妄想小説です。ご注意ください。BLの意味が分からない方はブラウザバックでお願いします。
「俺と先週亡くなった大野智さんが同姓同名なのは知ってると思うんだけど、実は親戚になる・・・親父サイドのね」
「・・・え?じゃあ先週、大野智さんを引き取りにいらしたのは」
希子ちゃんが小首をかしげると、
「うん、俺の親戚・・・っていうか、両親だよ。黙ってるように頼んだから誰も知らないはずだ」
・・・知らなかった。
だからちょくちょく、大野先生は様子を見に来てたんだ。
大野先生は缶コーヒーを一口飲んでチラリと俺を見ると、
「そして和也さんの旧姓、二宮さんって言うんだよ。つまり、二宮和也」
「えっ?!俺と同じですか?」
「嘘?!」
「智くん、本当に?」
「マジで?!」
「すごい偶然ですね・・・」
それぞれが驚く中、
「うん、二宮くんと同姓同名なんだよ。俺も初めて二宮くんと会った時、驚いた。しかも、若い頃の和也さんに顔立ちもそっくりなんだよな」
大野先生は俺を見てフッと笑った。
「うちの爺様と和也さん、昔は有名なアイドルだったんだ。2人でユニット組んでてね・・・」
「・・・全然知らなかった」
相葉先生が呟くと、
「さすがにかなり昔の話だし、2人は引退した後はハワイで暮していた時期が長かったからね」
「どうしてハワイに?」
俺が素直に疑問を口にすると、その部分を詳しく説明してくれた。