妄想小説です。ご注意ください。BLの意味が分からない方はブラウザバックでお願いします。
*ニノ語りです*
「・・・なんなのよ?」
主人不在の室内、俺は独り毒づいてみるもそれを聞かせてやりたい本人の耳には届かない。
金色の肩章付きの濃紺のフロックコートは膝頭あたりまでの長さがあり、重量があって肩が凝る。
元々、こういう類のコートは好きじゃないのに・・・俺ってばなにやってんの?
俺はそれを身に着けたままリビングにあるソファへと座り込んだ。
前身ごろの肩からウエストにかけて縦向きに、左右6個ずつ配置された合計12個の金色のボタン付きフロックコート。
コートの下には黒いベスト、その下には白いシャツ・・・昔は麻襦袢なんて呼ばれていたらしきそれと、コートと同色のパンツ・・・コレは軍袴(ぐんこ)って呼んでたみたい。
小物として正剣帯・短剣と白い手袋と軍帽。
白い夏服の方が着用感的にも楽なのに、わざわざコッチを指定されて。
そして、素直にレプリカを揃えちゃう自分が嫌になる・・・誰の命令かって?
言わなくても分かるでしょ?!
そして俺が何を着させられているのかも・・・鋭いあなたたちなら分かってるはず。
そうよ、それよ・・・あの軍服。
【だーって、誰もあの軍服使ってお話書いてくれないんだもん。瑞樹はカッペリーニ見てないからそっち関係のお話は無理だし、だったらコプレさせるしか手がないじゃん・・・。準リアル設定で・・・ブツブツブツ】
・・・ちょっと、瑞樹。
あんた心の声がダダ漏れになってるわよ?