妄想小説です。ご注意ください。BLの意味が分からない方はブラウザバックでお願いします。





「・・・お前」


「・・・潤」


「・・・おま・・・うあっ?!」


「潤って呼んで」


首ごと翔さんの身体を持ち上げ、腕を外して首に手を当てて力を込める。


壁を背中に身体を押し付け、右膝で翔さんの股間をグリっと押すと、悲鳴を上げて涙がスッと零れる。


「痛い?痛いよね・・・ねぇ・・・もう諦めてよ・・・無理だって、俺とまんない」


膝の力を緩めて、右手の親指で翔さんの涙を軽く拭ってペロリと舐めた。


塩っぽい味、翔さんのなら涙だって美味しい。


ズルズルと背中を壁に当てたまま座りこんだ翔さんが涙目で俺を見上げた。


よくよく見てみれば、手錠の当たっている部分は赤くなってるし、右の口角辺り・・・出血は止まっているけれど一部赤紫色になって腫れている。


可愛そうな翔さん・・・素直に俺の言うこと聞いてくれたらこんな痛々しい姿になる必要なかったのに。


グズグズと鼻を鳴らして泣いている翔さんの前に胡坐をかいて座ると、ビクッっと身体を震わせて後退るような仕草を見せる。後ろは壁で退路なんてないのにね。


俺とお揃いのネクタイを緩めて引き抜き、白いシャツのボタンを外す頃には・・・翔さんはすっかり大人しくなっていた。


両手をサイドにパタと落とし、俺とは視線を合わせようとはしないものの、何か言いたげにチラチラ視線を流してくる。