妄想小説です。ご注意ください。BLの意味が分からない方はブラウザバックでお願いします。
ジリジリと後ずさる翔さんに、俺は手錠ごと引かれる形で連れて行かれる。
ベッドを降り壁際まで下がった時点で逃げ場を失った翔さんを良い具合で追い詰めることができた。
右手を背後に隠すようにグッと引くから、手錠がガチャリと音を立て俺の左手を引っ張る。
壁に背中を付け俺から逃げようとしているクセに逆に俺を引き寄せる結果になり、翔さんが真っ赤な顔をして俺を見た。
わざとやってんじゃないの?と勘ぐりたくなるようなシチュエーション・・・左手壁ドン状態で自分の身体を支える。
俺が左手を少し上部にずらすと、手錠の鎖が引かれて翔さんの右腕が引き上げられる。
右手で翔さんの左手首を掴んで壁に押し当てるも、怯えた表情の翔さんは抵抗することを忘れているらしい。
目の前に翔さんの顔がある。
その表情は焦りと困惑と・・・恐怖の色が溢れ、翔さんに飢えている俺のカラダに火を付ける。
ブワッと湧き上がる炎のような情欲、それを押さえ込めるオトコがいるなら顔を拝んでみたいものだ。
「ヤメロ・・・嫌だ!!」
翔さんはそう叫びながら胸倉を掴み、渾身の力で身体の位置を入れ替え俺を壁に押し付けた。
バン!と壁に身体を打ちつけられ、背中に感じた痛みに顔が歪む。
同時に繰り出された翔さんの右ストレートを避けきれず、口元にクリーンヒット。
瞬間、感じた鉄臭い味が口腔内に傷があることを教えてくれた。
あー・・・もう。