妄想小説です。ご注意ください。BLの意味が分からない方はブラウザバックでお願いします。

 

 

 

 

「・・・死んじゃう」

 

心の声がポロリと出た俺に気づいた松本先生が、

 

「・・・実際、1回死んでもらうことになるし・・・」

 

パートナーになるはずの俺を更に追い詰めるような言葉を吐く。

 

そういう意味じゃないんですよ!

 

・・・やっぱ心が1/10も機能していない気がする・・・デリカシーとか配慮とか・・・そういうのがゼロ。

 

ん・・・でも、待って。

 

・・・唾液・・・なんだよね?感染に必要な重要要素って。

 

だって松本先生、最初に襲われた時って確か理性が残っていない、変な言い方だけど飛沫感染とかそういう普通の方法で感染した人達に噛まれたって・・・そこに性 行為なんてなかったはずでしょ?

 

死亡したと自分で診断した4人から襲われて噛みつかれて、唾液が血液中には入ったことは事実として、それ以上の【何か】はなかったはず。

 

なのに何で・・・今は【性 行為込み】になってるの・・・?

 

グルグルと頭の中を疑問符が回る・・・懐疑的な視線を向けた俺に、

 

「・・・やっぱ気づいたね・・・賢そうだもん、ニノって」

 

肩を竦めた櫻井さん。

 

「もーっ・・・諦めてよ・・・ニノ」

 

相葉さんは頬を膨らませ、

 

「セック スはアレだ・・・オマケって言うのか、付加価値的な・・・?」

 

大野さんの良く分かんない説明に、

 

「・・・付加価値って・・・そんなバカな」

 

尻込みしてソファの端へと後退ろうとした俺の右前腕を、

 

「二宮くん・・・この儀式がセッ ク ス込みになったのはね・・・私が実際に噛まれた時に気が狂いそうな激痛を感じたから・・・セッ ク スと吸血行為で麻薬レベルの快刺激を得られるというのは、後からの経験則として得た情報にはなるけれど・・・仲間に選ぶ相手はね、私なりにではあるけれど愛情とか親愛とか・・・そういう感情を抱いた相手だけ・・・あんな苦痛は味あわせたくはないんだ」

 

松本先生の白くて大きな手が掴んだ。