情をして応戦する。

 

「・・・ふふ、O野さんもS井さんのことが大好きなんですね?かけがえのない親友だって思ってるみたい・・・」

 

カズが言うと、

 

「ストップ!」

 

櫻井は人差し指を口に当てて【しーっ】と言う仕草をした。

 

「お前・・・厄介だな・・・第三者的な目線も入ってるからなのかな・・・?あのさ、人には内緒にしておきたい気持ちってあるだろ?そう言うのってポンポンと口に出せばいいってものじゃない、違うか?」

 

S井に言われて言葉を飲み込んだカズは、

 

「ごめんなさい・・・」

 

シュンと肩を落とした。