妄想小説です。ご注意ください。BLの意味が分からない方はブラウザバックでお願いします。
「ブラコンだもんね?」
コーラを一口飲んで・・・まぁまぁな失言をかました相葉さんだけど、相葉さんだから許せるし、それは紛れもない事実。
単なるブラコンで済んでいればどんなに良かったかと深い溜息を吐いた俺に、
「っていうかさ、血が繋がってないんだったら別にいいんじゃない?実際、近 親相 姦になるわけじゃないんだし」
背後から肩越しに覗き込んだ相葉さんの言葉が、一瞬、理解できなかった。
けど、次の瞬間には彼の意図することが分かった。
「げほっ・・・ちょ・・・相葉さん?」
「わっ、潤くん大丈夫?」
唐突な言葉に、炭酸水を吹き出しそうになって咽込んだ俺の背中を、
「なーんだ、やっぱり図星?だって潤くんがお兄さんの写真とかスマホを見てる時の眼・・・切なそうで、まるで逢えない恋人を見るみたいな雰囲気なんだもん」
摩りながら相葉さんが苦笑した。
無駄に洞察力が鋭いルームメイトの存在に頭痛がしてきた。
何だよ・・・相葉さん、そういうことを言っちゃう人?
・・・いや、相葉さんだからこんなに気軽に言えるのか・・・普通、言えないよな。
「・・・相葉さん」
「・・・好きなんでしょ?お兄さんとしてじゃなくて、恋愛対象として」
「・・・・・・」
俺は即答できずに俯いてしまったけれど、もう、こんなもん【はい、そうです】って自白しているようなもん。
でも、今まで誰にも言えなかったその悩み・・・これが【姉貴】とかならまた違うんだろうけれど、翔くんは俺と同じ男だから。
ドン引きされるのが怖くて、誰にも打ち明けることができなかったその部分に、相葉さんは軽々と壁を超えて進入した。