妄想小説です。ご注意ください。BLの意味が分からない方はブラウザバックでお願いします。

 

 

 

 

既にそこには・・・ジュン様とショウ様と…もう一人、初めてお会いする方が中央のバーカウンターに並んで座っていらっしゃって。

 

他の3人と服装は同じ・・・髪の毛は横に流して額を見せるような髪型。マサキ様やジュン様、ショウ様とも雰囲気が違う方。

 

胸元には深いブルーのピンズ、そしてもう一つ、4人分のカラーの石が一つに配色されたピンズ・・・特別な意味合いがあるんだと俺にも理解できました。

 

・・・どうしよう、怖い。

 

お顔が怖いわけじゃない・・・むしろ、マサキ様に近い空気感でお優しそうな感じなのに。その瞳の奥、全てを見透かすような、俺の底が浅い演技なんて一瞬で見透かされてしまいそうな。

 

そんな色を湛えた瞳に射貫かれて身体が竦みました。

 

「リーダー、このコね、リリーって呼ばれているサーバント候補生。可愛いでしょ?素直でイイコなんだ」

 

・・・リーダー?この人がサトシ様?

 

嘘でしょう?マサキ様が選んだマスター候補がこんなに怖そうな方だなんて。

 

絶望的な気分・・・ううん、俺は大丈夫。

 

要するに、この人に気に入られなければ済む話だもの。

 

事実、サトシ様が俺に向けている視線は、これまで俺を品定めするみたく、舐めるようなそれとは違っていました。

 

なんていうのか、単純に俺の【1人のサーバント候補生】として見ているだけで、興味があるようには見えないんです。