妄想小説です。ご注意ください。BLの意味が分からない方はブラウザバックでお願いします。

 

 

 

 

そんな生活を始めて3日目の朝。

 

「翔、申し訳ないのですがベッドはあなたが使ってください。私はリビングで寝ます」

 

食事をしながらそう言われ、

 

「へ・・・なんで?」

 

フォークに刺したウィンナーをポロっと落とした俺の皿に視線を落とした松本。

 

「・・・彼女に指摘されたことはありませんか?寝相と、寝言・・・肘鉄、ボディプレスに踵落とし・・・夜中にプロレス技をかけられるとは思ってもみませんでした。起きてるのかと思って確認しても熟睡しているのだから手に負えない・・・3日間我慢しましたが、このままでは私の身が持ちません」

 

・・・あ、初日に見せた妙な表情とか疲れた顔・・・全部、俺のせいか?


忘れてた・・・そうだよ、俺、寝相に関しては散々な言われようで、歴代の彼女全員、気づけばソファに避難してるっていうのが常だったっけ。

 

「あ・・・3日間も我慢してくれた・・・んだ?」

 

「意図的ではないみたいですし」

 

「いや、ゴメン、俺がソファで寝るし」

 

「風邪をひかれたら困ります。私がソファで寝ますよ」

 

「あんただって条件は同じじゃん!この部屋はあんたのマンションだし」

 

俺がそう言うと、おや?というような、意外だとでも言いたげな顔をした。

 

「へぇ・・・ねぇ・・・翔、寝相に関しては解決策はないのですか?」

 

「・・・抱き枕」

 

「・・・ん?」

 

「だから!抱き枕!!・・・があれば、だいぶ大人しくなるみたいで」

 

「大き目のクッションか何かあればいい?」

 

「・・・多分」

 

「それなら準備できますね、今夜試してみましょう。ほら、先に食事を済ませて・・・今日は部屋の掃除、洗濯。一緒にやりますよ?もう22歳・・・そろそろ自立できるように頑張りなさい」

 

「・・・はい」

 

鬼の松本はマジで容赦なかった。

 

朝飯が終わったら食器類を食洗器に入れてセット、そして部屋全体の掃除。