妄想小説です。ご注意ください。BLの意味が分からない方はブラウザバックでお願いします。

 

 

 

 

マサキ様もショウ様も・・・同じように感じていらっしゃるみたいで。

 

とにかく古い考えが横行していて・・・少しずつ改革していきたいって。

 

そんな風に言っていたと記憶しています。

 

俺はそんな会話を横耳で捉えつつも、とにかく無関心を装うことに必死でした。視線をテーブルに固定して、マサキ様に教えられた通りにお行儀よくして。

 

それが、当時の自分に可能な精一杯の防衛でした。

 

そんな俺を見て不憫に思ってくださったのか・・・サトシ様が俺に飲みのもを勧めてくれて少しびっくりしました。

 

マサキ様が俺はお酒は飲めないからと説明してくれて。

 

カウンター内のサーバント・・・俺の仲間で先輩になる人だと思います。金髪碧眼で背の高い西洋タイプの彼は非常に美しく、俺とは全く違うタイプの人。

 

白の長袖シャツ・黒のパンツと靴、それにソムリエエプロンを身に付けたその人にレンジジュースをオーダーしてくれて。

 

俺はぼんやりと、そう遠くない未来に・・・俺も彼と同じスタイルで誰かの元でお仕えして・・・れはつまり、マサキ様が俺を手放すということ・・・そんなことをぼんやり考えながら。

 

視線を自分の肩辺りに移動させました。

 

黒いノースリーブから伸びた白い肌。

 

黒いノースリーブと黒いパンツはサーバント候補生の制服で、俺はこれを一日でも長く着ていたいと切望してる自分を戒めました。

 

俺たちに、それを望む権利はないのですから。



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