妄想小説です。ご注意ください。BLの意味が分からない方はブラウザバックでお願いします。
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翌日の日曜日は一日中ゲームに耽り、明けて月曜日。
俺と潤くんは出勤して通常業務に入る。
相変わらず独特のニオイがする室内で、潤くんは朝イチで提出された細胞診用の標本製作に入っていた。
今日は外科のOPで術中迅速が2件来る予定・・・オペ・・・何件あるんだっけ・・・確認しなくちゃ。
術後に検体もくるだろうし忙しくなりそうだから、できることは先にやっておこうと思った。
まず、完成した組織標本を隣の櫻井先生へお届けすることにした。
病理診断室の扉をノックすると、
「どうぞ」
と、櫻井先生の声。
「おはよう、土曜日はお疲れ様」
シャツとネクタイ、ドクターコート姿で電子顕微鏡を覗き込んでいた櫻井先生が顔を上げて、にっこり笑顔を向けてくれた。
「・・・おはようございます」
堤防で出逢った人のコト、そしてBBQ終わりに櫻井先生から意味深な表情で追及されかけたことを思い出して警戒警報が発令される。
インテリを絵に描いたような風貌に騙されがちだけど、食えない人だと俺は密かに思ってる。
櫻井先生は俺に同族の香りでも感じているのか、特に親し気に声をかけてくれるけれど、何でも見透かしているみたいな瞳が・・・時々、怖い。
「何?どうしたの・・・ ww」
「いえ!・・・別に」
精一杯の虚勢を張ってはみたものの、俺のレベルじゃ櫻井先生には太刀打ちできそうもなくて視線が揺れて定まらない。
潤くんってば、こんな人のどこが好きなんだろ・・・そりゃ、顔はイイし仕事もできるし女子にキャーキャーいわれてる人だけど・・・それは潤くんだって同じこと。
好き好んでイケメン2人でくっつく必要もなさそうなのに・・・ああ、でも・・・櫻井先生って、潤くんのこと・・・どう思ってんのかな?
潤くんは態度に出ちゃてて分かりやすくて好意がダダ漏れだから・・・櫻井先生、気が付いてないワケないと思うんだけど・・・リアクション貰えてないっぽいんだよね・・・潤くん。
それは【YES】でも【NO】でも・・・スルーされるのが一番・・・辛いと思うんだけど。
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